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社会をつくる力を育てる授業づくり36 都道府県の遺産発見プロジェクト<3>
都道府県の遺産発見プロジェクトの実際を書いていきます。
まずは課題発見の場面です。
都道府県内の文化財や年中行事にどのようなものがあるかを地図に落とすなどして確認していきます。
その中のいくつかを取り上げて、実際の動画や写真を使ってイメージを膨らませます。
自治体の広報誌や広報番組などで特集が組まれている場合があるので、そのようなものも積極的に活用していきます。
ある程度のイメージが持てたところで、文化財や年中行事に関わっている
人物を登場させます。
○○保存会や、△△実行委員会など、中心となっている人物へのインタビューができると良いと思います。
それらの話の中で、課題なることを見出していきます。
課題として多いのは、継承者が少なくて存続が難しいことや、行事などの集客が減っていることなどが挙げられます。
これらの課題を見出したところで、これからも○○や△△を続けていくにはどうすればよいか?という課題を設定し、プロジェクトをスタートさせます。
課題に対して、文化財や年中行事の魅力を発信するということや、より多くの世代が関わっていけるように改善するということが考えられます。
こうした課題解決のための見通しをもとに、課題追究に入っていきます。
課題追究の場面では、クラスやグループで設定した課題解決の見通しをもとに、追究していきます。
実際に保存会や実行委員会の人に話を聞くことや、住民など地域の人にアンケート調査を行うなどして、課題解決の方法を模索していきます。
子どもたちも実際に関わっていくのが一番だと思いますが、都道府県内だと範囲が広く、実際に関われない場合もあると思います。
オンライン会議システムが充実してきているので、そういう技術を使って関わっていけるようにしたいものです。
文化財や年中行事の保存・継承の問題は、様々な地方で問題になっていることだと思います。
同じような課題を抱えている他の自治体に話を聞いたり、解決に成功している事例を調べたりして、自分たちの課題に応用できないかを考えるのも良いと思います。
こうして解決策を模索する中で、良いと思った方法を提案していくことになります。
次回は、提案・参加の場面について書いていきたいと思います。