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寒くなるとチョコレートが食べたくなる理由。

弊社は10月からチョコレート工場売店販売をしておりますが、まだ暑さの残る先月は閑散としてました。11月に入ると行列ができるようになって、11月15日から午前中は待機列が途切れない状態に。


先週並んでいるお客様と世間話をしていると、急にチョコレートが食べたくなったから買いに来たとのこと。

10月と11月の違いを冷静に考えてみると、気温の違いとともに、最近急に寒くなってきたことと関係ありそうですよね。

そこで寒くなるとチョコレートが食べたくなる理由を考えてみました。

人間の体温は、ほぼ37℃くらいで保たれるようにできています。



何も考えなくても体温が上がる勝手に下げようとするし、体温が下がれば勝手に上げようとします。

夏の暑い環境で運動をすると、身体の体温は上がりますが、その時は皮膚から汗を出すことにより気化熱をうばい体温を調節します。

夏場に汗をかくのは代謝の力が必要なのであまりきっかけは必要ないですが、冬の寒い環境時に体温を上げるのに必要なのは「運動」と「食事」

冬場に体温が下がるのを防ぐのが運動と食事


冬になると寒い外気温の影響で体温が下がってしまいます。

何もしていないと体温低下してしまうので体温維持をするためにはおしくらまんじゅうのよう運動か、エネルギー摂取=食事が必要になります。

身体を動かすと、体内でエネルギーを作り出すと同時に熱も作られるので体温が上昇します。

もうひとつ体温を上げる要素になるのが「食事」。


食事をして体内に様々な食べ物を取り入れると、その食べ物や栄養を消化・吸収・分解しますが、その際にも熱が発生します。

そのことをthermogenesis サーモジェネシス 食事誘発性熱産生と呼びます。

食事をした後、安静にしていても代謝量が増大すること 食事をした後、安静にしていても代謝量が増大すること。 食事を摂ると体内に吸収された栄養素が分解され、その一部が体熱となって消費されます。 このため食事をした後は、安静にしていても代謝量が増えます。 この代謝の増加を食事誘発性熱産生 (DIT: Diet Induced Thermogenesis)または特異動的作用 (SDA: Specific Dynamic Action)といいます。

www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/exercise/ys-030.html


食事誘発性熱産生 / DIT | e-ヘルスネット(厚生労働省)


理論的には、暖かい時期に比べると、気温が低い時の方がカロリー消費量は増えるということ。

冬は運動をしていなくても体温維持にエネルギーを必要なのです。

ヒトが生きていくために必要な「たんぱく質」「脂質」「炭水化物」


家庭科の授業で習ったのが三大栄養素
三大栄養素とは、ヒトが生きていくために必要な栄養素のうち「たんぱく質」「脂質」「炭水化物」のこと を指します。

エネルギーを熱に変えるためには炭水化物や脂質の栄養素が必須。

だから冬にはエネルギーの吸収に効率の良い甘いものを冬は欲します。

チョコレートは甘いものの中でも炭水化物や脂質が高く、少量でも必要エネルギーを補うことが可能

です。 そのため、冬に適しているといえます。

ミルクチョコレートの可食部100gでは

炭水化物が多54.8g、脂質が34.1g、たんぱく質が6.9gとなっており、体内でエネルギーを発生しやすい炭水化物と脂質が効率良く摂取出来ます。

登山での行動食(登山中に手軽に口にできる、エネルギーや栄養を補給する食料)としてチョコレートがよく使われるのは高カロリーで常温保存がきいて、コンパクトだから。


寒くなると氷河期時代からDNAレベルで受け継がれれいる防衛本能でエネルギー発生しやすいチョコレートが欲しくなるのかもしれません。




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