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自分の限界を低めに設定し、「この程度でいいか!?」と甘やかしては、『自力』は付かない。

 自分の限界を低めに設定することで、『学び』を楽にしようとする人がいるが、それじゃ、『自力』が付くはずはない。

 『集中』と『継続』、これ大事。更に、頑固なまでの『向上心』を持たない限り、いくら学んだとしても『知識』が多少なり増えるだけで、『実践』に役立つほどのプロとしての『自力』は付かない。

 これまで、社会人の『学び』への動きを観察していると、きっちりと公休日には音沙汰もアクセスもない。これは『学び』が面倒臭いという気持ちの現れであり、『向上心』の欠落によるものだ。

 日頃の仕事の忙しさにかまけて、初手から『自己研鑽』に向けての時間を、積極的に確保していない証となる。

 高卒、大卒など関係なく、社会人になると、その入り口の段階から『変化、進化』の脱皮を止めて、自身のスキルアップを怠る人間が多い。それじゃ、プロ中のプロになれるはずがない。

 特に、人の上に立つリーダーであれば、人三倍の日々の『学び』が必要だ。

 これまで、筆者のセミナーで、個別指導で学んだ人も多く居るが、残念ながら、プロ中のプロになる人は極僅かであった。特に、『自己投資』への心がなく、無償で情報を得た人の殆どは、尻切れトンボで終わっている。

 社会人となって、目の前の仕事を捌くだけで、これ以上勉強する必要はないと考える人も多い。『集中』もなければ、『継続』もないとなると、先が思い遣られるばかり。

 勿論、妻帯者であり子供もいるのならば、その世話だけでも大変だ。しかし、自分の時間を作れるのは、自分しかいない。その切り替えができないから、スキルアップが疎かになってしまう。

 随分昔の話だが、泥酔すると脳細胞が500万個死滅するという記事を読んだことがあった。実はこれは全くの嘘らしい。しかし、酒を飲むと運動能力や記憶に悪影響を与え、肝臓のダメージは決して戻らない。

 社会人となり、付き合いも多くなる中で、酒に溺れ、ストレス発散で泥酔していると、どんどんと記憶が吹っ飛び、重度のアルコール中毒となれば、日々、正常な状態が普通ではなく、酔った状態が普通となる。そんな経営者も多いと聞く。

 前職(新聞社)において、筆者の善き先輩であった人物が、若くして世を去った。毎晩、バーボンをロックでガブガブ飲んでいたので、MRI検査をすると、シンナー中毒者と同様に脳が萎縮し、肝硬変を引き起こしていた。

 自らのスキルアップを望むのならば、先ずは、『自分の時間』を作ることから始まる。更に、具体的に『何を学ぶか』のフォーカスをしっかりとしておく必要がある。後は、『集中』、『継続』で決まる。

 最後に、『メモ』を取らぬ人は、『学び』は浅く、自分の血となり肉となりは期待できないことを、確と申し上げておきたい。一回きりの短い人生において、『師と仰ぐ人』との遭遇がなければ、非常に不幸なことになる。

 人は、『情熱』の炎が消えない限り、無限に『進化』するものだ。

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西田親生@D&L
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