P.ブルデューについて その2 (ブルデューってどんなひと?)
今日はブルデューについてお話ししましょう。
フランスのコレージュ・ド・フランスというフランスの国立高等教育機関の教授で社会学者で哲学者でもあったブルデュー。
彼について知るということは一体どういうことなのでしょうか? それは教養を知る、ということができるでしょう。この教養とはこの世の中のあるところで共通の認識とされているもので、その人たちの話す言葉を学ぶ、ともいえるかも知れませんね。
その言葉を知るとどうなるのでしょうか。新たな言葉を知る、つまり頭の中にひとつ新しい枠組みが入るということです。
では知らなかったことを知ると、具体的にどうなるのでしょうか。新たな枠組みを通すので景色の見え方が変わります。ハイハイしかできなかった赤ちゃんがつかまり立ちができるようになるのと似ているかも知れませんね。つまり、ひとつ新しいことを知って目の前の景色が今までとは違って見えてくるということです。たとえそれが以前と同じ景色であったとしても、です。
違う景色に見えるということは違う感覚になるともいえますね。例えば、なんとなくモヤモヤしていて、どんよりしていた気持ちは、霧が晴れたようにすっきりと見通し良くなるかも知れません。それほど景色の見え方が変わるような、そんな変化の枠組みが新たに入るということです。
ではブルデューがどんなひとなのか、お話ししていきましょう。
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