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まいまいで「ブラ鞍馬」ー①

ふたたび「まいまい京都」を利用させていただきました。

前回は一人の参加で「東西本願寺」をめぐり、とても有意義な時間を過ごしました。
今回はレジョークルメンバーも誘い、合計4人での参加です。


近うて遠きもの 
くらまのつづらおりといふ道

清少納言が「枕草子」で近いようで実は遠いものの例えとして、
・宮のべの祭り(正月と12月の最初のうまの日の祭り)
・親しくない兄弟姉妹、親族の間柄。
・大晦日と正月の一日の間

これらと共に鞍馬山のすぐそこにお堂が見えるのに、なかなかたどり着けない険しいつづらおりの道の様子を取り上げているのです。

随分以前にこれを読んでいた私は、「鞍馬寺」そのものには非常に興味はあるのの、体力的には相当な覚悟が要りそうだと察していて、一度も訪ねたことはありませんでした。

ついに禁断の鞍馬山に挑戦する機会を得ました。

結論からいうと、それはもう大変でした💦
いまもまだ身体のあちこちが筋肉痛で、まともに歩くこともできません💦

清少納言の言う「つづらをりといふ道」をケーブルカーでワープしたにも関わらず、この有り様なのです。

帰り道にはすでに足のあちこちが痛くて、スターウォーズの「C-3PO」のような歩き方になっていました。

驚くことに他の3人はそこまでひどくはなく、疲れはあるものの、筋肉痛にすらなっていないそうで、私だけなのを見ると、日頃の運動不足を大いに反省しなければなりません。


不安定な天候

昨日から強風に大雨の台風並みの悪天候で、夜が明けても、まだ天気は回復していませんでした。

おまけに寒い。

鞍馬の天気を調べると、気温は8℃で風も強いとなっていたので、今シーズン初のダウンコートを着て臨みました。

待ち合わせの最寄り駅までの間も、傘が指せないぐらいの強風なので、雨のなか自転車で突っ走り、みんなと集合した時にはすでに疲労困憊でした。

とにかくこの日は、晴れ、雨、雪の目まぐるしく変わる天気に翻弄された一日だったのです。

由岐ゆき神社

今回のまいまいツアーでは、ケーブルでワープするため、麓付近にある「由岐神社」は寄りません。

調べてみると、なかなか見所もありそうなので、是非寄ってみたくて、当初より予定を1時間早めて行動しました。

🍁愛山料の500円が重複

ただし、鞍馬山へは500円の「愛山料」が必要で、本来なら本日のツアー代金に含まれているので、ツアーが始まる前に訪問するには別途500円が必要になります。

せっかくの機会なので、私一人だけでも別行動しようかと思ったのですが、ありがたいことに他のメンバーも気持ちよく賛同してくれたので、4人揃って重複する愛山料を支払って向かいました。

この神社で見たかったものが3つありました。

🍁大杉

樹齢:約800年
樹高:約53メートル
古くから『大杉さん』として親しまれ、一心に願えば願ことが叶うとされている。

由岐神社

カメラに収まらないぐらいの高さです。
前回の「大楠」とは違って、天を目指して真っ直ぐの立ち姿は、一分の迷いのない清々しさを感じます。

🍁子供を抱いた狛犬

由岐神社
置物

国指定重要文化財の珍しい狛犬なのですが、残念なことにこれは見れませんでした💧
HPには、本殿の縁側にある様な写真がありますが、実際には新築された本殿の奥隅の見えない所に安置されていました。

何でや!
玄関口の目立つところに飾ってほしいわ!

どうして参拝者が拝めるところにないのか、まったく不思議です。

本来の狛犬の役目は、神様を少しでも早くお守りする事なので、本殿よりずっと前方、鳥居よりも前にあるべきものです。

どうして狛犬らしく設置されていないのか?
狛犬目当ての方もおられるはずなので、特別な理由があるななら、せめてHPに公表しておいてほしいものです。

Wikipediaによると
「石造狛犬 一対 - 京都国立博物館寄託」
と記載されており、これがそうなのかもしれません。

🍁拝殿

慶長12年(1607) 豊臣秀頼により再建されたもので、ゆうに400年は超えています。 真ん中の階段通路により左右二つに分断され、形式的には荷拝殿にないはいでんまたは割拝殿わりはいでんといわれ、桃山時代の代表的な建築物で国の重要文化財です。

実はこちらに入る時に通過したのですが、表から見ると山門だと思い、これがお目当ての「拝殿」だとは思わず、帰り道に反対側からみて気付いたのです。

入り口正面から見た拝殿。
鳥居との距離が近すぎて全容は撮れず。


今回のツアーの主旨

ガイドは前回と同じく、重永瞬さんこと「しげちゃん」で「鞍馬駅」に集合し、14時からツアー開始です。

早速、駅舎を出てすぐ左手の「大天狗おおてんぐモニュメント」について解説です。

以前の大天狗はもっといかつくリアルなお顔だったそうなのですが、風雨にさらされて劣化が進んだ上、ついに台風で自慢の鼻が折れ、しばらくは鼻に✖が貼られていたそうです(笑)

2019年10月より、京都精華大学マンガ学科キャラクター・デザインコースの学生さんたちによるデザインの天狗さんに変わっています。

前回のものは発砲スチロールで出来ていましたが、今度の素材は繊維強化プラスチック(FRP)だとの事で、かなり丈夫なようです。

そりゃ発泡スチロールやったら鼻も折れるわ💦

鞍馬駅の映えスポットなので、このモニュメントの前に幾重にもロープが張り巡らされているのは、撮影の順番待ちのためのものだそうです。

この日はそこまでの混雑はありませんでしたが、やはりピークには相当の方々が来られるのでしょう。

その説明が終わった直後にミコさんが、
「なんで、こんなにロープ張ってんねやろな?」
と。真顔でボケるので、
「だ~か~ら!今、説明しはったやん!」

いきなりのテンネンぶりが炸裂です💦


🍁地質学の視点から見る鞍馬

しげちゃんは通称「地理男子」と言われ、実際に京都大学地理学研究会の第7代会長も務められていました。
専門は「地質学」なので、今回はそのお得意の分野の地質からさまざまな歴史を紐解くもので、鞍馬山の標高ごとの地質を追うツアーなのです。

ガイド開始のしげちゃん
鞍馬寺の玄関口の石碑の赤っぽい石は「鞍馬石」


おそらく、しげちゃん作の資料①
専門的過ぎて、チンプンカンプン💦

「ブラタモリ」を観ているので、中には聞いたことある岩石名もチラホラあるものの、タイトルにある「46億年」という壮大過ぎる歴史についていけてないです。

前回の「天橋立」もしげちゃんの解説付きなら、もっとクリアに理解できたかもしれません。


🍁天狗とは何者か?

おそらく、しげちゃん作の資料②

天狗の正体とは?
鳥?
落ちぶれた僧侶?
それとも流れ星か?
雷か?

もちろん結論は出ませんが、鞍馬寺のお堂を巡りつつ、様々な文献の伝承話を取り上げながらブラブラしてゆきます。

正直、私は地質よりこっちの方が興味あるわ~


天候は、鞍馬駅前の時点では小雨が降っていましたが、たった200m北の「仁王門」へ移動した時点では晴れとなりました。
この時は、まだまだ元気でしたが、このあと進むにつれて難所があり、結局はヘロヘロになるのですが、笑っていられるのもこのあたりだけでした。

文字数が多くなるので、2回に分けます。



まいまいで「ブラ鞍馬」ー②へつづく

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千世(ちせ)
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