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昨年夏に行なわれた茅原実里河口湖花火ライブの動画「Paradise Lost -at next nest-」花火を背に歌うその凄さよ

動画を紹介します。昨年夏、河口湖畔にて行なわれた茅原実里ちはらみのりさんのライブにて披露された楽曲「Paradise Lost -at next nest-」です。


これは想像を絶する「花火ライブ」!!

このイベントの正式なタイトルは「富士河口湖町制20周年記念花火大会 茅原実里 LIVE 2023 "We are stars!"」と言います。富士河口湖町の町制20周年を記念して開催する花火大会と、茅原実里さんがそれまで休止していた歌手活動の復活をお披露目するライブが掛け合わさり、地元行政の正式な協力のもと開催された、世にも珍しい「花火ライブ」です。

これをお読みの皆様、想像力を働かせてほしいのですけれども。

歌手が歌を歌っている最中に花火がドッカンドッカン打ちあがっていたら、いったいどうなると思います?

拍手に合いの手、コール&レスポンスとは違い、花火はこちらの都合なんて知りません。歌手が歌ってるさ中、不意に

「ズドーン!!!」
「ズドーン!!!」

って来るわけですよ!!!

普通に考えて、まともなライブにならないと思いません?

はたして茅原実里さんの「花火ライブ」はどうだったのか。
ぜひ、貴方の眼で、耳で見届けてみてください。
下のプレイボタンをぜひクリック。

いかがですか皆様?

私は当日、現地でこのライブを観ていたのですが、いまこうしてあらためて振り返って思うのです。

「みのりんってやっぱ凄ぇ…」

(「みのりん」は茅原実里さんの愛称)

花火があんだけどっかんどっかんとやかましく打ちあがっているのに、歌が打ち消されない。
むしろ花火が歌を構成する要素のひとつになってるとすら感じるよ?

以前書いたnote記事で私はこの光景を「むしろ花火がドラムスになってる」と書きました。

確かに今回の花火はその色やタイミングなどを音楽と合わせるべく作り込まれていたようです。このことは茅原実里さんのvoicy2023年8月20日放送「コメント返し」第3チャプターにてご本人より語られています。

それこそ、「花火をどのタイミングで打ち上げる」とか、「花火の色、形」だったりとか…。正直ね、本番どこまでその花火が実現できるのかっていうのは未知数だったんだけど。本当に最後の最後まで細かいイメージづくりをこだわってしてくださって。御沓さん(※)とはね、またいつか必ず一緒にお仕事してみたいって思っています。

茅原実里公式voicy「そんなこんなで、茅原実里です」2023年8月20日放送より引用

(※)voicy放送で語られている御沓みくつさんとは本イベントの舞台製作、舞台監督を担った方とのことです。


でも、だからといって。

歌っている場所と花火を打ち上げる場所とでは距離もあるし、時間差だってあります。

まして今回紹介している楽曲「Paradise Lost」( -at next nest-)通称「パラロス」という楽曲は茅原実里さん楽曲の中でも極めて激しいビートが特徴のナンバー。そのスピード感あふれるメロディーに必ずしも花火がついていけるという保証もないでしょう。
(人間だってついていくの大変なんですから)

にもかかわらず、不意に打ち上がる花火が不協和音にならないのは何故か。もうこれは、

花火をも従えてしまう、茅原実里の圧倒的な歌唱力

としか説明のしようがありません。

彼女の透き通るようなハイトーンボイスが花火の重低音と相性良かったというのもあるでしょう。ですが、アーティストの歌唱が花火のビジュアルと爆音に打ち消されないためには、やはり花火を圧倒するだけのパフォーマンスが必要だったと思うのです。

そんじょそこらのアーティストじゃこうはいかないよ。
ほぼ間違いなく、歌聴いてんだか花火観てんだか分かんなくなるからね?

いやこれ、私も最初この話聞いたとき、楽しみにしつつも、

(みのりん正気?)
(歌手復活の大事なライブにそのギャンブル打つ?)
(これ、周りで誰か止める人いなかったの?)

って思ってました。
というか、みのりんファン界隈でもそんな話してました。

いま思い返してみれば杞憂に過ぎたと思うけれども、それを実証してみせた茅原実里さんというアーティストはやはり凄い。この河口湖の地にて、文字通り復活の狼煙を上げて見せました!!

▲こちらの動画もよろしければぜひご覧ください。本イベントのタイトルにもなっている「We are stars!」。彼女の楽曲としては珍しいラップのリズムとメッセージ性の高い歌詞、そして早回しで語られる台詞など、茅原実里の新しい世界を感じさせてくれた一曲です。そして花火凄し!!

▲「We are stars!」はこのアルバムに収録されています。

みのりん、あんた一体どこで歌ってんのよ!?

先ほどの文面で(みのりん正気?)って書いたけど、今回の「Paradise Lost -at next nest-」でもうひとつ、正気を疑うような演出がありました。それは彼女がこの曲を歌ったときに立っていた「場所」です。

この動画を見る限り、茅原実里さんは以下のような場所で歌っていたことが分かります。

YouTube動画よりスケッチしました。
何となく状況伝わりますでしょうか?
(絵が描けない人でスミマセン…)

このリフターも前述の御沓さん考案だそうなのですが、いったいこれ、足場どのくらいの広さがあるものでしょうか?

<注記>
以下に記す寸法などの数字はすべて筆者であるchitoseArkの推測であり、何らかの計測に基づいたデータなどでは一切ないことをお断りしておきます。またご本人様におかれましては勝手に体のサイズを推測している無礼をここにお詫び申し上げます。茅原実里さんがやったことの凄さを具体的に皆様に伝えたいがため、このような手法を取りましたことを申し添えておく次第でございます。

<推測その1>

こういうのは人体のサイズから割り出すのが良いでしょう。

上記リンクによると、茅原実里さん年代の肩幅平均値は41.1cmとのこと。みのりんは実際にチェキ会で拝見した感じでは平均よりかなり細そうです。計算しやすいようにここでは30cmとしましょうか(失礼…?)。

肩幅というのは「左肩の付け根から右肩の付け根までの長さ」だそうなので、それを下図に当てはめるとこうなります。

以上、みのりんの肩幅を30cmと仮定すると、ステージ幅およそ2.4mくらいであることが分かりました。

奥行きはどうだろう?これは正面図ではちょっと分かりづらい。そこで斜めからの視点のものもスケッチしてみました。

YouTube動画よりスケッチしました。
何度も言いますが、ホントに絵が描けないんです…。

うーん、奥行きは正確に目測しづらいですが、この図を見る限り、横幅の半分はどうみてもないから、大雑把に見て横幅の30~40%くらいだと思われるのですね。ここは40%くらいと見ときましょうか。そうすると240×0.4で…縦幅は推定96cm…え?1mもないことになっちゃうよ!?

まぁでもこうしたステージ台みたいなのはキリのいいサイズで作るでしょうから、おおよそ2.5m×1mというサイズ感ではないだろうかと推測されます。

…ホントにっ!?

これがどれだけ恐ろしいことか。皆様2.5m×1mの板の上に乗っている自分を想像してみてください。ちなみにタタミ一畳のサイズが約182cm×91cmだそうなので、タタミより少し広い程度です。

<推測その2>

いやこれはでも無茶苦茶過ぎる。みのりんの肩幅を35cmと仮定して計算し直すか、そうすると…


35×8=280cm(横幅)/280×0.4=112cm(縦幅)

…いやそれだって無茶苦茶だから!!!!!

そしてこのパラロスという楽曲、動画見ていただくと分かるのですがとても激しい歌です。フレディマイクスタンドを握り締め、ステップを踏みながら一心不乱に歌う茅原実里さん。

高さにしてもゆうに2~3mはあるでしょう。
(編注:後で動画見直して数値リライトしました)

にもかかわらず、視線は常にファンの方を向いており、足場を気にしている素振りは見られません。恐ろし過ぎる!!

みのりんライブ、驚きのエピソード集

想いを過去に馳せれば、茅原実里さんのライブは驚きのエピソードに満ちています。私が把握している限りでいくつか例を挙げると…

ライブの前座に全力で太鼓を叩く

(MINORI CHIHARA LIVE 2011 "SUMMER CAMP 3" )

演奏メンバーの楽器を全員シャッフル(本人はギター担当)

(MINORI CHIHARA LIVE 2012 "SUMMER CAMP 4")

ライブを行なったその日の晩にまたライブ(カウントダウンライブ)

(Minori Chihara Live 2009 Final)
(Minori Chihara Countdown Live 2009-2010)

何とライブの途中でバンドメンバーを増員、ツインドラム、ツインキーボード、トリブルギター、ベース、ヴァイオリンという驚きの構成を実現

(Minori Chihara Birthday Live 2012)

それまでにリリースしたシングル全26曲を順番に歌う&アンコールで4曲、計30曲のライブ

(15th Anniversary Minori Chihara Birthday Live ~Everybody Jump!!~)

コロナ禍対策で声が出せない中、楽曲の掛け声を事前募集。集まった音源をミックスしてライブ当日に反映

(SUMMER CHAMPION 2021〜Minori Chihara Final Summer Live〜)

この他にも、「両国国技館なのでまわしを付けてライブに出ようとした」(事務所により却下)とか、「ライブ中穴に落ちた」とか(いずれもMinori Chihara Xmas Party 2013のエピソード)、茅原実里さんのライブは「ホントにっ!?」という出来事で満ちています。

そして歌手活動休止期間を経て昨年のこれ。歌手活動復活にあたり地元行政(富士河口湖町)の正式な応援のもとで行なわれた花火大会とのコラボライブ。これもまた茅原実里さんを語るうえで欠かすことのできないエピソードとなっていくことでしょう。後世に語り継がれる伝説の幕開けです。

伝説の花火ライブを観に来ませんか?

「え…?だってこれ去年の夏の出来事でしょ?」と思っているそこの貴方。
実は何と、近日中にこのライブ映像を観られるのですよ。

茅原実里 Documentary Live Movie “We are stars!”

2024年3月18日から3月24日まで、茅原実里の『Minori Chihara Documentary Live Movie “We are stars!”』が、シアターギルド代官山で上映される。

本作は、ライブとメイキングが融合したドキュメンタリースタイルのムービー。
(中略)
茅原はなぜステージに戻ったのか…。その答えとは——。

2024年2月25日より、シアターギルドの公式サイトにてチケット発売。

茅原実里 Documentary Live Movie “We are stars!”

出演:茅原実里

ナレーション出演:バッキー木場

劇場:シアターギルド代官山
〒150-0033 東京都渋谷区猿楽町11-6 1F

上映スケジュール
2024年3月18日(月)11:00/15:00/19:00
2024年3月19日(火)11:00/15:00/19:00
2024年3月20日(水・祝)11:00/15:00/19:00
2024年3月21日(木)11:00/15:00/19:00
2024年3月22日(金)11:00/15:00/19:00
2024年3月23日(土)11:00/15:00/19:00
2024年3月24日(日)11:00/15:00/19:00

上映時間:約90分

料金:3,300円

茅原実里公式サイトより引用

ということで、花火とライブの競演が如何なものか、気になっている皆様はここに来れば観ることができます。

多くの日時が設定されているのも嬉しい限り。
私は土日が難しいことから、平日あたりを狙っていこうかと思ってます(絶対行きますが、いつにするかはまだ未定)。

茅原実里さんのファンでなくとも、少なからず音楽や演出に興味のある方ならば観てみる価値ありと思います。予算もリーズナブル。気になる方は是非チェックしてみてはいかがでしょうか?

夏には、あの河口湖ライブが帰ってくる!!

そしてこれも花火ライブ当日に告知されていたのですが、今年の8月3日~4日、茅原実里さんが毎年開催していた河口湖ステラシアターのサマーライブが復活します!!

今回のタイトルは“Historical Parade”(ヒストリカル・パレード)。その名の通り、茅原実里さんの歴史を振り返り、未来に繋がっていく様を観ることができる機会になると思います。チケット代は席によって異なり、最も安価な席は何と3,300円から予約可能。この記事がアップされた本日(2024年3月3日)はプレリザーブ先行2次抽選がスタートしているとのことです。

河口湖って遠い?まぁそれは住んでいる場所にもよるでしょうが、夏のこの時期、観光に訪れるのも良いでしょう。富士急ハイランドで遊ぶのも良し。で、帰り際またはホテル行く前にライブ観てくと。おぉ~良い休日ではありませんか。河口湖を代表するアーティストと言えば茅原実里。観てきた貴方は確実にみんなに自慢できること間違いナシです。

とにかく動画再生シテミテ!!

いや何か柄にもなく熱く語ってしまいしました。今回は仕事の関係で極めて時間がなくて、とりあえずパラロス動画をカンタンに紹介するだけの記事にするはずだったのに、何で私、みのりんについて語ると止まらなくなってしまうんだろう…?

長々と書きましたが、本記事の要点を3行で言うと

・動画再生してみてください
・茅原実里さんて凄くないですか?
・興味あったらドキュメンタリー観にきてね

ということです。
何なら最初の1行だけでもいいくらいです。

いいですよねこのビジュアル(同意お求め中)。
赤い衣装に赤い花火。
そして客席を染め上げる赤い閃光(キングブレード)。

貴方の目の前が赤に染まる「Paradise Lost -at next nest-」。
ここまで読んでしまった方は、もう再生ボタン押しちゃうでしょ?

(了)

おまけ:以前パラロスについて書いたnote

本記事では楽曲としての「Paradise Lost」についてあまり触れていないように思うので、そのあたりについて以前書いたnote記事へのリンクを貼っておきます。私見ではありますが、私がパラロスについてどう思っているかについて書いています。


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