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なんとも。
チョコの散歩のときに、向こうからバチバチと視線を送ってきているおじいさまがいた。
そういう気配にはやたらに敏感なチョコ先生。
「あ、アタシですか?アタシ、チョコです。よろしくです~!」と、シッポをフリフリ、ガシガシ一直線におじいさんへ突進していく。
いつもながら積極的だな。(´-ω-`)
すると、おじいさんは相当のワンコ好きらしく、しゃがみこんでチョコと遊んでくれる。
もう、チョコ先生、ヒートアップ!!
チョコができる最大限の喜びを表して、初対面のおじいさんとの親睦を深めている。
するとおじいさんは、
「いやいや、なんともなんとも!なんともなんとも!!」
と、「なんとも」を連発。
そのあとのワードがでるか、でるか、と毎回待つのだが、「ないんかい!」という肩透かしを数回くらったワタシ。
なんとも小さい、とか、なんとも元気な!とか、そういうの待ってたんだけど(笑)
結局最後まで、「なんとも!なんとも!」という感嘆のお言葉と、チョコの荒い鼻息で会話が成り立っているようであった。
よくわからないが、両者の間には、なんらかのエールの交換があったのだろうと思われる。
そして、お礼を言ってお別れしたのだけど、少し歩いたところで、背後から「バイバイ!」と元気なおじいさんの声が。
あ、これはマズイ (; ・`д・´)
チョコ先生は、一緒にいるときは大変フレンドリーなのだが、別れたあとのつれなさは、なかなかの手のひら返し族なのである。
仲良しのイッヌと遊んでいても、「じゃ‥」という感じで踵を返すと、あとは一顧だにせず去っていくチョコ先生。
ということは、このおじいさんの愛のあるバイバイに、チョコは決して振り返らない、ということなのである。(´-ω-`)
あんなに遊んでもらったのに、なんて冷たい女なんだ、チョコ。
思わず聞こえなかったふりをしようかとも思ったが、それにしてはあまりに距離が近すぎる。
仕方なく振り返ると、おじいさんは元気に手を振ってくれている。
ここでチョコが少しでも振り返ってシッポの一つでも振ってくれればいいのだが、もはやそれは望めない。
しかたない、ここは飼い主であるワタシがご挨拶せねばならんのだろう。
とりあえず会釈する。
そしてまた歩き出すと、また背後から「バイバーイ!」‥
振り返ると手を振るおじいさん。
もはやもうワタシも手を振るしかない。
そうして、姿が見えなくなるまで、おじいさんとワタシのバイバイのお手振りのお別れは続いたのであった・・・。
いやいや、初対面だけどこの別れがたい感じのカップル感。(笑)
それにしても、ワタシが振り向いて手を振るたびに、
「ママなんで止まるですか。早く帰るです!」
という顔をして私を見上げるチョコはどうかと思うわ。
そもそもだれの代わりにやってると思っとるんや!って話。(笑)
「あ、またママがめんどーなこと言ってるです・・」
見事なまでの、頭隠して尻丸出しですわ。チョコ先生。
あ、良い子のみなさんは、「尻隠さず」で覚えましょう。
ここ、試験に出ます(笑)
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