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お正月の思い出


今週が仕事はじめという方も多いのではないでしょうか。今年は日並びの影響か、少し長めにお休みしているお店が多いように感じます。お茶の世界では、1月にはお正月をテーマにしたお菓子や道具を使います。それは年明けの数日だけでなく、しばらくの間続くため、お正月の余韻を楽しめる季節でもあるのです。



実は私、小さい頃からお正月があまり好きではありませんでした。理由は、祖父と父の機嫌が悪かったからです。家族でお重を囲み、祖父の自慢の盆栽を見て写真を撮るのが恒例でしたが、何とも言えない重たい空気が漂っていました。「何か悪いことをしたのかな?」と心配しましたが、特に思い当たることはなく、ただ不思議な気持ちで過ごしていました。



その理由がわかったのは最近のことです。年末年始はどこも休業が多く、つまらないというのが彼らの本音だったのだとか。「なんだ、そんなことか」と拍子抜けしましたが、同時に「素直で、子どもみたいに可愛らしい人たちだったんだな」と微笑まずにはいられませんでした。



この麩焼煎餅には、干支や富士山、凧、羽子板といったお正月らしい焼印が施されています。普段のものより焼き目がしっかりしていて、香ばしさが際立つのが特徴です。裏面には鮮やかな色合いの砂糖蜜が塗られており、見た目にも味わいにも華やかさがあります。祖父と父が亡くなってから随分と時間が経ちますが、この煎餅を手にするたび、懐かしいお正月の景色がふと心によみがえります。



豊かな香りと甘みが、記憶の中のお正月を優しく照らしてくれるひとときです。



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光森ちづこ@茶道家/仏語翻訳家
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