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#248【劇評・絶賛】劇団四季『ゴースト&レディ』3回観てきたレポ(3/4)

今日もお読みくださってありがとうございます!

ゴスレレポ、3回目です!
今日は舞台美術や衣装について書きます。



舞台美術や衣装に関するあれこれ

舞台の床の模様のトリビア

りーちゃんから教えてもらったことですが、舞台の床には円グラフをモチーフにした模様が描かれています。
この円グラフは劇中でフロー(ナイチンゲール)が病院内の死亡率を論じるときに使われるものです。
「クリミアへ行こう!」と歌い上げる曲『走る雲を追いかけて』内、見せ場のダンスはこの円グラフの中央から、フローが歌い、踊り始めます。

バミリが細かすぎる!

愛用の8倍オペラグラスで観たところ、その円グラフの中央にはT型のバミリがなされており、舞台上には無数の細かい畜光バミテ(バミリテープ)が貼られているのが見えました。
あのバミリ全部覚えんの???
すごい……!

また、舞台のツラ(客席側の端)に舞台の位置を示す番号が左右対称に、2、6、10と振られていました(下手から上手へ 10 6 2  2 6 10 という感じ)。
書かれていませんでしたが、位置的には中央の空いていた場所が0で、両ソデの端側が14でしょう。
振られた番号は4刻みだったが、あの距離を4等分すると1単位は1歩ほど。
そんなに細分化して舞台を把握し、厳密に立ち位置を決めているのか……。
すごいなあ……!

とにかく素敵な衣装

また、とにかく素敵なのが衣装。
やっぱり舞台はこうでなくっちゃね(←まだしつこく未来少年コナンへの怨嗟が……)
パンフレットにこの衣装の写真も載せてほしかった~!

クリミアへの旅路で羽織るキャメル色のケープ、フリフリの付いた帽子と首の下で締める大きなリボン。
戦地に行くために髪の毛を短く切ったフローの、黒のドレスと首元の黒いリボンに白いブローチ、襟や袖のフリル、腰からの白いエプロン、象徴的に提げた鍵。

公演グッズに、藤田和日郎さんが描いた、劇団四季の衣装のグレイとフローの絵葉書があって、初回に迷わず購入。納税。
また、この衣装をモチーフにした巾着があとから発売されていたのを知って、3回目に購入。納税。

左が件の後から販売された巾着。巾着についているのは別売のピンバッチ。
右側は開幕から販売されているグレイモチーフのポーチ。
Twitterではこのポーチにベルトをつけてショルダーミニバッグとして使用するのが流行っている。

また、悪役デオン様(女性騎士)の衣装も素敵だった~!
作りが複雑すぎてちょっと把握しきれなかったけど、とにかく素敵だった!

ほかには、フローに同行したシスターたちが踊る場面は劇団四季版「SisterAct」と言ったところですてきだったし、ヴィクトリア女王のシーンも素敵だった!
女王のドレスの腰の金のロープは何の意味だったのかな……。

見たイリュージョン

今回は、前々からよく見たいと思っていたイリュージョンをいくつか見ることができました。

1つ目は、1幕の序盤、フローの家で、壁をすり抜けてグレイが登場するところ。壁が布でできていて、その間からスモークとともにしゅるんと出てきました。

2つ目は、劇中何度かある、兵士が臨終する際に、ベッドに横たわった身体から幽体離脱して起き上がり、ベッドの奥に立ち上がるところ。ボブの場面は見られなかったのですが、その後、下手ツラ側ベッドの兵士が亡くなるシーンで見ることができました。
いつの間にかお顔がゴムマスクになり(それは空気で膨らんでいる)、ベッドの向こう側に役者さんが引き出しみたいにシャキーンと、思ったより早いスピードで出て、そこから起き上がる感じでした。

3つ目は、最終幕、フローが亡くなる場面。幽体離脱したフローが起き上がるとともに下からゴムマスクの顔がにゅるんと出てきて空気で膨らんでいました。
幽体離脱したフローは若い谷原さんでしたが、ゴムマスクは老年の女性の作りだったと思います。

見逃したイリュージョン

反対に、今回も見逃してしまったイリュージョンもいくつもありました。
これは配信ではみられないだろうなぁ……。

1つ目、一幕の馬車でグレイが消えるところ。馬車の背面の壁に何か切れ目があるのでしょうか、スモークで見えなかった。

2つ目、生き返ったボブの、ゴムマスクの顔が引っ込むところ。

3つ目、デオンが放ったナイフが、グレイをかばったフローの胸に刺さるところ。(ここはオペラグラスで別のところ見てたらいつの間にか……。りーちゃんも同じだったそうで、はからずも一致して笑ってしまった。いつもひとりで行くから感想戦できたのも楽しかった!)

4つ目、デオン様が本棚から出てくるところ。
デオンが舞台にいる間に、本棚のセットが舞台上に登場 → デオン捌ける → 本棚からデオン再び出てくる。
舞台の床に小さな穴が開いていて、そこから出てくるのだとか。
だとしたら絶対にみられない。

5つ目、ラスボス軍医が椅子から立ち上がって捌けて行ったあと、その椅子がこちらに振り返ったらグレイが座っていた。
これも、出てくるところが見えないので、「床の小さな穴」とやらから出てきているのか……。

この4つ目、5つ目は、舞台の芝居なら暗い出捌け口から出てくるところが多少見えてもいいような気がするのですが、まったく見えないのがさすが四季。

最後6つ目、グレイのキスで霊力を吹き込まれたフローが、ベッドに横たわったままの形で浮くところ。
ここはよくよく見ていたけどわからなかった……わかる気がしない。
りーちゃんが、「あれは細い板に乗っているらしい」と教えてくれましたが、だとしたらよっぽど細い。
それに、板を持ち上げる支柱があるはずなのにそれが見えないのですよねー。
そして細い板に乗って体勢を保つの絶対筋力いるはず……。
「愛があれば、空も飛べるらしい」(By:アーニャ)

座席に関するあれこれ

2階上手側席がけっこういい感じ

くらたは、

1回目 2階下手側
2回目 1階中央ブロック
3回目 2階上手側

の席で観ましたが、1階でも2階でも、個人的には上手側はおすすめです。

1階席はラストでグレイが捌けていくし、2階席でもイリュージョンが結構見やすい印象でした。
特に1幕目の前半、フローの家で突然グレイが出てくるところは、舞台上手のドアで台詞を言うフローに注目していても、自然とグレイが出てくるところが目に入ります(オペラグラスを使って視界を狭めていなければ)。

また、ラストのランプの照明演出は2階のほうが天井が近い分、数が多く見えてキレイですが、舞台奥が見切れてしまうのでクライマックスの戦闘シーンでグレイとデオンの空中戦の一部が見えませんでした。
1階席も後ろの方だと舞台上部が2階席で見切れてしまうので同じでした。

明日に続きます!
明日はラスト、役者さんに関するあれこれを書きたいと思います。
役者さんにこだわりだしたらもう抜け出せないぞ、と思って意識的にこだわらないようにしていたのですが、バッチリ沼りました☆

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