ハッチ騒動を思い出した話。
2年ほど前の秋のこと。
実家のハハ(80代)からラインがピコン。
「一大事勃発!!」
こうやって見るとすごい字面だ・・。
思わず家事をしている手を止めるほどのインパクト。
なになに、何が起こった!?
慌てて続きを読むと
「うちの2階の屋根にスズメバチが巣作りしているのを、お隣の奥さんが教えてくださって、慌てて保健所に電話したり業者さんに頼んだり、いま大変なのよ~!」
そりゃ大変だ!!
ハハの「一大事!」は、時に大したことのないことからチョー大変なことまで振り幅があまりに広いので、本当に油断ならん。
(例:「おとうさんが床屋に行ってきたら、里芋みたいな頭になってきた!」とかも超一大事に含まれる)(´-ω-`)
そして今回は、そう、マジに大変な件らしい。
そして何より心配なのは、なんでも見たいハハが、うっかり巣を見に行ったりしないかということである。
ちょっと見てみようと思ったのよ〜って平気で言いそうなので、これだけは念を押そうと思って再びラインした。
「くれぐれも確認しようなどとは思わず、窓を閉めてクーラーいれていてよ!!確認しても巣はなくならないからね!!!刺されたら死ぬよ!!」
「そんなこと言われなくてもわかってるわよー」と言うに違いないが、
いや、言ってもやるのが、好奇心旺盛なあなたです(真顔)。
そんなわけでハハの好奇心にぶっとい釘を刺すことを忘れてはいけない。
そして2日後に業者さんが来てくれることに。
そしてハハから時々「ブンブンいってるよ〜」とか
「ブンブン飛んでるよ〜」「おっきいよ~」いう報告が入るが、
その度に「まさか見に行ってないでしょうね?」という確認を怠らないワタシ。
ほんとに油断も隙もないからな。(´-ω-`)
すると翌日朗らかに連絡があった。
「なんかちょっと前からブンブンいわないなぁって思ってたら、巣が崩れてて、いなくなったから、駆除の人にお断りしたわ〜!」
それはよかったね!
と言いかけて、ふと引っかかった。
ねぇ、巣が崩れてて・・ってことは・・
あーた、見に行ったでしょ!!!(。-`ω-)
「だいじょーぶよ!ブンブンいってなかったもん!」
・・ほーら、油断も隙もない(笑)
ぶんぶんいってなくても、ぶんって1匹いても刺されたら大変なんだよ!と言ったけど全然聞いてないし。
で、ここまで話していてふと思った。
「ねぇ、それほんとにスズメバチの巣だったの?」
すると、驚愕の答えが返ってきた!!
「え、そりゃわからん!でも、黄色と黒色してたよ」
・・・(; ・`д・´)
昔からハチは黄色と黒のシマシマでは。(真顔)
ワタシのママ友が「アシナガバチとかじゃない?」と言ってて
「でもハハがスズメバチっていうのよね〜」って答えながらも
まぁ業者さんが判断したんだろうって思ってたんだけど・・
まさかのハハの独断だったとは。
そして最後に
「本当に人騒がせなやつっ!」
という捨てゼリフが送られてきましたが、それ、そのままあなたにお返しするわっ!(´-ω-`)
・・ってなことがあって数日後のこと。
その時は巣作りをやめた、と思われていたハチが、リターンしたのか
数日後に、また同じ場所に同じような物体が!!とハハからライン。
工務店の人に見てもらったら、ブンブン飛んではないないけど、
中にはいっぱいいて巣作りの最中だと(笑)
すると、工務店のヒトから説明を受けたハハから、
コーフンしたようなラインがきた。
「前と違う女王蜂様なんだって!!」
いや、どうしてそこに「様」をつける?
女王さま、と女王蜂が合体してしまい、女王蜂様、という神々しい名前になってしまったらしい。(笑)
まぁそんなわけで、前回とはちがう女王蜂さまがいらしたので、駆除することに。
前の女王蜂さまが作った巣を、居抜きで買い取ったのかしら・・などとしょーもないことを考えたワタシ。はい、スルースルー。
ここで気になるのが、いったいこの巣がなんの種類のハチなのか。
ハチの種類によって、駆除のお値段が違うそうで、
スズメバチは3万円から、そしてアシナガバチは1.5万円。
いろんな面でアシナガバチがいいなぁと思っていたら、ビンゴ!!
住宅地だし、年寄り夫婦だし、周りに小さいお子さんもいるので、早めに来てもらうことに。
そして当日。
「今ハチハンターの人きてくれた!」
「5匹くらい、黒いヤツが殺虫剤でやられてアウト!
ハチの巣もはすの茎みたいに黒っぽいわ〜」
「駆除終了!」
・・と次々と中継されてくる。
きっと子供みたいに見ていたんだろうなあ(笑)
そして最後に
「アシナガバチはこっちがなんかしなかったら、攻撃してこないんだって。あぁ優しいやつなんだ」
と、ポエマーのようになっていた。(´-ω-`)
新しい経験は、人を詩人にするのだな。
でも、アシナガバチの巣の放置が危険な理由は、ヒメスズメバチに襲われるリスクがあること、だそうだし、一般家庭の周りや平地に生息する種類のアシナガバチは、毒性が強くて痛みや腫れかゆみとひどくなるそうなので、
まぁ結果、駆除しておいてよかった。
「巣を取り除いてもらったので、もし帰ってくるハチがいてもコロニーがないからまたどっかへ飛んでいくと言われたから、もう心配ないわ!」
となぜか仁王立ちのハハに
「帰ってきたら、あれ?あれ?どこ?ってなるのかしらね〜?」
と聞くと
「ハチにとってはね」
と言われたが、ハチ以外どういう選択肢があるのか知りたい。(´-ω-`)
まぁそんなわけで、実家のハチ騒動も無事に終焉したのがかれこれ2年前。
月日の流れはおっそろしく早いが、ハハの好奇心パワーは年々増すばかりである。私も負けずに好奇心の種、見つけていこう!
なんかコメントつけにくい顔だな、チョコ。(´-ω-`)