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鳥がいなくて景色を楽しむ 探鳥会レポート<O市G施設編>2/4話 2024年12月

  先日、ニコ支部O分会の探鳥会に参加してきました。
 場所はGという山の麓にある施設で、子ども向けの遊具のまわりには広大な森があります。

 その後、特に鳥は出ないまま、施設内でいちばん標高の高いところまで行きました。

 先導のSさんが
 「えっ。もしかしてこの先に行ける!?」

 以前まで施設のいちばん高いところにはイノシシ柵があり、通行止めだったのです。
 今、目の前には二重の扉がありました。

 Sさん曰く、イノシシ柵ができる前は、施設を抜けてK山の山頂まで行けたのだそうです。

 試してみたら二重扉のむこう側に行けました。
 「次からはルートを変更しましょうよ」

 そう言いつつ、今回のルートではないので、また扉を閉めました。

 私が下に降りようと歩いているとき、スコープ隊のOさんを見つけました。

 「ここはオオタカが飛ぶんですよ」
 「うん、出そうだと思った」
 「オオタカがちょうど目の高さを飛んで、オオタカの横顔が撮れるんです」

 スコープ隊のOさんは特に返事をしませんでした。

 全員が降りてくるのを待ってから、探鳥会ご一行はつづら折りの道を下りました。

 カーブのところで止まっては鳥の声がしないか耳を澄ませます。

 鳥にお礼を言う礼子さんは
 「ヤマガラの声が聞こえる」

 礼子さんが
 「ヤマガラちゃ~ん」
 こうに呼びかけると
 「ほら、来た!」

 O分会メンバーは慣れっこで
 「さすが!」

 そして、去って行くヤマガラに礼子さんが
 「ヤマガラちゃん、ありがとう~」
 お礼を言うのでした。

 礼子さん本人に言わせると「偶然かもしれないけど、呼ぶと来るんです」だそうな。
 O分会メンバーは「偶然かもしれないけど、来るよね」という感じ。

 ふと、バスピスさんのリュックにフクロウポーチが付いているのを見つけました。
 「今日はサカバンバスピスじゃないんですね」
 そう言ったら、黒縁さんがやってきて
 「実はこの中に!」
 フクロウポーチの中からサカバンバスピスのマスコットが出てきました。

 黒縁さんもリュックに透明ポーチをつけていました。
 なにか推し活をしているのかと思って聞いたら、山に登るときのお守り人形ということでした。
 お守り人形と鳥のマスコットが仲良くポーチに入っていました。

 こういうのは見ていると楽しいので、鳥界も推し活が流行るといいです。 

ヒヨドリの一部

3につづく。


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