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「やりたいこと探し」を終わらせるたった1つの方法【読書メモ】適職の地図 / 土谷愛 著

こんにちは、ちな(Twitter)です。→詳しいプロフィール

土谷愛さん著『適職の地図』を読み終えました。感想をメモします。

▼『適職の地図』はこんな人におすすめ

・自分の強みがわからない
・適職の見つけ方がわからない
・そもそも自分に強みや適職なんてないと思う

といった『強みさがし迷子』や『やりたいことさがし迷子』さんにおすすめです!

▼ゲームに沿ってワーク形式で進めていく

本書は、7日間のワークシート形式になっています。

「ワークシートなんてめんどくさいなあ…」って思いましたか?私は最初思いました(すみません)。読むだけじゃダメなんか、と…。

でも実際にやってみると…。

自分を発掘していくゲームのように、楽しみながら進めていくことができました。会話を交えたストーリー形式でイラストも多いので、肩肘張らず読めますよ♪

▼本書で得た3つの気づき

本書のワークを通して気づいたことを、私なりに3つまとめます。

①強みや適職がわからなくなるのは定義づけが間違っているから

本書では「強み」についてズバリこう定義されています。

強みとは、目的を達成するために有利に働く特徴である!

強み=特徴。そう、あくまで「特徴」なんです。必ずしも、レアな才能や大きな実績ではない。

さらに、次のような大原則があります。

【3つの大原則】
①強みとは、「才能」や「大きな実績」だけではない
②強みとは、誰もが必ず持っているものである
③強みとは、自由自在に増やせるものである

「えっ、そうなの?」と思った部分もあるのではないでしょうか?

私たちが強みややりたいこと探しで迷子になりがちだったのは、もしかすると、定義がそもそも間違っていたのかもしれません。

定義がまちがっていたら、いつまで経っても欲しい答えには辿り着きませんよね。

繰り返しになりますが本書によれば、強みとは「特徴」のこと。どんな特徴かというと「目的を達成するために有利に働く特徴」のこと!

だから当然、人によって強みは異なります。目的によっても変わってきますね。

例えば「足が速くて短距離走が得意な人」は、運動会のリレーでは有利かもしれません。でも、長距離を走るマラソン大会では話は変わってきますよね。

なぜなら、リレーとマラソン大会とでは求められるものが異なるから。

・リレー:短距離を早く走るための「スピード感」が必要
・マラソン大会:長距離を走り切るための「持久力」が必要

と、このような違いがあるにもかかわらず、マラソン大会を走り切ることが目的の人が「スピード感」を追い求めたらどうなるでしょう。バテてしまって、最後まで走り切ることはできません。目的は達成されず。

こんな感じで、強みとはあくまで「目的を達成するため」のもの。まずはそこを理解した上で、1日目は「目的」を決定します。自分にとっての「理想の未来」とは何か?というところです。

「理想の未来なんて別にない!」「だからそれがわからないって言ってんじゃんかー!」

そんな人もご安心ください。理想の未来の突き止め方も、ワーク形式になっています。

こんな感じで、7日間のワーク形式で1つずつ定義を確認しながら、じゃあ自分の場合はどうか?という部分を書き出していきます。

自分のことは自分にしかわかりません。他人の正解に寄せていってもそれは、他人の地図でしかありません。

7日間を終える頃には、あなただけのオリジナルの地図が完成する。そんな1冊です。

②手段はいっぱいあっていい。優先順位が大事

個人的に「なるほどな!」と思った箇所です。

1日目で理想の未来を決めたら、次はそれを実現するための「手段」さがしに入ります。

ここでもまた強み探し迷子さんたちがハマりがちな落とし穴があります。

それは…

手段をたった1つに絞ろうとしてしまうこと!

なぜなら、手段は1つに絞ったほうがいいと思い込んでいるから。だからかえって「これは本当にやりたいことなのだろうか…?」と考え始めてしまうことにつながり、「あー、わからん!」ってなってしまうんです。

1つに絞ろうとするから、迷う。1つに絞ろうとするから、思考停止しちゃう。うんうん。

でも、1つに絞る必要はない。

手段はいくつあってもよくて(それだけセーフティネットがあるということ)、大事なのは優先順位をちゃんとつけること。

いろんな手段に一気に取り組もうとするから頭がパンクして、結局どれも不完全燃焼で終わってしまう。

そうならないように、優先順位をつけて順番に取り組んでいく。

もし1つ目で思うように成果が出なかったら、次のやりたいことへと移っていけばいいのです。

最終的なゴール(理想の未来)にたどりつけるなら、手段はいくつあってもよい。手段の数ではなく、優先順位付けの問題です。

③自分にぴったりの地図は自分にしか作れない

例えば何かスキルをつけたくて自己投資したとしましょう。その時、講師であれメンターであれ、道を示すことはできても、代わりに歩いてくれることはできません。

まさに本書だって、そうです。やり方は教えてくれるけど、ワークに取り組むのは自分。自分が手を動かさないと地図は完成しません。

ちょっと話変わって私の話ですが、教材を買う時やコンサルを受ける時って、お金を払ったことで「正解」を買った気になっちゃうんですよね。

もちろん「やるべきことは自分でやらなきゃ」と頭では分かってるんですが、どっかでそんな気持ちにもなっちゃっている。

「この教材を買って勉強すれば、理想の未来を手に入れたも同然だ!」みたいな。(まあ、そういう訴求で販売されていることも実際少なくないのでその影響もあr…)

でも、そこに書かれてあるのは「提供者の正解」であって、自分の正解は最終的には自分にしか見つけられないよね。ということ。

他人の地図を見せてもらって「よし、この通りに進むぞ!」って思って実践しても、永遠にそれを使い続けられるわけではないですよね。

駆け出しではモノマネや完コピから入っても、どこかで「自分はこうだな」とか「こうしたほうがいいな」と見えてくるはずです。

それに、自分の頭を使って自分の手を動かして導き出した答えじゃないと、本当の意味で腑に落ちないんですよね。

受け売りだけじゃ、軸がぶれるし、迷いが生じる。なぜかというと、腑に落ちてないから。借り物を軸にしようとしたから。

それに「あの人が言ってたから絶対大丈夫なんだ」みたいに、盲目的というか、どこかで他責思考が混じる。

そうならないためにも、自分の地図を自分で書いていくことはめちゃくちゃ大事だなと思いました。

おわりに

ということで、土谷愛さんの新刊を読んだ感想でした。

自己分析やワーク形式ってちょっとめんどくさく感じる人もいると思います。でも、これから先の人生の指針となる地図が、たった7日で完成すると思えば、大変すぎるってこともない。

そんなふうにも思いました。

地図は将来、書き変わるかもしれません。実際に進んでいくうちに、見えてくることだってありますからね。

そんな時でも、強みの定義がわかっていて、地図の書き方さえ分かっていれば、迷うことなく地図を更新していけるんじゃないかなと思いました。

ということで、この記事は以上です。

お読みいただきありがとうございました!


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