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人生初の骨折、苦難の日々

第3腰椎を圧迫骨折した。

骨折自体、人生において初めての経験で、膝の「関節炎」でさえ、昨年初めて経験したほど整形外科にお世話になることが少なかった私にとって、まさしく晴天の霹靂だ。

だいたい、腰や膝が痛くても、所詮「日にち薬」だろうと高をくくって、自分を過信していたが、今回のはさすがにヤバイと感じたので、すぐその日のうちに整形外科へかけつけた。

「圧迫骨折してるわ」
医師からのその一言で一瞬時間が止まった。

ショックでいろんなことが頭を駆け巡り、同時に私の楽しみにしていた9月の予定は終わりであると自分に言い聞かせなければならなかった。

じっとしていられない性質たちの私にじっとしていろと言う、あまりにも酷い宣下を受けてしまったのだ。


何気ない横着な●●●所作が悔やまれる

どうして、あの時に横着なことをしたのか、今から悔やんでも悔やみ切れない。

出先から自転車で帰ってきて、駐輪場に停めようとしたしたが空いてるスペースを探して乗ったまま●●●●●進んでゆくと、通り過ぎようとしたところがちょうど空いていて、急ハンドルを切った時にバランスを失って自転車が傾いてしまった。

私の自転車は電動アシストのため重たく、ある程度以上に傾いてしまうと元に起こしにくい。
ましてや急ハンドルを切った状態で前輪は90度曲がっているので、余計に操作しにくく、え?っと思った瞬間には自転車とともに尻餅を付いていた。

その時、打った尻ではなく腰にド~ン!と衝撃がきた。
それこそ、腰から脳天まで走るような衝撃である。

いったいどこがどうなってこうなったのかよくはわからず、柔道の「技あり一本!」を食らったらこんな感じではないかと思えた。
(柔道はしたことないけど💦)

どうなったのかわからないが、とにかく腰の痛みが尋常ではなく、自転車を退かすことも身体を動かすこともできないまま、しばらく唸って何もできなかったのだ。

やっと身体の感覚が戻ってきたころ、ノロノロと立ち上がり、自転車を止めて家へと帰ることができたが、後になって、右くるぶしに擦り傷、左ももにハンドルの先で突かれたような青痣を発見した。
本来ならそれらも十分痛いのだろうが、それよりも何よりも腰の痛みが強烈すぎて、そんなものは何とも感じなかった。
そもそも打ったお尻も、半日ほど経って打ち身の痛さを感じたぐらいだった。

どうして駐輪場を自転車を降りて押して歩いて進まなかったのか?
その時の横着を悔いても、もう後のまつりである。


第3腰椎圧迫骨折とは?

医師からそう言われても、骨折はおろか腰痛もほとんど経験のない私にはピンとこなかったが、要するに激しい衝撃が脊柱に伝わったため、それを一番吸収した腰椎の下から3番目の骨が耐え切れずにひしゃげてしまったわけだ。

イラストACよりDL、Canvaで作成

そういえば、実家の父が10年ほど前の80歳のころ、腰の圧迫骨折がもとで手術したことを思い出した。
結局それ以後、歩行が困難になったのだ。

まさか私にもこれが起こるなんて信じられない。
医師から、「骨粗鬆症」の疑いもゼロではないとも言われて、ますますショックを受ける。
今まで一度も骨折経験がなかったので、自分だけは関係ないと思い込んでいたが、どうやらそうでもないらしい。


1カ月安静、3カ月コルセット

コルセットが必要だとのことで、わざわざ専用のものをあつらえる必要があるらしく、その費用はなんと3万6千円!
ただし申請すれば後で7割戻ってくるとの事だが、それでも1万ちょっとかかる。

思わず市販のものではいけないのかと聞いてみたが、やはり自分の体形に合ったものを着用しないとダメらしいのだ。

早速、業者を呼んで採寸してもらい、3日後に仕上がったが、これがまた慣れないせいか違和感があり過ぎて気持ちが悪い。

確かに装着していると動作は比較的楽ではあるし、きつく締めつられているわけではないものの、身体にその重みを常に感じているためか、食欲も湧かない。

外出禁止の安静状態は約1カ月との事。
という事は、年始から予定していた9月15日の住吉大社の「観月祭」も行けない。
楽しみにしていた来週8日の「文学フリマ大阪」も断念するしかない。

外出は控えることはできても、家で家事をするのもなかなか骨が折れる。
重たいものは持つなと言われているので、夫か息子がいればどうしてもという時は手伝ってもらうが、毎回そうはいかない。

このままコルセット着用は約3カ月だと言われ、まだまだ先の事だと思うとかなり気が重たくなるのは否めないが、とにかくできる事は注意して、あとは日にち薬ということなのだ。


薬の副作用に苦しむ

最も困難だったのは、薬の副作用があったことだ。
私は過去に薬でのアレルギーもなければ、顕著な副作用もなかったが、今回何種類かの痛み止めやそれに伴う胃薬などを処方されたが、そのうちの1種類を飲むと、どうにも気分が悪くなり、吐き気とふら付きの症状がでて、寝込むほどの状態になった。

1回目は私にはメニエールの気があるので、こんな時に再発かとがっくりしたが、痛いのを我慢して薬を飲まずにいたら大丈夫なので、処方薬の一つが合わないのだとわかり、早速医師に相談して、飲むのをストップした。

しかし、他の薬も眠くなる傾向にあり、どうも集中力が維持できなくなるようだ。
一度、試しにすべての薬を止めてみたが、そうなると当然ながら痛みはひどいので、それも日常生活に支障をきたしてしまう。

それなら、薬と上手く付き合いながら、眠くなった時には横になるようにするしかないと諦めた。


やりたいこと、行きたいところはたくさんあると言うのに、なんてこったい!
これも一瞬の自分の不注意のせいなのだから仕方がなく、ここは大人しくじっとしているしかないのだ。

きっと神様が、私に「じっとしていろ!」という警告を発しているのかもしれない。


◇◇◇
余談ながら、
幸か不幸か、こんな時にメルカリが売れたりして、痛い身体を引きずるように発送へ出かける羽目になってしまった。
私は「スピード配送」をウリにしているのだが、今回だけは24時間中の発送ができなかった。



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千世(ちせ)
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