鳥見散歩<N貯水池編>2023年8月 シギ・チドリを探しに
先日、N貯水池に行ってきました。
そろそろ旅鳥であるシギ・チドリが日本を通過する季節です。
日本よりもずっと北の国からアジア南部へ移動する鳥で、日本には旅の途中に寄ることから「旅鳥」と呼びます。
シギ・チドリのうち、早い子はもう来ているらしいと耳にしました。
でも、どこに行けば会えるのか分かりません。
会えるかもしれない地域にある大きな貯水池にとりあえず足を運んでみたというわけです。
駐車場には車がなく、誰もいませんでした。
広い貯水池を独占です。
今年はあちこちのダムで水が足りないと聞いていますが、こちらの貯水池も水が少なめでした。
かろうじて水がちゃぷちゃぷしている所があって、にんげんに気付いた3羽のオオバンがこそこそ逃げていきました。
バンの親子はそっとハスの葉の下に隠れました。
貯水池を斜めに横切るように管理用の通路がありました。
その通路の奥にカルガモやダイサギ、オオバンやアオサギなどが、にんげんなんてちっとも気にしていない様子で気ままに過ごしていました。
向こうは水鳥の天国かなぁと思いながら、遠いので指をくわえて眺めていました。
ハスのつぼみが伸びてきていて、こんな時にカワセミが花の所へ来てくれないかなぁと思ったのですが、水が少なくて浅いのをカワセミは知っているのか、来てくれませんでした。
N貯水池でいちばん珍しいヨシゴイがゆっくりとした羽ばたきで飛んできました。
ハスの葉に止まろうとしたのですが、ハスが重さに耐えきれずに大きく倒れて、ヨシゴイもバランスを崩しました。
ハスの葉の間から頭をにゅっと出して周囲を伺うヨシゴイはまだ模様が薄くて、今年生まれの若鳥だと思いました。
N貯水池の主要メンバーを楽しんだので満足して帰路につきました。
……これを書いている今、シギ・チドリに会えていないことに気がつきました。