ヤリタナゴ ちょぼ先生の自己流おさかな図鑑 vol.52
婚姻色が綺麗で、身近なタナゴ、「ヤリタナゴ」のご紹介です。
・標準和名
ヤリタナゴ
・漢字
鱮
・学名
Tanakia lanceolata
・分類(仲間分け)
コイ目コイ科タナゴ亜科アブラボテ属
・大きさ
体長10cm程度に成長する。よくみられるサイズは7cmくらいか。
他のタナゴ類に比べて体高は低い。スマートな流線型。
長い1対の口ひげを持っている。
大きさを例えるなら小型スティックのりみたいな感覚。
・生息地と知名度(認知度)
北海道と南九州を除く日本各地に生息している。平野部の小規模河川、ため池、用水路が主な生息場所。
タナゴといえば本種くらい身近ではあるが、知名度は低い。
サラブレッドで例えるなら、ツインターボくらいの知名度である。
・ちょぼ's コメント
タナゴ類の魅力と言えば、やはりオスの婚姻色である。ヤリタナゴの婚姻色は、全体的に赤みがかり、ほのかなエメラルドグリーンがさらに背びれと尻びれの赤みを強調させてくれる。この産卵期特有の限られた時期にみられる婚姻色が儚さを演出している。桜に魅せられる日本人が好きそうな響きである。
よくタナゴ釣りのターゲットとされる。釣りよりもガサガサで採ることのほうが多いので今度、タナゴ釣りにもチャレンジしてみよう。
佃煮など加工品として食べる地域もあるみたいだが、ほとんど流通もしておらず、水産資源としての利用度は低い。やはり観賞魚としての価値のほうが高いと個人的には感じている。
※画像はweb魚図鑑から引用