ボードゲーム業界交流イベント「ボドトーーク」(4ターン目)に参加。「コアクト」「マンカラ式交流」、出会った皆様の活動など紹介
ボードゲーム業界交流イベント「ボドトーーク」の第4回目が先日9月13日に開催されたので参加してきました!!この記事ではイベントの内容やここで出会った皆様について紹介していきます。
「ボドトーーク」とは
「ボドトーーク」とは、ボードゲームのメーカー、個人の制作家、イラストレーター、販売店、ボドゲカフェ、その他関連事業、ゲーム会主催者など、業界に携わる様々な立場の方々が一同に集まり、そこでゲームはせずにひたすらおしゃべりし合い、より仲良くなるべく開催されている交流会です。
今回は正式な交流会としての開催は4回目(4ターン目)となりました。主催の柚井ゆいさんいわく「8月のテストプレイを経て強くなって帰ってきた」と自信を付けての開催です。
今回の二大目玉企画とは!?
「ボドトーーク」4ターン目を開催するにあたり、2つの新企画がアナウンスされていました。
ひとつは、エンタメ制をより高めるべく投入されたイマーシブカフェ「コアクト」とのコラボ。最近「イマーシブ○○」という言葉を聞くことが増えていますが、実際のところどんなものか。今回は「ボドトーーク」の会場にて行なわれる体験型イベントとのことで、期待が高まります。
もうひとつは、参加者間の交流をより流動的にし、たくさんの人としゃべるきっかけを作り出すべく企画された「マンカラ式交流」というもの。これは8月14日に行なわれた「テストプレイ会」で出たアイデアを実現可能な方法論に落とし込んだものと思うのですが、はたしてどのような効果をもたらすのか。こちらも興味津々です。
この二大目玉企画については、この記事の各章にて詳しく説明していきたいと思います(最もコアクトについては、ネタバレ防止の観点からあまり話せることがないのですが…)。
前置きが長くなりました。
「ボドトーーク」4ターン目レポート、行ってみましょう!!
イマーシブカフェ「コアクト」コラボ
そもそもイマーシブカフェって何なのって話から始めましょうか。
今回演じられるコアクト様のサイトによれば…。
ふむふむなるほど。
それで?その体験型演劇ってのはいったい何?
まぁこれの詳細はコアクト様のWebサイトにかなり詳しく書いてあるんですが、ひとことで言うと「観客も巻き込んだ演劇」ということ。
彼らの場合で言うと、実際のボードゲームカフェ「JELLY JELLY CAFE 渋谷本店」を舞台とし、観客は店舗の客席に座りながらにして、演者と共に事件に巻き込まれちゃうような公演をやってるワケです。
劇の途中で観客にまで意見を求めたり何かすることを求めるわけですから、物語がシナリオ通りに進むのかなんて誰にも分かりません(むしろそこまで厳密にシナリオ作っているのかどうか…)。言うなれば実際のカフェを舞台に、演者と観客のアドリブで作り上げていく即興物語制作体験、それがコアクト言うところの「イマーシブカフェ」なのです。
何となく、どういうものかは想像が付きましたか?
もちろん、今回の舞台はカフェなどではありません。
こちらです。
表参道駅より徒歩3分のところにある、SPRING TERRACE OMOTESANDO。
言うまでもなく我々がいる「ボドトーーク」の会場です。
いまからここで、我々は何らかの事件に巻き込まれるのです。
何の事件?どうするどうなる?ドキドキ…。
以下次号、乞うご期待!!(嘘www)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
はい、これはもう語って聞かせたいのやまやまなんですが、言うまでもなくネタバレ厳禁ですからね。途中で起こったことややったこと含め、口を割ることは一切許されないのです。
ええ言えませんよ、私が実はチカンだったなんてそんなことは…ぁ、これは違うんです!!この手が、この手が勝手にうわあぁぁぁぁぁ(死刑)。
まぁ何言ってんだか分からないと思いますが、とにかく今まで見たことのあるどんな演劇とも、またTRPGとも異なる体験であったことだけは確かです。柚井ゆいさんはよくもまぁこんな内容の充実したイベントを20分などというタイムテーブルにブッ込んだもんだと思います(19:40-20:00って書いてあったので…)。
「キャスト、台本はそのまま」って書いてありましたが、もともとのイマーシブカフェ公演は80分だそうなので、これはきっと一部分の演目をここ用にアレンジしたんだろうなという気がします。それにしても、会場に60名強もいたのによくもまぁあんなことが出来たと思いますよ。ホントにっ!!
ということで、この記事を見て「それ体験してみたい!」「おいこれ読んだけど、お前何も分かんねえじゃんかよ」という気持ちになった方は、チラシを画像化したのを貼っておくので、コアクトWebサイトも含めて追いかけてみちゃってくださいっ!!
マンカラ式交流
これもまた、言葉を聞いただけじゃ何するものだか想像付かないですよね。「マンカラ」というのは昔からあるアフリカ由来のボードゲーム?の一種らしいのですが…。
▲「マンカラ」のルールが解説してあり、さらに遊べるサイト。
まぁ、ここで「マンカラ」についてじっくり話すと長くなるので、いったんそれは置いておきましょう。
もともとのきっかけは何かというと、8月14日に行なわれた「テストプレイ会」にて次のような話が出たのですよ。
で、この日実際にそれっぽい試みをしたのですね。つまり、話し合う相手が一定時間でシャッフルされるような仕組みの実証実験めいたものを。
今回行なわれた「マンカラ式交流」は、そのとき行なわれたものをシステム的に整備し、より実際の使用に耐え得る(と思われる)ところまで進化させたものではないかと。流石「8月のテストプレイを経て強くなって帰ってきた」と仰るだけのことはあります。
実際の「マンカラ式交流」は次のように行なわれました。
ゲームの「マンカラ」は「プレイヤーが手に取った複数個の石を、ひとつずつ(反時計回りに)配置していく」というルールになっていますが、それを集団でのトーク大会向けに応用したのがこの「マンカラ式交流」というわけです。「参加者を一定時間で全員バラけるように配置し直す」という意味において、ボードゲーマーである我々に相応しいネーミングと言えましょう。
まぁこの文章だけ読んでると「何てまたそんな面倒なことを…」と思われるかもしれません。
だけどこれをやることで、確かにこれまでとは比べものにならないレベルで話せる人の数が増えるのですよ。
例えばこれはマンカラ式を初めて最初のテーブルで撮ったみんなとの交流の記録写真みたいなものですが、これが10分に1回入れ替わったとしたら、仮に1拠点6名だとして、
実に1時間で30人とコミュニケーションが取れる計算になります。そう考えると、意外とこれ、馬鹿にできないものでしょう?
(なお、実際には1拠点に6名と7名のケースがあるので、実際に会えた人の数はもう少し増えるはずです)
問題は「10分で何話すの?」ってことですが、今回の試みではこれが各拠点の担当(そこから動かない人)の方針に委ねられている感じでした。順当に自己紹介から初めて雑談で終えるところもあれば、担当がネタ振ってそれに各人が答えるというシステムでやってたところもあったような。まぁ確かに10分って短いんですよね。打ち解けて来たかなって思ったくらいのタイミングで席替えになるので、ちょっと後ろ髪を引かれる気持ちで移動してたっていうのが私自身の正直な感想です。
でもね、これお読みの皆様に考えてほしいんですよ。
飲み会の幹事をやっていると、いっつも直面するあれ。すなわち、
「たくさんのメンバーが参加してるのに、一度席が決まってしまうと目の前の範囲の人としかしゃべらない問題」。
それに加えて、ほら、人間て基本的には知らない人よりは知ってる人と一緒にいる方が安心する傾向にあるから、どんだけバラエティー豊かなメンツを揃えたとしてもこうなるの。すなわち、
「結局いつものメンバーとしかしゃべってないよね問題」。
幹事としては、この諸問題をどうにかしたくていろいろ考えるわけですよ。席をクジ引きで決めるとか、1時間経ったら強制的にどこかしらへ移動よろしくとか。私も過去いろいろやりました。でもこういうのやると、だいたいいつも文句言われるんですよ。「お前何様だ」「好きに飲ませろよ」「もう今日はこのままでいいじゃん」等々…。まぁそういう空気になっちゃうと、幹事としては場の空気を壊すわけにもいかないんで、結局引っ込めざるを得ないんですよね(最初からそういうルールだと言ってるのに)。
まぁね、みんなが思い思いに楽しい時間を過ごせるように気を配るのが幹事の仕事だから、そこはもう割り切るしかないんだけど、でもそれで本当にいいのかな、貴重なコミュニケーションの場を活かせなくて本当にいいのかなって、もう何十回悩んだか分かりません。
話が長くてすみません。柚井ゆいさんも「ホドトーーク」を続けていくうちに、たぶんこの問題を認識したと思うんですよ。
それで何とかしなきゃってなって、わざわざ「テストプレイ会」にて議論の場を設け、みんなの意見も聞いたうえで、考えて考えて考えて、考え抜いた末にこの方式にたどり着いたと思うんです。そこには柚井ゆいさんの気持ちや方針を理解してくれる仲間たちがいたからやり抜けたっていうのもあるでしょうけれども、自身のイベントに対する信念が彼女にこの方法を実行させしめた!!…と私は思います。
固い話が続きましたので、この写真を見て癒されてください。本会におけるレジェンドが並んでいるではありませんか。これ何回目かのマンカラ式交流でゆぃかさんと草場さんが一緒になり、そこに司会の柚井ゆいさんが加わってこの組み合わせが実現したという次第です。これ後世のボードゲーム史に残るショットかも知れないですよ!?
こういう奇跡が起こるから、マンカラ式交流って侮れないです。こういうのって企画してるときは「ホントに大丈夫なんかなこれ?」って考えてしまうこともあると思いますが、やってみると思いもがけない化学反応をもたらすもの。少なくとも私はこれやっていただけて良かったです!そしてゲームの「マンカラ」は今度ちゃんと遊んでみます!!
▲Switch持ってる人は、これに「マンカラ」入ってるみたいです。
だいぶ長く語ってしまいました。ここからは、私の「ボドトーーク」紹介でおなじみになっている恒例企画です。
お会いした会社、団体、個人のリンク集
私の「ボドトーーク」記事では、名刺交換または名札撮影した方、たくさんお話しした方の活動内容などについて紹介しております。掲載した方に失礼のないよう、なるべく以下のガイドラインに基づき掲載します。
なお過去に紹介したリンクはこちらをご参照ください。
第1回 第2回 第3回
カ行
回遊魚の会
東京・立川にて行なわれているボードゲームの会。3日間通しで行なわれることもあり。私も参加したことあるのですが、インスト等とても丁寧だった印象があります。今回は本会のリアプノフさんにお話しを伺いました。
カコムタク
メンバー全員が関西にルーツを持つ団体。その名の通り「みんなで卓を囲んで談笑する」といったシチュエーションをお手伝いする作風が特徴。「偏見プロフィール」は、アークライトゲーム賞2024にノミネートされました。
K*
こう書いて「ケースター」と読むボードゲーム制作サークル。代表作は「メガネ女子コレクト」「メガチェン」。第1回でも紹介したのですが、今回次のような素敵な木駒をもらったので、あらためて掲載いたしました。
サ行
杓子兵器
主催の雨崎レールさんは「たまにボドゲ作ってる一般ゲーマー」とのこと。代表作は「ペンギンの消えた足跡」「食らうん」「アリアドネー」など。noteを書いていらっしゃるので、こちらを紹介させていただきます。
しゅぴぴっ!
柚井ゆい、あられ、かわルンルンのボードゲーム女子3人によるYouTubeチャンネル。第3回の「ボドトーーク」で初めて発表されましたが、あれからおよそ2か月、コンテンツも急速に充実してきた様子です。
snailcode
ボードゲームやマーダーミステリーを制作しておられます。代表作は「プラネットイーター」「ボス・イエスの受難」など。今回の「マンカラ式交流」にて私の隣に座ったご縁で話しかけさせてもらいました。
タ行
Teaple
正しくは「Board Game Cafe Teaple」(名刺より)。茨城県内屈指の作品数を誇る、たくさん遊べるお店…という設定(笑)なのだそうです。はたして真実や如何に。ボードゲーム会を開催しているのは本当らしいです。
ナ行
夜騎士Lin.K
こう書いて「ナイトリンク」と読みます。「ナイト」は「夜」(night)と「騎士」(knight)を掛けているとか。現在「ZILLADE」という格闘ゲームができるカードゲームを展開中。ビジュアルがかなり美麗な作品です。
ハ行
Bamboo Games
「竹のように成長しながら面白いゲームを作る」をモットーに活動するボードゲームサークル。ゲームマーケット秋に新作「サイコロの河原」をリリース予定。不安定な場所にサイコロをたくさん乗せるアイデア賞ものの作品!
104GB
ボードゲーム制作サークル。秋の新作は「玉造魅須丸と3人の盗掘者〜そこの人間!止まりなさーい!」。代表の方は、東方ボドゲオンリー試遊即売会「Touhou Ludum Convivium」の主催も行なわれているとのこと。
ボドゲブ
ボドゲ好きの高校生や大学生の仲間たちが作るYouTubeチャンネル。意気込みは「世界中にもっとボドゲを広めたい!!」。こちらのだいふくさんは、先日の「ボドトーーク」テストプレイ会記事にも登場しています。
ボドっていいとも!
代表の翔さんがメインパーソナリティをつとめる同名のボードゲーム生配信番組からはじまったサークル。番組コンセプトは「ボードゲームのあれこれをテーマにワイワイ楽しく話す」こと。
マ行
ミスボドゲームズ
マーダーミステリーやアナログ推理ゲーム、ボードゲームを制作。またボードゲームなどを遊ぶゲーム会を月イチで主催。デザイン担当の秋山真琴さんはnoteにてアナログゲームマガジン(月/500円/初月無料)を展開中です。
モチの木印刷
海外工場でボードゲーム製作などの依頼を受け付けている印刷会社。カードや説明書のみならず、化粧箱、さらには各種グッズなどの製作も可能。「質と安さに自信あります!」とのことです。
ラ行
LIQUOR GAMERS CLUB
サントリーが協賛する、洋酒とボドゲのコミュニティ。著名人などを集めた秘密のゲーム会を開催していますが、この度、その部屋が一般に開かれる「LIQUOR GAMERS ROOM」という企画を期間限定で開催しています。
今回の紹介は一応ここまでとなります。
「え~私もchitoseArkと話したのに~?」
「マンカラ式交流で一緒になったのに載ってないの何で?」
という方もおられるかも知れませんが、一応ここで紹介するのは、
①私とこの日初めて名刺交換した方
②そのとき何かくださった方(私は何かくれる人に弱いw)
③私が当日その場で「noteで紹介します」と言った方
以上のどれかに該当した方に限らせていただいておりますので、どうかご了承のほどよろしくお願いいたします。ただし、上記①~③のどれかにあたるのに載っていない方は私のミスなので、下記宛先まで連絡お願いします。
今回もたくさんの繋がりに感謝です!!
今回もたくさんの人たちとお話しすることができました。あと私的には、いろんな場所でお会いしている方とかなりじっくり話し込むことができ、深く繋がることができたことが良かったです!!
次回の開催は10月18日(金)
ハロウィンです!
詳細はまた公開されるはずなので、「ボドトーーク」に興味ある方は10月18日(金)開けておくようにしましょう!!
あとハロウィンだそうなので、仮装できる人はそのご用意も!!
(私は会社帰りなのでサラリーマンって仮装しか出来ないぞ…)
それでは皆様、また来月。
今度は皆様からお菓子をせびりに参上します🍬(←乞食w)。
(了)