chishu_ryu

本をたくさん読まないといけないと考えているのだけど、他には映画も。 あとは聴けていない楽曲も盛りだくさん。

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noteに書き連ねてきた感想テキストを、ジャンルごとにまとめ。テキストを追加したらこのindexも随時更新。 【ゲーム 】・アインシュタインより愛を込めて ・明日の君と逢うために ・維新の嵐 ・ウィザードリィ V 災禍の中心 ・英雄伝説 空の軌跡FC ・黄金の羅針盤 ・キラ☆キラ ・腐り姫~euthanasia~ ・恋×シンアイ彼女 ・琥珀色の遺言 ・さよならを教えて ・終末の過ごし方 ・三国志14PK ・水夏 ( 第一章 ) ・水夏 ( 第ニ章 ) ・水夏 (第三章 )

    • 炒飯狙撃手(感想)_目的達成のために、信念を曲げない男たち

      『炒飯狙撃手』の著者は張國立で訳は玉田誠、2024年3月に中央精版から出版されている。 スナイパーでありながら少ない食材で手軽に美味しい炒飯をつくれる男と、定年間近の刑事との緊張感のある掛け合いがありつつ、様々な料理がアクセントになっている小説。 以下、ネタバレを含む感想などを。 イタリアと台湾で同時進行に起きる事件この小説には二人の主人公がいて、ひとり目の小艾はイタリアのマナローナでテイクアウト専門の炒飯店を営む台湾人。元軍人でスナイパーのスキルがある。 小艾は指令を受け

      • 青い壷(感想)_家族との関係が濃かった頃の日常

        『青い壷』の著者は有吉佐和子で、初出誌は昭和51年以降に文藝春秋から。 1998年に一度絶版となり、2011年に復刊して45万部も売れているというから読んでみた。 美しい青磁の壷をめぐる13話の連作短編集となり、現代にも通じる人間関係の煩わしさとか、幸せの在り方を考えさせてくれる。 以下、13話の中からいくつか印象深いエピソードをピックアップして、ネタバレを含む感想などを。 父のような態度をとってしまうこと京都在住で47歳になる無名の陶芸家、牧田省造が久しぶりに精力を込めて

        • あのこは貴族(感想)_他者との幸福の比較や、他人への想像力の欠如など

          『あのこは貴族』の著者は山内マリコで、初版は2016年11月、出版社は集英社。 自分とは異なるコミュニティに属する人たちへ排他的であったり、身に覚えのあるような上から目線の行為や言動が言語化されていて、興味深かった。 本作には映画もあるらしいけど、そちらは未視聴。 以下、ネタバレを含む感想などを。 結婚したい願望を出し過ぎる女渋谷区の高級住宅街、松濤で整形外科を代々営む開業医の三女でいわゆる箱入り娘の榛原華子(26歳)には結婚願望があるも、元旦に彼氏からフラレてしまう。

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          月姫(同人版)(ゲーム感想3)_復讐後の告白について、翡翠/琥珀ルート

          『月姫』は2000年にTYPE-MOONから発売されたビジュアルノベルとなり、シナリオ担当は奈須きのこ、原画は武内崇。 前回書いたシエル/秋葉・ルートの感想はこちら。 以下、旧版の翡翠/琥珀ルートについてのネタバレを含む感想などを。 槙久の悍ましさが際立つ翡翠・ルート翡翠・ルートでは、翡翠が主役なのに物語後半の盛り上がる場面を琥珀の告白に持って行かれるのと、他ヒロインが不幸自慢のチキンレースをしているせいか翡翠への印象が薄いというか、翡翠に対する感情移入がしづらい。 志貴

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          月姫(同人版)(ゲーム感想2)_手にしたものの代償を考えるシエル/秋葉ルート

          『月姫』は2000年にTYPE-MOONから発売されたビジュアルノベルとなり、シナリオ担当は奈須きのこ、原画は武内崇。 前回書いたアルクェイド・ルートの感想はこちら。 以下、旧版のシエル/秋葉ルートについてのネタバレを含む感想などを。 シエル・ルート、死ねない女の選択シエル・ルートでは、アルクェイドを一度殺してネロ・カオスを倒すくらいまでは、アルクェイド・ルートとほぼ似た物語の展開となる。 シエルは以前にロアとして覚醒しており、その際ロアの魂のみアルクェイドに倒されるも、シ

          月姫(同人版)(ゲーム感想2)_手にしたものの代償を考えるシエル/秋葉ルート

          月姫(同人版)(ゲーム感想1)_真っ直ぐな性格が魅力のアルクェイド・ルート

          『月姫』は2000年にTYPE-MOONから発売されたビジュアルノベルとなり、シナリオ担当は奈須きのこ、原画は武内崇。 2021年に発売されたリメイク版はルートが少ないことを差し引いても馴染めず、改めて旧版(同人版)をプレイしてみたらリメイク版よりも好印象だった。 旧版はかつて秋葉原中央通り沿いにあった路面店にて2,000円くらいで購入した記憶があって、シナリオの出来は当時の他作品と比較して抜きん出ていたと思う。 以下、旧版についてのネタバレを含む感想などを。 表側2つと、

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          台湾漫遊鉄道のふたり(感想)_価値観を押し付けないことと、百合

          『台湾漫遊鉄道のふたり』の著者は楊双子で、訳は三浦裕子となり日本での初版は2023年4月、出版社は中央公論新社。 1938年、日本の統治下にあった台湾へ日本人の女性作家が訪れ、鉄道で移動しながらのグルメ旅でありながら、現地人通訳との百合もあるというてんこ盛りな小説。 以下、ネタバレを含む感想などを。 素晴らしい料理の描写1938年(昭和十三年)、長崎在住の作家、青山千鶴子は台湾総督府と現地の婦人団体から招かれて念願だった台湾を訪れる。 千鶴子の小説『青春記』が映画化して台

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          トモちゃんはすごいブス(感想)_殻に閉じこもって、孤独にならないこと

          『トモちゃんはすごいブス』は漫画アクションで2010~2013年に連載されていた漫画で、作者は森下裕美。 主要人物たちの様々なエピソードが小出しにされるから誰がいつ何を言っていたのかを整理しづらいけど、コミュ障の引き籠もりが泥臭く自立していく様子からは前向きな気持ちを貰える。 以下はネタバレを含む感想などを。 天涯孤独になったコミュ障女の成長大阪で父と二人で暮らしていた20歳のチコは父の急死によって天涯孤独に。しかも人付き合いが苦手で中学1年生の頃から家に引き籠もっていたか

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          スルガ銀行かぼちゃの馬車事件(感想)_不動産投資の難しさについて

          『スルガ銀行かぼちゃの馬車事件』の著者は大下英治で2021年2月に出版されていた本。 被害者の立場から事件の全体像が書かれているから、事実だけを淡々というより文章が情緒的になっているからそのつもりで読む必要がある。 不動産投資をするつもりは無いけど、似たような詐欺に巻き込まれないよう、自分なりに内容を整理して咀嚼するために以下、備忘メモと感想などを。 被害者へ同情的な構成と文章『かぼちゃの馬車事件』の大まかな概要としては「利回り8%、30年間家賃保証」という謳い文句にのせら

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          どうして、そんなに黒い髪が好きなの?(感想)_美人過ぎても、またはブサイク過ぎても生き辛いこと

          『どうして、そんなに黒い髪が好きなの?』は2014年10月にファイヤワークスから発売されたビジュアルノベルで、シナリオ担当は籐太。 黒髪好きというネタ感満載なタイトルからは想像しづらいほどシナリオはまともで、まぁまぁ楽しめた。 以下、ネタバレを含む感想などを。 かつてはおかめ顔が美人とされた黒髪への拘りについては主人公の神前春人による嗜好によるものでしかなくシナリオそのものに大きな影響を与えているものではなく、むしろ日本神話に登場する姉妹、コノハナノサクヤヒメとイワナガヒメ

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          MUSICUS!(感想2)_人々の共感を得られる表現について考える

          『MUSICUS!』は2019年12月にOVERDRIVEから発売されたビジュアルノベルで、シナリオには瀬戸口廉也が関わっている。 以下は長くなった感想の続きで、花井三日月、香坂めぐるルートの感想はこちら。 なお、感想にはネタバレを含む。 バンド活動を諦めることで失い、得たものを考える、尾崎弥子ルート馨が弥子の家に招かれ、売れない画家のまま亡くなった弥子の父親のエピソードを聞いたうえで、「どんな形であれ、自分の人生をギャンブルにするなんてあってはいけない」を選択するルート。

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          MUSICUS!(感想1)_貪欲に何でも利用するか、または自分さえ楽しめればよいのか

          『MUSICUS!』は2019年12月にOVERDRIVEから発売されたビジュアルノベルで、シナリオには瀬戸口廉也が関わっている。 音楽の持ついくつかの”価値”や付随するコンテキストをテーマに、4つのルートそれぞれが異なるあり方を提示してくれるのは好印象。 以下、ネタバレを含む感想などを。 提示されるいくつかの音楽の価値本作のヒロインは全部で4人。主人公の対馬馨が人生の分岐点で決断することで物語は各ヒロインのルートへと分かれていくのだが、これらの選択肢それぞれがいくつか提示

          MUSICUS!(感想1)_貪欲に何でも利用するか、または自分さえ楽しめればよいのか

          フレンチ・ディスパッチ(感想)_ベタで軽快な笑いどころと、小洒落た映像

          『フレンチ・ディスパッチ』は2022年日本公開のアメリカ映画で、監督はウェス・アンダーソン。 ウェス・アンダーソンの他作品と比較して全体的なストーリー性は薄いため初回は楽しみ方がよく分からなかったが、2回目はすんなり楽しめた。 以下、ネタバレを含む感想などを。 雑誌を映像表現に置き換える『フレンチ・ディスパッチ』はアメリカの新聞『カンザス・イブニング・サン』の別冊となる架空の雑誌。編集部はフランスのアンニュイ=シュール=ブラゼ(やはり架空の街)に構え、テーマは国際問題、政治

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          吹きさらう風(感想)_信念を持って生きる孤独について

          『吹きさらう風』の著者はセルバ・アルマダで、訳は宇野和美となり日本での初版は2023年10月、出版社は松籟社。 展開の少ない物語だからうまく感想をまとめるのが難しいのだけど、心へ刺さる満足感のある小説なのは確か。 以下、ネタバレを含む感想などを。 2組の親子を中心にした物語アルゼンチンの辺境でピルソン牧師はみすぼらしいホテルに宿泊し、各地を転々としながら娘のレニと車で移動しながら布教の旅を続けていた。 ピルソンの奥さん、つまりレニの母とはレニが幼い頃に置いてけぼりにするよう

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          2024年、夏の夜に聴きたいメロウなグルーヴの曲

          既にかなり気温が高めな2024年の初夏、これも地球温暖化の影響なのか。 そういう暑苦しい日には、つけっ放しのエアコンを止めて窓から入ってくる風を受けながら今年もメロウなグルーヴの曲を聴いてやり過ごす。 R&B、ソウル、ソフトロックなどで、主にここ1年くらいにリリースされた音楽などの感想を。 VANTABLACK/Lalah Hathaway1990年にデビューし、55歳になるLalah HathawayはDonny Hathawayの娘。 8枚目のアルバムは2024年6月の

          2024年、夏の夜に聴きたいメロウなグルーヴの曲