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音楽の感想

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#チルアウト

2023年総括。心を落ち着けるダウンテンポ/アンビエント・ミュージック(感想)

身体の凍えるような冬にこそ、心を落ち着けられるチルアウトを。 以下、この1年以内にリリースされた、ダウンテンポ/アンビエント・ミュージックを中心に印象的だった作品の感想などを。 Before I Saw the Sea/Me and My FriendsUKブリストルの5人組によるデビューアルバムは2023年1月のリリースで、レーベルはSplit Shiftより。 気怠いアフロビート、フォーク、ソウルなどがブレンドされたイチオシの1枚。「You Came Into My L

2022年総括。心を落ち着けるダウンテンポ/アンビエント・ミュージック(感想)

凍えるような冬にこそ、身体を温めて心を落ち着けられるチルアウトを。 以下、この1年以内にリリースされた、ダウンテンポ/アンビエント・ミュージックを中心に印象的だった作品の感想などを。 Back to the Woodlands/Ernest Hood音楽系記事を扱う米サイトPitchforkが2016年に発表した「ベスト・アンビエント・アルバム TOP50」の48位にランクインさせたのは、Ernest Hoodが1975年に唯一リリースしたアルバム『Neighborhood

Khruangbin(感想)2018-2022年_様々な変化を聴かせるコラボ

テキサス州ヒューストン出身のKhruangbin(クルアンビン)による、2018年以降のリリース作品についての感想などを。 2018年以前リリースの感想についてはこちら。 Kingdoms In Colour/Maribou State(2018)ロンドンのチルミュージック・デュオ、Maribou Stateのアルバム『Kingdoms In Colour』へ、「Feel Good」という曲で参加したKhruangbin。 女性の声をサンプリングして変な声に加工したのをぶつ

Khruangbin(感想)2014-2018年_チルとグルーブ感のバランスの絶妙な音楽

テキサス州ヒューストン出身のKhruangbin(クルアンビン)。メンバーはベースのLaura Lee、ギターのMark Speer、そしてドラムのDonald "DJ" Johnson Jr.の3人組。 バンド名の由来はタイ語で飛行機とのこと。 60年代タイの音楽に影響を受けたとされている音楽のジャンルはソウル、ファンク、サーフロック、ダブ、サイケなど様々な要素がブレンドされていてかなりユニーク、そしてインストナンバーが多い。 楽曲はプリミティブで、音の隙が多いから耳が疲れ

心を落ち着ける、2021年冬のダウンテンポ/アンビエント・ミュージック(感想)

忙しなくて気分が落ち着かず、気持ちの昂りがちな年末にこそ、心を落ち着けられるチルアウトを。 以下、この1年以内にリリースされた、ダウンテンポ/アンビエント・ミュージックを中心にした作品の感想などを。 Safe Passage/Frits Wentink & Erik Madigan Heck オランダのレーベル、Dekmantelから2021年2月リリース。サイケデリックな雰囲気のあるアンビエントまたはダブミュージック。 やはりオランダのレーベル、Will & Ink a

2020年のダウンテンポ/アンビエント・ミュージック_感想

2020年も残り1ヶ月を切り、振り返ってみると今年は在宅の時間が多かったせいか、ダウンテンポやアンビエント・ミュージックと括られるジャンルの音楽を聴く機会が多かったのでいくつかの盤の感想をまとめておく。 選定ポイントとしては読書や作業の邪魔をしないというのと、街歩きに適した音楽となる。アンビエント・ミュージックって音の密度やリズムが希薄な楽曲が多いため、外で聴くと音楽そのものだけで完結しないと思っていて、街歩きしながら聴くと視覚と街の音と音楽が溶け込んでしまって自分の存在感