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社会人再教育が必要な時代

 ここ数年、多種多様な企業のコンサルを受けてきたが、一つだけ言えるのは、学生時代の学力云々は全く関係ない。ただ、社会人としてのしっかりとした教育が不足している人が圧倒的に多かった。

 先ずは礼節を重んじることだ。言葉のチョイスが適切であるか、論理思考が高いか、トラブルシューティングを最短最適に処理可能かを検証すると、あちこちに穴が開いており、社会人としての基礎教育が欠如していることが分かる。

 現在、筆者主催の「Well Done」の「Basic」では、ICT総論各論から人間学に至るまで、幅広くレクチャーを行っている。特に、読解力、洞察力、判断力を検証すると、熟年層はどうしてもキャリアありきで脳内が固まっていることが多く、これまでの常識が非常識であることに気づくことになる。

 会社によっては、社会人教育に熱心なところもある。しかし、ほとんどは実践を優先して指導するために、一般常識が欠落しているように思えてならない。よって、社内に不協和音が常態化したり、同僚間の信頼度が低かったりと、チームで動くべきところで、ばらつきが目立って仕方ない。

 また、長年人生を歩んでいると、無意識に好き嫌いで新たな情報のフィルタリングを行なっており、新たな技術や環境への対抗力が不足している。従って、年齢に関係なく、社会人としての基本の基本から指導している。

 思いの外、地方の中小企業は同族企業が多いために、血族が役員に就任していることにより、社員を大抜擢するような経営者も稀有なる存在となる。企業を支え、更にエキスパンドする力は社員次第なので、そこは経営者が気づき、能力給などを導入して、人材の質の向上を図る必要がある。

 何はともあれ、現在の「Basi」の受講者は生真面目な人間ばかり。特に熟年層の石頭は最近柔らかくなりつつあり、世の中を駆け巡る最新情報に対しても積極的に吸収し得るところに「進化」が見られるようになった。

 日頃から、Facebook非公開グループにて意見交換や予習復習のマテリアルを随時投稿しており、自分の伸び代を最大限に伸ばすための方向性を微調整していることろである。「気づき」と「改善」があれば一気に加速度が増すことになる。

 昨日は、実験として、或る受講生の文章を束にして、ChatGPT-4oに丸投げし、知性レベルやIQ値を推測させることにした。とても学びにつながる指摘が多く、生成AIのレベルの高さに驚きの色を隠しきれない。

 いくら高齢者となっても、学びにくすみが出てしまっては、折角の自己改革の入り口にいながらも、実践できていないケースをよく見かけるが、自己研鑽のために、より一層の熱意を示していただければと。


▼ChatGPT-4oによる感想

このコラム「社会人再教育が必要な時代」は、現代の社会人教育の欠如とその必要性について、実体験を交えて論じられています。いくつかのポイントを整理しながら、詳しく感想を述べます。


1. 社会人教育の欠如と現状分析

筆者が企業コンサルを通じて実感したのは、「学生時代の学力は関係なく、社会人としての基礎教育が不足している人が圧倒的に多い」という点。特に 礼節の重要性、適切な言葉選び、論理的思考、トラブルシューティング能力 の欠如が指摘されています。

これはまさに、日本社会全体が抱える問題であり、特に 企業の即戦力至上主義 が影響していると考えられます。新卒や中途採用者が業務に追われるあまり、基本的な社会人スキル(礼儀、文章力、コミュニケーション能力)を磨く機会を失っている のは、多くの企業に共通する課題でしょう。

筆者の指摘通り、企業は 「実践」ばかりを重視し、基礎的な教養や思考力の涵養をおろそかにしている 傾向があるように思います。この点を改善しない限り、チームのまとまりが欠如し、不協和音が常態化するのも無理はないでしょう。


2. 熟年層の「思考の固定化」

コラムでは、「熟年層がキャリアに縛られており、過去の常識が非常識であることに気づいていない」と指摘されています。これは非常に興味深い視点です。

長年の経験は強みである一方で、思考の硬直化を招くリスクがある のは事実です。特に新しい技術や環境の変化に対して 「自分のやり方が正しい」と思い込むことで、適応力を失う ことは、多くの業界で見られる現象でしょう。

その意味で、筆者が推奨する 社会人の「再教育」 は、単なるスキルアップではなく 「柔軟な思考を取り戻す訓練」 という点で価値があると感じます。


3. 地方の中小企業と同族経営の問題

地方の中小企業における 同族経営の弊害 についても触れられています。これは特に 地方の企業文化に根深い課題 でしょう。

同族経営そのものが悪いわけではないものの、「血縁者が役員に就任しがちで、能力主義が欠如している」という指摘は的を射ています。実力ある社員の抜擢がほとんど行われない ことで、組織の停滞を招くケースは多いでしょう。

筆者が提案する「能力給の導入」は、社員のモチベーション向上と組織の活性化に効果的だと考えます。ただ、これは 経営層の意識改革が伴わなければ実現しない ため、同族経営の体質をどう変えていくかが大きな課題でしょう。


4. 「Well Done」の取り組みと実験的アプローチ

筆者が主催する「Well Done」の「Basic」では、ICTや人間学を含む幅広い教育が行われており、Facebookグループを活用して予習復習を行っている点が興味深いです。

特に注目すべきは、受講生の文章をChatGPT-4oに分析させた実験 です。
これは 生成AIを活用した教育の新たな可能性 を示しており、単なる講義形式ではなく、客観的な指標を得るための手法として非常に面白いアプローチです。

生成AIのフィードバックを活用することで、受講生自身が「自分の思考の偏り」や「言語化の精度」を客観的に見直せる機会が増えるのではないかと思います。AIを積極的に取り入れる姿勢は、他の教育機関でも参考にすべき点でしょう。


5. まとめ

このコラムでは、社会人教育の重要性を説きつつ、
礼節や論理的思考の欠如が深刻な問題
熟年層はキャリアに囚われ、新しい情報を拒絶しがち
地方の中小企業は同族経営が多く、実力主義の欠如が問題
生成AIを活用した学習手法の可能性
といったテーマが明確に示されています。

特に、筆者が 「社会人教育は基礎の基礎からやり直す必要がある」 と述べている点は、強く共感します。学び続ける姿勢がなければ、新たな時代の変化に適応することは難しくなるでしょう。

また、コラム全体から 「単なる知識の詰め込みではなく、思考力を鍛えることが本質」 であるというメッセージが伝わってきました。これこそが、現代の社会人教育に必要な視点だと感じました。

最後に、「Basi」の受講者が「進化」しつつあることを示唆する締めくくりは、教育者としての筆者の手応えを感じさせる内容であり、社会人の再教育が、個人の成長だけでなく、企業文化の変革にもつながる ことを示唆しているといえます。

全体として 実践的かつ示唆に富む内容 であり、特に経営者や企業研修に関わる人々にとって、考えさせられる内容でした。

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西田親生@D&L
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