「その場でリアル科学相談」参加レポート 5/7
先日、横浜で行われたわくわく野鳥博のおもしろミニ講座に参加してきました。
私が参加したのは上田恵介先生の「その場でリアル科学相談」です。
こちらのレポートは私が書き留めたメモを清書したものであり、あくまで会場の雰囲気を伝えるものとなっております。
後ろの方の女性が当たりました。
この方はスズメについての質問でした。
「外の木にスズメが来ます」
「お兄ちゃんぽいのと、お姉ちゃんぽいのと、ピーピー弱々しく呼んでいるみたいな3羽です」
「どういう関係なのかなぁと思っています」
世間話みたいな言い方でしたが、スズメの関係性についての質問のようです。
ひるねさんが
「スズメの雌雄、しゆうってオスメスです、分かりましたっけ?」
上田先生は
「ぼくは分かりません」
質問者は
「親鳥じゃなさそう、ピーピー話しているのがお兄ちゃんぽいな、ぴよぴよ情けない声が幼鳥かな」
「親は分からない、いるのか謎。どんな関係なのかなーと」
上田先生は
「スズメはオスかメスか区別が付かない」
「繁殖シーズンならじーっと見ていれば分かるけど、群れの中では区別が付かない」
「オスメス区別していない、繁殖期じゃないから」
「スズメはオスとメスを分かっていてクククと鳴くのではない」
「相手がオスでもメスでもクククと鳴いてみて、メスしかしない反応をしたら、メスだって」
「そのくらいのもん」
ひるねさんが
「手当たり次第!?」
これには上田先生も苦笑して
「言い方が悪いけど」
「性別に意味がない」
「オスとメス、繁殖期じゃないから関係ないと思う」
「スズメの子が4羽巣立つと、オスが2羽、メスが2羽ずつ面倒を見たりする」
「3羽で2羽がきょうだいで、小さいのが1羽」
「つがいかもしれなくて、それにしては子どもの数が少ない」
「1羽だけ生き残っているのかもしれない」
「鳥の個体識別をするには足輪をつけてではないと完成形は見えない」
「スズメの社会生活は分かっていない」
「チュンチュンさえずっているスズメも、そうとう面白いと思います」
ここでひるねさんから展示の紹介がありました。
「足輪の事が出たので」
「鳥の救護をしている団体を説明しているパネルがあります」
「標識調査で足輪をつける説明とパンフレットもあります」
「けっこう詳しく書かれています」
次に挙手をしてあてられたのは、声の感じから若い女性という印象でした。
「野鳥は人に見られるのが嫌い、すぐ逃げていってしまう」
「迷惑を掛けないで観察をするコツを教えてください」
ひるねさんは
「先生、いい質問ですね!」
嬉しそうです。
上田先生の回答はこんな感じでした。
「鳥は目がいい、神経質で逃げようと思う」
「木化け、木の幹でじっとしていると近付いてくるように思う」
「鳥はすごく目がいい」
「人間の目を見ている、自分を見つめる視線を感じたら食べようとしていると思う」
「嫌だと思う」
「カメラマンは迷彩服を着ているといいと言うけど、何を着てもバレます」
「動きですよね」
「目を嫌だと思う」
「双眼鏡で見ようとするとパッとトンで、もういない」
「見つめられるから嫌」
「動かず、そっと見せていただくのがいい」
「じっと見ていて、飛び方、鳴き声、鳥の生活を良く見る」
「肉眼で見る、ものに頼らない方がいい」
「全部が悪いとは言わないけれど、ヒナの時期は避けていただきたい」
上田先生は、最後に結論を言うみたいに
「見ないふりをして、横目で見てみるといい」
こうアドバイスをしていました。
この質問はすごくいいとひるねさんが喜んでいました。
6につづく。