探鳥会レポート<M高原編>2/4話 2023年7月 はじめまして、ウソ
先日、ニコ支部主催の探鳥会に参加しました。
探鳥場所はM高原です。
ロープウェイで上駅に着いた探鳥会ご一行は、雨がやんでいたので雨具をしまったり、ここが最後のトイレなので用事を済ませたりしたのでした。
上駅はオシャレなカフェと足湯が併設された施設でした。
周囲は岩がごろごろしているような広場で、「標高2,000M」という記念撮影用の看板があったりしました。
「鳥だ!」
誰かが言うと、みんな、そちらに移動してしまいました。
ピピピピ ピュリリリ
初めて聞く声の主はルリビタキでした。
まだ青い色が淡いオスの若鳥でしたが、きれいな声で鳴いていました。
ルリビタキがさえずるの、私は初めて聞きました。
冬に見かけるルリビタキは地面に近いやぶにいることが多いのですが、今、ルリビタキは木のてっぺんで鳴いていました。
いろいろ新鮮です。
そこへ女性が駆け寄ってきて、私の近くにいた人に声をかけました。
「ウソがいるって!」
「ウソ!」
ウソというのは黒い帽子に赤い前掛けをした小鳥です。
女性の後に付いていって、ウソのいる木を教えてもらいました。
ウソは高い木の上に止まって鳴いていました。
フィ フィ
私は、ウソを見たのはこの時が初めてでした。
前掛けの赤がきれいでした。
ロープウェイを降りて数分、貴重な鳥に次々に出会うとは、さすが標高2,000Mです。
来て良かったと思いました。
役員が「集まってください」と声をかけてくれました。
周辺地図の前に参加者は集まりました。
地図を使って、今日のコースの説明と、過去の探鳥会でどんな鳥が出たか説明がありました。
そのコースに不満の声を上げた人がいました。
「ここに行けばコマドリの声が聞こえるかもしれない」
話し合った結果、途中から、コマドリコースと予定どおりコースの二手に分かれることになりました。
探鳥会ご一行は神社のご神域に進みました。
ご神域の中はちょっとした鎮守の森です。
探鳥会ご一行はある場所で足を止めました。
そちらに目を向けると、鳥が2羽、すっと姿を消しました。
「2羽いる、つがいかも」
1羽がパッと飛び立ち、枝に飛び移った際にたまたま姿をとらえることができました。
「あー……これは、分からないです…」
それはムシクイ類でした。
ムシクイ類は見分けが難しいのに
「頭のラインが無い」
「まゆの特徴からメボソムシクイではないか」
こう判じました。
さすが野鳥の会!という感じです。
本殿前に出たので、ご挨拶をしてきました。
本殿の脇に背の高いフェンスがあって、取っ手付きの出入口があり、ここから遊歩道に出られるようでした。
全員が揃ったところで、フェンスの外へ出ました。
3に続く。