野鳥観察指導会レポート<W遊水地編>5/6話 2022年10月
鳥見仲間で茶飲み友達のモカさんと都合があったので、W遊水地で行われた野鳥観察指導会に参加してきました。
珍道中なレポートになると思うので良かったらお付き合いください。
参加者一同はT字路まで戻ってきました。
T字路から水面を見渡して、マガモやヒドリガモを観察しました。
H講師はかなり心配そうな口調で野鳥観察台の方向を示しました。
「今日は鳥がいないので分からないけど……」
W遊水地の野鳥観察台は、水面の上にある水上テラスのような感じです。
壁があって、壁にあいている小さな窓から鳥を観察します。
先に参加者がテラスに入っていきました。
「……いない……」
珍しい光景でした。
私も来たのは数回ですが、ここから見て、鳥がまったくいないというのは初めてです。
H講師ががっかりした口調で
「昨日、一昨日はたくさんいたのに、今日は全くいない……」
そう、つぶやきました。
H講師のサポートに付いていた女性がいて、水鳥を見つけました。
「オオバンみたいなのがいます」
その方向を見てみると、ぽっちゃり体型の水鳥があわあわと慌てたように浮島から離れていきました。
5羽ほどのオオバンの群れでした。
オオバンは数がうんと減ってしまって、今では珍しい鳥なのだそうです。
メインディッシュのはずの場所で、かろうじて鳥を観察できました。
まぁ、こういうときもあります。
野鳥観察台を出た広い場所で鳥合わせをすることになりました。
H講師が見たと思う鳥の名前を挙げていきます。
参加者は受付で配られた鳥の一覧に丸を付けながらきたので、照らし合わせていきます。
一覧に載っていない鳥は用紙の一番下の空欄に名前を書きました。
「マガモ、いましたね」
「ヒドリガモ、いましたね」
こんな感じで、ひとつひとつ確認していきました。
鳥合わせが終わって、解散です。
H講師が
「お疲れ様でした」
と、ねぎらうと
「ありがとうございました」
こうに参加者が答えました。
H講師はこの後15:00まで待機していて、質問などに応じてくれるそうです。
「T字路を左に行くと猛禽が見られるかもしれません」
「向こうの川ではシギチが見られます」
私は思わず「シギチ!」と言ってしまいました。
モカさんに向かって
「シギチ、シギチ」
シギチ星から来た宇宙人のようになった私に
「場所を聞けばいいじゃない」
と、もっともなことを言うモカさんでした。
解散後にH講師を追いかけて、シギチを見られる場所を教えてもらいました。
本当はこの後、まだ回っていない小鳥ポイントに行こうと話していたはずでしたけど、モカさんはシギチ行きを承諾してくれました。
6につづく。