夫にも秘密のカフェ、友達にも秘密のキモチ
カフェと呼ぶには軽いかなぁ…
と思わせるようなお店がひとつ
店主は喋らない
一人で切り盛りしている
店主は笑わない
でも、確実に美味しいコーヒーを出す
お客も大抵一人で来ている
お客も喋らない
確実に美味しいコーヒーをただ味わう
わたしには…
カウンターに座ってるお客が
止まり木で羽を休めている鳥みたいに見える
わたしはここに友達とは行かないし、
夫にも教えていない
たぶんこれからも教えない
この店を秘密にしてる感じは…
親しい人にも言えない、
心の奥の奥の方の扱いと似てる
店の中を見回すと
店主の心の奥の奥の方を表現してるような本棚
安部公房
三島由紀夫
三島由紀夫
安部公房
本棚を写真に撮って
同じものを端から読みたいけれど
撮影することも憚られる静けさ
そっと目の端でタイトルを覚える
ソレを後日自宅で読んでみる
心の奥の奥の方を全開にして
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