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【育休男子】#5〜育休取得へのロードマップ〜

 一年半に及ぶ不妊治療の末、妻が妊娠判定をいただくことができました。とはいえ「妊娠がゴールではない」の言葉どおり、マタニティライフというのはワクワクと同等の大変さがありました。
 とにかく心配性の僕たち夫婦は、何か心配事があると調べ、それでも心配ならすぐ産院に相談しというスタンスを取り続けていました。いま思えば取り越し苦労だったことがほとんどなのですが、とにかく不安な日々を送っていました...!

 そして、僕にとって早めに越えておきたかったのが「育児休業取得の申し出」というハードルです。

 従業員数3,000人を超える大きな企業でありながら、僕の所属する部署で長期の育児休業に入るのは僕が初めてでした。
 そんな僕が育休取得までに意識していたこと、乗り越えてきたハードル等をいくつかお伝えしたいと思います!
 これから育休取得を検討されている男性の方の参考になれば幸いです!

◾️ライフプラン

 我が家では結婚して早々に夫婦でライフプランを立てました。コロナ禍の結婚だったため、予定していたハワイへの新婚旅行を延期。伴って妊活も延期しました。
 新婚旅行は思い切り楽しみたい!という共通認識があったので、この決断に至ったのですが、結局感染拡大に歯止めが掛からなかったため、1年半後に沖縄で新婚旅行を完結させ、妊活スタート。
 妻の妊娠が発覚すると、子どものある程度のイベント(進学のタイミング等)が見えてくるので、ライフプランを再度煮詰めました。子どもが何歳のタイミングでマイホームを購入するか、大学資金をいつまでにいくら確保しておくか、など目標の時期が見えてくると、おのずとプランニングしやすくなります。
 後述するのですが、生活とお金はどうしても切り離せないものです。ライフプランの中に金銭的なプランもしっかりと組み込むことが大事だと思います。
 我が家はこのプランニングの中で、夫婦での育児休業取得を組み込みました!

◾️制度を知る

 制度を使う以上、制度を知ることに重きを置きました。2022年の法改正で「産後パパ育休」も新設され、条件さえ満たせばこれまでよりも柔軟に育休を取得できるようになりました。
 夫婦それぞれの仕事の状況や、里帰りの有無などでも取得期間が変わってくると思います。詳しくは下記ご確認いただければ、制度について理解できると思います!

 並行して育児休業給付金のシミュレーションもしました。会社によるとは思いますが、初回の給付金が振り込まれるのは結構遅くなります。僕は5月中旬から育休を取得しましたが、初回の給付金振り込みは8月になりました。
 給付金の振り込み見込をもとに、育休期間中の資金繰りもしっかりと考えておくことで、不安なく育休に入れると思います!
 余談ですが、育児休業給付金は2025年度から引き上げとなり、条件を満たせば手取りが実質10割となります。育休取得の後押しとなってくれることを期待しています。

 会社の制度を知ることも大事です。会社にどのように子どもを登録するのか、扶養に入れる場合、配偶者の所得証明が必要だったりもします。
 事前に必要な書類、手続きを確認しておき、ストレスなく育休スタートしたいですね!

◾️初動は早く

 直属の上司へは早めに相談するのをオススメします。僕の場合は妻の妊娠16週で、上司へ報告と育休取得意思を伝えました。
 もちろん育休は権利なので、それを拒まれることはありません。ですが、仕事の引き継ぎや人事異動がある以上、初動はできるだけ早くして、会社側にも余裕を持って対応してもらうといいと思います。
 会社には仕事の育児の両立をサポートしてくれる部署もあったので、積極的に相談しました。会社ならではの制度を教えてくれたりもしたので、そういった部署がある会社にお勤めの方は利用することをオススメします。

◾️仲間は多い方がいい

 育休を取るからってわけではないですが、やはり仲間が多くてマイナスになることはありません。
 少なくとも自分が育休に入った後、業務を引き継ぐ可能性がある社員には普段以上にコミュニケーションを取るようにしていました。
 人間関係が構築されているか否かで、引き継ぎのしやすさも格段に変わってくると思います。

◾️割り切りも必要

 前例がない職場での育休取得に、多少の妥協は必要です。割り切っていきましょう。
 僕の場合、育休取得をよく思わない上司からパタハラチックな発言を何度も受けました。

「男が育児で役立てることはない」
「やることなくて暇になるな〜」
「俺の時代は育休なんてなくて良かった」
「お金、大丈夫なの?」
「奥さん怖いんだ」
「奥さん里帰りしないんだ。実家と仲悪いんだね」
「育休中に転職活動するんでしょ?」

 面倒くさいので、全て「そっすね〜」でリターンしました。この辺は諦めていたので、受け流すのが一番です。

 育休は権利なので、条件を満たせば誰でも取得することができます。ですが、事前の準備次第でスムーズに育休に入れるかが変わってきます。
 ぜひ、育休取得を検討されている方は、気持ちよく育児に専念できるよう、早め早めに動いていくことが大事だと思います!

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