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【特別支援教室】千代田区内小学校の通級(ステップ教室)に通わせてみて

我が家の子供は週2時間の通級を2年半利用しています。
通級(以下、ステップ教室)で学べる内容や2年半通ってみての子供の様子や親の所感をまとめてみたいと思います。

■ステップ教室ではどんなことをしている?

我が家の子供は、ステップ教室で個別学習の時間と集団活動の時間が週に1時間ずつあります(ステップ教室を週に何時間利用するかは個人によりますが、1,2時間のお子さんが多いようです)。

(1)個別学習

・個別学習では先生と1対1で、その子の得意・不得意に合わせた様々な課題をその子のペースで進めます。内容はパズル形式のものや場面想定のものなど、最後まで飽きずに楽しんでできるものが多いようです。

(2)集団活動

・集団活動では、少人数のグループでゲーム形式で様々な活動を行います。安全かつその子たちに合わせた環境で少しずつ成功体験を積ませたり、集団での対人関係を具体的かつ丁寧に学べるイメージです。
・たとえば少人数で決まったテーマを30秒だけ話してみる(話し終わったらみんな拍手や質問をするなど)ことを毎回やることで、集団の前で話す場面で固まったりパニックになりやすい子に成功体験を積ませる、等の内容です。

■子供の変化

・最初の年は集団内で疲れやすかったり休みがちであったり、自由課題(作文など)が出ると固まって白紙で出したりしていた我が子ですが、少しずつ成功体験を積ませてもらったことで自信や対処法を身に着けていったようです。学年が上がるとそういった困りごとがなくなっていきました。
・入学当時は困ったことがあると抱え込んで体調不良を起こしていましたが、周囲の人に助けを発信する方法も身につけられたようです。学年が上がるにつれ、困りごとがあると自ら友人や大人たちにすぐ伝えられるようになりました。
・また、学年が上がるにつれて友人グループと共通の話題で盛り上がったりできるようになり、集団内でもストレスなく過ごせるようになりました。今は毎日楽しそうに学校に通っています。

■良かったと思う点

ステップ教室が本人にとっての心の支えになっていた部分がありました。行き渋りがあった時期も、ステップ教室が楽しみで学校に通えていた部分があったようです。
・子供にとっては毎週、一対一で先生と話ができるためメンタル的にも非常に心強く、悩み事や話したいことを伝えられる貴重な時間だったようです。
・集団の時間では、その子の特性を考慮し安全な設定で少しずつ成功体験を積むような機会を設けてくれます。このため、最初は苦手意識をもってできなかったことや避けてきたことが徐々に解消され自ら取り組む場面が増えていきました。
・親としても、子供への配慮についてもじっくり相談することができ非常にありがたかったです。
・通常のクラスの個人面談と異なり、一人に対しての面談時間がたいへん長いです。このため保護者もステップ教室の先生とじっくり話をすることができます。

■注意点

・国語など、通常の授業時間を抜けてステップ教室に通うため、抜けた授業のフォローは家庭で行う必要があります
・特に国語を抜ける場合、漢字については家庭勉強をしておいた方がよいと思われます。我が家は家庭でスケジュールを組んで学年の漢字勉強を進めました。