計3点!現地で診察を受ける時に心臓バクバクにならなくて済むためのポイント
こんにちは!ベルリン在住のちかよりみちです。
冬の寒さも本格的になり、インフルエンザをはじめとした感染症が流行っていますね。
ドイツのベルリンも先週は連日雪が降り、乾燥が酷かったせいか、町中の耳鼻科や内科、小児科などは特に混み合っています。
残念ながら我が家も例外ではなく、昨晩は病院の救急小児科、今朝はかかりつけの小児科へ行って来ました。
電話で症状を伝え、予約をし、受付で手続きをして、診察を受け、薬局で処方された薬をもらう。
ひと通り済んだところでハッとしました。
振り返れば、移住1年目は、今とそれほど変わらないドイツ語力にもかかわらず、半ばパニック。
一連の流れもスムーズにはこなせず、冷や汗や緊張の連続でした。
では、なぜ最近は冷静に病院や診療所で対処できるようになったのか。
思い当たる節は3つありました。
今回はその3つをご紹介します。
止まらない冷や汗
スーパーなどで買い物をするのとは違い、診察を受ける時は、自分で話していかないと次の段階に進みません。
受付で予約があることを伝え、自分の症状を説明し、医者や看護師の質問に答えたりと、会話のやり取りが非常に多いことに気付くかと思います。
使い慣れない単語や表現に必死で、話してもうまく伝わっているか相手の一挙手一投足に過剰に反応し、冷や汗をかいては、誰か助けて〜と叫びたくなりますよね。
では、何でそんなに焦ってしまうのか。
焦らずに対処するにはどうしたらよいかを見ていきましょう。
知らないから焦る
日本で生まれ育った場合、子どもの頃から歯医者や眼科、耳鼻科に皮膚科、内科など一通りの病院あるいは診療所での経験はしているかと思います。
診察券と健康保険証を持って、まずは受付を済ませ、診察を受け、処方箋をもらい代金を払う。
そして、調剤薬局で薬を受け取り、お金を払う。
こうした流れは自然に学び、身に付いています。
では、現地の医療システムについてはどうでしょうか。
ドイツへ移住して困ったのは、日本で診察を受ける時のように、診察前後の一連の知識がなく、どのような展開になり、どう動けばよいのかが分かりませんでした。
これは、語学力とは別の問題です。
例えば、ドイツで医者にかかる時は、下記の仕組みを知っているだけでも、自分の動きが変わってきます。
健康保険は2種類ある
かかりつけ医の制度がある
初診では問診票の記入が必要
診察後にお金を払うことはない
診察で保険対象外の場合は書類にサインが必要で、請求書は後日郵送で送られてくる
処方箋は健康保険証のカードにオンラインでデータが入力される
薬局では健康保険証のカードを読み込んでもらえばよい
日本のように診察後に受付でお金を払わなくてよいので、診察が終わったら受付へ行き、処方箋データをカードに入力済みかだけを確認して帰ればよいのです。
これを知らないと、診察を終えてもう帰れるのに待合室で待ち続けたり、薬局で渡せる処方箋が手元にないと慌てるのです。
そして、これらが全て母国語ではなく現地語で行われるので、自分の語学力を責める方向へと向かってしまうのです。
現地の医療システムなどはインターネットに情報がある他、note やブログなどでも個人の体験談が読めますので、事前に参考として目を通しておくと安心です。
では、こうした知識は身に付けたものの、肝心の診察まではどうすればよいかを見ていきましょう。
医師に会うまでに折れる心
とても有名な病院や診療所であっても受付の感じが悪かったり、人材不足や混み合う時間でイライラが爆発して怒鳴っているスタッフがいるなど、日本ではあまり見かけないような光景も見受けられます。
これについては、スーパーなどでもお客様は神様だ的な対応がないのと同じで、そういうものだと割り切って、期待をしないに尽きます。
次にいよいよ医師の診察です。
診察でのやり取り
話せないならメモを用意して見せるのが1番です。
症状は何がいつから始まったのか
熱はいつから何度あるか
現在服用している薬や持病はあるか
アレルギーの有無 など。
それに対して、聴診器や触診があったり、感染症の検査や血液検査が施されます。
診断名や薬の服用方法や期間などは、言われた際に紙に書いてもらうか、持参したメモ帳に書いてもらうと良いでしょう。
この辺りで医師に嫌な顔をされたことはありません。
医師が気にしているのは時間です。
何を言っているか分からずに時間がかかるなら、患者にメモを申し訳なさそうに渡されても、無駄なやり取りがなく、スムーズに診察ができる方が、医師にとっても効率的です。
必要以上に現地語ができないアピールをせずに、症状を伝えたり、診断された病名と薬についてメモに書いてもらえるよう伝えれば良いのです。
現地語ができないアピールはしなくても、相手は十分に分かっているので、大切なのは謙虚さです。
また、病名や薬については、現地の方でもご年配の患者さんの場合、医師に同じようにメモをお願いしていることはあるので、それほど気にしなくても問題ないかと思います。
大切なこと
何しろ現地で現地語で全てをこなさなければならないので、患者である私たちにとっては、自分の語学力に目が行きがちで、自分を責めがちです。
しかし、謙虚さと感謝さえ忘れなければ、日頃の診察レベルでは、医師の方を悩ませるほど厄介な患者になることはありません。
事前に下調べをし、症状を伝える文章を用意し、手ぶらで行かなければ、何とかなります。
目的は、診察を受け、症状について知り、必要であれば薬をもらうことであり、各場面で完璧な現地語でやり取りすることではありません。
毎回の事前準備と勇気を出して受けた診察から学ぶことはたくさんあります。
場数を踏めば慣れます。
毎回あれができない、これが言えなかったと思うなら、次回それらをできるよう、気をつければ良いのです。
現地生活で自分の語学力を責め続けることはいくらでもできますが、自滅を導き、良いことはありません。
せっかく現地にいるのですから、プラスの方向にもっていけるように、失敗を繰り返えさずに、次回へ生かせば良いのです。
まとめ
いかがでしたか。
医療システムや診察前後の流れの知識
受付から医師に会うまでの対応の割り切り
診察では語学力うんぬんより目的達成に集中
体調を崩しやすいこの時期。
これらの気付きが少しでもお役に立てることを願いつつ。
今日も語学と楽しく向き合えますように!
それではまた。