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『リーダーの仮面――「いちプレーヤー」から「マネジャー」に頭を切り替える思考法』//安藤 広大
リーダーの仮面とは?
この本は、識学という意識構造学をベースにした組織マネジメント論を解説したもので、約2000社に導入され、効果を上げていると言われています。
識学とは、組織内の誤解や錯覚がどのように発生し、どのように解決できるか、その方法を明らかにした学問です。
この本の著者である安藤広大さんは、識学のメソッドを元に、若手リーダーに向けてマネジメントのノウハウを伝えています。
リーダーの仮面の主な内容
この本の主な内容は、以下のようにまとめられます。
リーダーは、自分の役割に応じて、仮面を着ける必要がある。仮面とは、自分の考えや感情を表に出さず、部下や上司に対して適切な態度や言動をとることを意味する。
リーダーが見るべきポイントは、たったの5つである。それは、①結果、②成長、③プロセス、④コミュニケーション、⑤信頼である。これらのポイントを見失わないように、リーダーは常に自分の仮面をチェックする必要がある。
リーダーは、部下のモチベーションを上げることよりも、部下の成長を促すことに注力すべきである。モチベーションは一時的なものであり、成果に直結しない場合が多い。成長は、部下の能力やスキルを高めることであり、結果につながるものである。
リーダーは、部下に対して、ルールや目標を明確に伝えることが重要である。ルールや目標があいまいだと、部下は自分の判断で行動することになり、組織の方向性や一貫性が失われる。ルールや目標を明確にすることで、部下は自分の役割や責任を理解し、自律的に行動できるようになる。
リーダーは、部下とのコミュニケーションを大切にすることが必要である。コミュニケーションとは、ただ話を聞くことや話をすることではなく、部下の考えや感情を理解し、フィードバックやアドバイスを与えることである。コミュニケーションを通じて、部下は自分の成長を実感し、リーダーに信頼を寄せるようになる。
リーダーの仮面のメリットとデメリット
この本のメリットとデメリットは、以下のように考えられます。
メリット
リーダーが見るべきポイントが5つに絞られているので、わかりやすく、実践しやすい。
リーダーの仮面というメタファーが効果的で、自分の役割や立場に応じて、柔軟に対応できるようになる。
識学という学問的な根拠があるので、信頼性が高い。
デメリット
リーダーの仮面を着けることが、自分の本音や感情を抑え込むことにならないか、心配になる。
リーダーの仮面を着けることが、部下との距離感を遠くすることにならないか、不安になる。
リーダーの仮面を着けることが、自分の個性や魅力を失うことにならないか、悩むことがある。
リーダーの仮面のまとめと感想
『リーダーの仮面』は、若い営業マネージャーにとって、非常に参考になる本だと思います。
この本を読むことで、自分の役割や部下の成長について、深く考えることができます。
また、この本に書かれているポイントを実践することで、自分のマネジメントスキルやリーダーシップを高めることができます。
ただし、この本に書かれていることを鵜呑みにするのではなく、自分の組織や部下の状況に応じて、柔軟に対応することが大切だと思います。
リーダーの仮面を着けることは、自分の本音や感情を隠すことではなく、部下や上司に対して適切な態度や言動をとることだということを、忘れないようにしたいです。
参考文献
安藤広大『リーダーの仮面 ── 「いちプレーヤー」から「マネジャー」に頭を切り替える思考法』ダイヤモンド社、2020年