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初めましてアオバズク 探鳥会レポート<K山編>1/3話 2024年7月

 先日、ニコ支部O分会の探鳥会に参加してきました。
 場所はK山です。

 天気予報では予想最高気温が39度でした。

 この日は早く家を出て、早く集合場所の駐車場に着きました。
 ゆっくり準備できました。

 参加者が集まってきましたが、役員が来ません。

 「分会長と副分会長は?」
 「まだですよ」
 「中止かなぁ」

 遅めにやってきた分会長、慌ただしく受付を準備します。

 探鳥会の受付は会によっていろいろです。
 ここは車の後ろの扉を開いて、テーブルを置いたら、そこが受付の台です。
 名簿に名前を書いて参加費として保険料を支払います。

 近くに立てたスコープが目印でした。
 車内に日本野鳥の会の旗が掛けてあるのが唯一、探鳥会を知らせる物となっていました。

 受付を済ませた人たちが双眼鏡で空を見ていました。
 その方向を見てみたら、電線にカワラヒワが止まっていました。

カワラヒワ

 とりあえずブログに鳥の写真を載せられそうだなと安堵する私です。

 O分会長から
 「受付の済んだ人は木陰に行って下さい」

 役員さんがみんなを木陰へと引率しました。
 そこはお寺の入り口で、大きな木がたくさんあって、信じられないくらい涼しいところでした。

 受付が終わって、O分会長が駆けつけました。
 先導のSさんが「こちらへ」と境内の中を示し、さらに涼しいところへ移動しました。

 参道の左側に苔むした手水舎、そこで絶えず流れる水の音が涼しそう、周囲の大きな木が作る厚い緑色の葉の屋根。

 夏の日差しから逃れられるけれど、あまり広くない場所をわざわざ選ぶようにして、あいさつが始まりました。

 O分会長から先ほど受付で配布されたK山通信の読みどころの説明がありました。
 今月はアオバズクとサンコウチョウについて書いてあるそうです。

 「アオバズクについてはSさんからお願いします」

 指名されて、Sさんはチャック付きの袋に入った蝶のはねをみんなに見せました。

 「これはなんだと思いますか」
 白に薄く緑の色が入った、陶磁器のような美しいはねです。

 参加者の小学校高学年くらいの子が当てました。
 オオヤママユガと聞こえたように思いますが、それは付け根から千切れたようになっていました。

 アオバズクの話だということなので、千切れているのはアオバズクの食痕かなと思いました。

 「さらにこちらがとっておき」
 Sさんは筒型のケースを大事そうに取り出しました。

 「アオバズクか分からないけど、卵の殻です」
 「卵の殻や蛾のはねが落ちていたのはそこの木です」

 Sさんが指した木をみんなが見上げました。

 「あっ」

 鳥の影に気付いた人が指さしました。

 いちばん驚いていたのはSさんでした。
 「え・・・まさか、そんなはずはない」

 木の高いところにいたのは、当のアオバズク。

 まるでSさんが事前に用意して仕込んでおいたみたいでした。

アオバズク

2につづく。


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