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「私が薬膳に興味を持ったいちばんの理由は、疲れやすい体質を根本から変えたかったからです。」
七沢なおみ著『お部屋で「薬膳カフェ」』(祥伝社、2004年)
もう20年前ですか。
(まじか)
このころ、こういう「薬膳」とか「ヘルシー」とか「スムージー」とか、食べ物で体のケアをする、という本が流行っていたように思います。
その中でも特に、本格的なものではなく、「お部屋」「カフェ」「かわいい」など、”手軽にとりくめる”感のあるタイトルで、にたような雰囲気の表紙で……
というのも、わたしはこれの他に、薬膳の本を2冊くらい持っていたからです。
ほぼ同時期に出たもので。
「薬膳」とか「漢方」って、「ハーブ」「アロマセラピー」よりも日本人に馴染みのある言葉のように思います。
具合が悪い時に、ハーブティーを飲もうとは思わないけれど、ドラストで漢方薬買ってこようかな、みたいなのは普通にあることかと(良し悪しは別として)。
日本は長く漢方医学に付き合ってきましたし、「医食同源」という思想も馴染みがありますし。
それで、「薬膳」を手軽に生活に取り入れられるなら、やってみようかな、と思う人が多いのだと思います。
わたしもそうなんですけどね。
さまざまな漢方・薬膳の本があるなかでこの本を選んだのは、やっぱり「手軽にとりくめそう」な雰囲気があったから。
特に飲み物のレシピが豊富で、簡単なものだと胡麻入りホットミルク、みたいな家にある食材で作れるものが多かったからです。
この本には、留学中とても助けられました。
留学中はストレスもあるし、食事は自炊していたとはいえどうしても乱れがちになるし、なにより「イギリスの医療機関は高いor1ヶ月以上待たされる」というのがありましてね……
つまり全額自己負担で私設のクリニックに行くか(これも紹介状とかがないと難しい)、低額だけど質がそこそこで1ヶ月以上予約が取れない公立の病院に行くか、という。。。
いや、こっちは風邪気味だからとりあえず薬が欲しいんですけど!?
という時でも1ヶ月待たされる。
もう自分で直すしかない。
というわけです。
幸い、中華食品店は大学内にも小さなものがあるくらい、イギリスは中国人だらけなので、日本の食材だけではなく、薬膳で使うようなもの、たとえば白木耳だとか、なつめだとか、クコの実だとか、そういったものは日本よりも手軽に手に入りました。
日本でも普通に中華食材店あるんですけどね。
わざわざ行こうって気がしないのは、日本食で養生できちゃうからでしょうね。
あとは、こういったものをちまちま作るのが、勉強のちょうどいい息抜きになっていた、というのもあります。
本当に、ストレスがたまってはお菓子を馬鹿みたいに作っていた日々でした。
ケーキ3単位とクッキー1単位とか一気に作ってたものな。
キッチンが広かったっておかげもあるけどな。
いまではほとんど薬膳に触れることがなくなってしまいました。
でも最近、久しぶりにクコの実入りの菊茶を飲みたいなと思っています。
なんでかって?
スマホとパソコンで目が疲れているからです。
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