犬鳴温泉におばちゃんズ集結!
久しぶりのおばちゃんズの活動です。
いつものレキジョークルではありません。
もっと古い付き合いで、全員が同学年という別のグループなのです。
毎年、大阪府泉佐野市にある「犬鳴温泉」に集合するこの犬鳴ツアーは、今回noteでは初投稿ということで、詳細も含めると長くなり2回に分ける事にします。
コロナの影響で、2年間は我慢していました。
昨年のうちから計画して予約していたので、今年になってまたコロナが猛威を振るいだし、行こうかどうか迷いましたが、結局9人全員が参加しましたした。
「まん防」発令直前で制約はギリギリかかっていなかったので、一応はタブーではないとはいえ、もしメンバーのうちの誰か一人でも感染していたら、この記事の内容は大幅に違うものになっていました。
一週間以上が経過して、誰も感染していなかったので、堂々と記事をアップします。
大阪屈指の秘湯、犬鳴温泉とは
犬鳴山の麓にあり、自然豊かな環境の中にあります。
とても大阪府内だと思えないぐらい山深く、いかにも”秘境の地”のようで、関西国際空港からも近く、大阪市街地から日帰りで、ゆったりまったりできる癒しの名湯です。
ここのお湯は、無色透明で肌にまとわりつくようなシットリ感があり、実際に肌は翌日もすべすべ感が残り、とても気持ちの良いお湯なのです。
一泊して、温泉浸かって、懐石料理を堪能して、部屋で夜中まで喋り倒すという宴会で一日目は終わります。
2日目は、近くの「七宝瀧寺」をお参りして、ちょっとしたランチを食べて解散するという、毎回変わらずの日程です。
私たち9人の「おばちゃんズ」はそれぞれの自宅から、
定番宿の「み奈美亭」に現地集合するのです。
しかも毎回、同じ部屋に案内されます。
10代の頃からの古いお付き合い
お食事は本音を言うと、めちゃめちゃ美味しい!というものではなく、そうかと言って不味くもなく、可もなく不可もなしといった懐石料理です。
料理の不可より、年に一度、温泉旅館で定例的に、近況を伝えて楽しく過ごす事が最大の目的なので、十分にお腹一杯になれば可なのです。
おばちゃんズは、オチも自然とつけられるので、何かしでかしたら、見逃すことなく、情け容赦なくツッコまれて笑いに変えられます。
むしろツッコまれるよう、わざとボケる人もいれば、
全くのスキだらけの”天然”さんもいます。
面白い事に、自然とみんなそれぞれ役割があって、期待通りの立ち位置になるから不思議です。
メンバー9人のうちの一人は、なんと小学5年生で知り合った”幼馴染み”で、いっしょに「ゴム飛び」なんかして遊んでいた頃からのお付き合いです。
この子を通じて、中学から知り合った人が2人。
そのうちの一人とは同じ高校へ進み、高校時代も楽しさを共有しました。
別の高校へ行ったもう一人を通じて、他のメンバーともそれぞれ10代のうちに知り合い、今に続いています。
昔のエピソード話を持つレジェンドがいるので、会うたびに笑いネタに花が咲くという、粒ぞろいの大阪のおばちゃんたちなのです。
また機会があれば、若い頃の笑い話もご紹介したいと思います。
修験道の聖地「七宝瀧寺」
霊峰・犬鳴山
犬鳴山とは、標高558mの燈明ヶ岳に属する山で、四季折々の自然豊かな渓谷と、犬鳴川が流れる渓流沿いには、大小合わせて四十八の滝、岩や堂、祠などが点在しています。
その渓谷美は「大阪府 緑の百選」にも採りあげられているほどです。
それらの自然を参道とした七宝瀧寺は、真言宗犬鳴派の大本山であり、山全体を修験道の行場とする日本最古の根本道場として、全国からたくさんの修験者が集まりました。
元々は「葛城」と呼ばれた和泉山系に含まれ、その中にある修験道場として、もうひとつの聖地・吉野の大峯山は女人禁制ですが、七宝瀧寺は男女を問わず修行体験ができるため「女人大峯」とも言われています。
犬鳴という名の由来
犬が鳴くと書くこの変わった地名は、いったいどこから付いた名なのか?
うーん。
鹿を一匹とり逃がしたぐらいで、なにも首を刃ねなくても~~!
死んでも飼い主に忠誠を尽くす犬には、感動してしまいます。
宇多天皇とありますから890年前後の事で、今から1100年も前の逸話です。
お参りする時は、この犬の事も思ってあげなくてはいけませんね。
日本の山岳信仰・修験道の開祖「役小角」が開く
その歴史は、名前の逸話よりも古く、吉野の大峯山の開山より6年も早い661年にまでさかのぼります。
修験道の開祖である役小角によって開かれました。
彼は奈良県御所市に生まれ、呪術を会得し、その力は鬼神を操れるほどだったと言います。
役小角が法華経八巻二十八品を各地に埋納した経塚がある地を葛城二十八宿といい、犬鳴山もそのひとつなのです。
弘法大師も修行した行者の滝
「七宝瀧寺」の名の由来は、弘法大師によるものです。
犬鳴山で修行をし、四十八滝のうちの七つの滝に金銀などの七つの宝を祀って祭祀をされた事から名付けられ、七滝を七福神に例えて崇められています。
真言宗ですものね。
やはり弘法さんとは関係アリアリです。
ご本尊は倶利伽羅大龍不動明王であり、
ここを参詣すると、不動明王と七福神という八人の神様の加護が得られると信じられています。
ご本尊の御前で行われる護摩祈祷や、一番奥の「行者の瀧」での瀧行は、煩悩や世俗の穢れなどを、炎で焼き尽くし清らかな水で洗い流してくれる神聖な仏事として、今も大切に伝えられています。
↓↓関連記事↓↓
行者の瀧までの石階段には要注意
実はこの「七宝瀧寺」のお参りの時の石段で足をくじいたのです。
手すりは付いているものの、高さも幅もマチマチの階段を登ったり下ったりして進むので、ここで高低差を見誤って、思いっきり捻ったのです。
捻ってすぐはなんとか歩けたものの、徐々に腫れてきたせいか、時間が経つほどに痛みが増し、歩くのが苦痛になってきました。
これ以後の行程は足の痛みとの葛藤が続き、楽しさが半減してしまったのは認めざるを得ません。
つくづく、私はここでの修行を積む事は無理ですし、とうてい修験者にはなれないと悟ったのでした。
こんな事がなくてもトーゼン出来るわけがないのは、当たり前ですけど。
9日ほど経った今、歩き方は多少不自然ですが、痛みはほとんど無くなっています。
皆さんにはご心配おかけしましたが、年取っているわりは回復は早いようです。