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社会をつくる力を育てる授業づくり48 なにつくる?プロジェクト〈1〉
どこに住む?プロジェクトについて、進め方を前回書きました。
次の小単元では、国土の気候の概要について学ぶことになっています。
雨や雪が多い・少ない、台風がよくくる、気温が高い・低いなど、それぞれの地域で気候的な特色があります。
これらの特色に、それぞれの地域で対応策を考えて生活をしているわけです。
例えば、雪が多い地域については、雪の少ないところに住んでいる人たちにとっては、うらやましいと思う部分もあるかもしれません。
しかし、実際に雪の多い地域に住んでいる人たちにとっては、生活に支障が出るレベルで大変なことがあるわけです。
こうした苦労の部分を知った上で、判断をしなければならないと思います。
前回の、どこに住む?プロジェクトに、気候の特色も加えて判断する、ということにしても良いのではないかと考えます。
さて、それで終わってしまうとつまらないので、少し視点を変えたいと思います。
それは、それぞれの地形や気候を生かしたものづくりという視点です。
地形や気候の特色がある地域では、それに対応した家のつくりになっているのは前のプロジェクトでも学びましたが、それだけではないと考えています。
生活していくためには、何らかの仕事をしていかなくてはいけません。
また、観光として他の地域から観光客に来てもらうためにも、その地域ならではの産業を起こしていく必要があると考えています。
つまり、地形や気候を生かした産業を考えよう!というプロジェクトにすることで、それぞれの特色を学ぶことになるのではないでしょうか。
このプロジェクトでは、地形や気候の特色を、その地域ならではのものづくりやイベントに生かして考えるという条件を出していきます。
雪の多い地域では、雪を生かしたイベントや建物を考えていきます。
暖かい地域では、暖かい気候ならではの農業を考えて、他の地域との差別化を考えていきます。
こうして考えた産業を提案しあう、というプロジェクトにすることで、社会をつくるという目的を持って学ぶことにつながると考えています。
既存の産業を生かしてもいいですし、新しい産業を考えてもいいと思います。
どんな提案が出てくるのか、楽しみなプロジェクトです。
みなさまのご参考になれば幸いです。