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【第227回】【新刊】近藤誠司「災害情報学の挑戦 無限の可能性を拓く」(関西大学出版部)


質問 近藤誠司幹事の新刊である「災害情報学の挑戦 無限の可能性を拓く」について教えてください。

概要

 ➀24年12月23日に近藤誠司「災害情報学の挑戦 無限の可能性を拓く」(関西大学出版部)発刊
 ②災害情報学の学術単著
 ③主な目次

解説

➀24年12月23日に近藤誠司「災害情報学の挑戦 無限の可能性を拓く」(関西大学出版部)発刊

 地区防災計画学会の近藤誠司幹事(関西大学教授)による新刊「災害情報学の挑戦 無限の可能性を拓く」が、2024年12月23日に関西大学出版部から発刊されました(A4・220頁・3,630円)。

②災害情報学の学術単著

 本書は、近藤幹事による災害情報学の学術単著です。
 災害が頻発する困難な時代において、いのちを輝かせる防災哲学に根差した、堅牢な「災害情報学」の観点から、情報の在り方をリアリティの水準から捉え直し、インフォメーションをコミュニケーションの位相から再構築しています。

③主な目次

序章 災害情報学の射程
第1章 災害・時間・情報
 1 現代版“ダモクレスの剣”
 2 社会現象としての自然災害
 3 ハザードと猶予時間の諸相 (1)地震
 4 ハザードと猶予時間の諸相 (2)津波
 5 ハザードと猶予時間の諸相 (3)火山
 6 ハザードと猶予時間の諸相 (4)その他
 7 失われた〈時間〉を求めて
第2章 リアリティの視座
 1 災害情報のパースペクティブ
 2 知と信の乖離
 3 状報・情報とリアリティ
 4 東日本大震災のケース
 5 危機対応時におけるリアリティ
 6 メッセージとエンパシー
 7 情報のオーナーシップ
 8 補遺 リアリティの三層構造
第3章 リアリティの展開
 1 津波警報をめぐるリアリティ(予備調査から)
 2 津波警報をめぐるリアリティ(縦断調査から)
 3 “復興支援ソング”のポテンシャリティ
 4 救命用ホイッスルをめぐるリアリティ
 5 災害漫画の可能性に関する考察
 6 災害報道における遺体描写のリアリティ
第4章 避難行動をめぐるリアリティ
 1 和歌山県北部
 2 九州北部豪雨の概要とコンティンジェンシー
 3 全員無事集落への着眼
 4 人々の動態類型
 5 余裕避難の提唱
第5章 災害報道のコンピテンシー
 1 調査の手続き
 2 調査の結果(概要)
 3 分析の結果(詳報)
 4 成果のインプリケーション
第6章 生のグルントに根をおろす
 1 「かもとりごんべえ」と災害観
 2 計画的に、計画しない
 3 連携と連帯
 4 リスボン地震の教え
 5 防災と人生
終章 災害情報学の冒険
 想定外・想定内/特殊性・普遍性・偶有性/確率論・決定論/消費・情報化・蕩尽/偶有性2.0・共進化/生のグルントと災害情報学の未来

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