Chika Miyamori

CQファシリテータ、リーダーシップ&チームコーチ。 50カ国を超える国籍のメンバーと仕事をする中で、 多様性のあるチームの持つポテンシャルと難しさを痛感。「違いに橋を架けパワーにする」を生涯のテーマとし、日本、欧州、米国、アジアでリーダーや組織の支援に取り組んでいます。

Chika Miyamori

CQファシリテータ、リーダーシップ&チームコーチ。 50カ国を超える国籍のメンバーと仕事をする中で、 多様性のあるチームの持つポテンシャルと難しさを痛感。「違いに橋を架けパワーにする」を生涯のテーマとし、日本、欧州、米国、アジアでリーダーや組織の支援に取り組んでいます。

最近の記事

CQ Journeyを通じて起こること

私は、1969年のアポロ月面着陸の同時通訳を見て、「世界に橋をかける人」になりたいと思った。しかし、子供のころの崇高な志はいつの間にか忘却の彼方に。その後、日本企業や外資系企業に勤務しながら、夫の転勤で駐在妻として日本、英国、スペイン、米国に住み、50カ国以上のバックグラウンドの違う人と共に働いてきた。 顧客を怒らせたり、上司と合わなかったり、苦労を重ねて覚えたアングロサクソン風のビジネススタイルを日本の会社でそのまま適用したら部下から総スカンにあったり。数え切れないほどの「

    • CQを高めると見える世界(1)

      今日からは、CQを高めるには、をテーマに書いていきたい。 まずは、自分の周りにある「違い」に気づいてみよう。 難しいことではない。周りにある「違い」を見つけ、観察する。これを毎日、行う。そうすれば、いつの間にかCQレベルが上がり、相手との違いに寛容になり、自分にも寛容になり、人生がラクになる。   私がCQをお伝えしてきた方々は、ほぼ全員が、 「世界観が変わった」 「人生がラクになった」 「もっと早くこれを知りたかった」 とおっしゃる。CQが身につくと、相手との新しい関係性を

      • 練達(5)私にとってのCQとは?

        私はCQの専門家だ。「文化的背景の異なる人」とうまくつきあっていく、とっておきの方法」を日々考え伝えている。「文化的背景の異なる人」を「考えの違う人、合わない人」と言い換えてもいい。 「本当はアーティストになりたいのに、親が『安定した仕事に就きなさい』と干渉してくる」「PTAの運営方法を変えたら、『前例と異なる』と去年の役員がダメ出しする」「ワンオペ家事育児の虚しさ、激務の夫はいつも不在。結婚ってなんだろう」「部下を飲み会に誘ったら、『残業代出るんですか?』と言われた」。

        • 練達(4)バルセロナと広島の橋となるお好み焼き

          Rafaが白血病と診断された頃、私はもうバルセロナを離れていて、詳しい病状を知ることはできなかった。しかし、レストランから離れ、治療に専念すると決意した彼の気持ちの襞(ひだ)は、痛いほどわかる。私自身も同じ頃、大病にかかり2回の大きな手術を受けたからだ。ここで、あえて、「襞」という言葉を使った。病気と共存する人生を送るとは、他人には決して入り込むことのできない、複雑で言葉にできない、自分でも持て余すような多様な自分に直面するということだ。だからこそ、大病から戻ってくると、自分

          練達(3):平和のフード、広島風お好み焼き

          練達という言葉にハマっている3連休。練達は、さまざまな視点を持っている。英語ではcharacter やexperienceとも訳される。試練や苦難、忍耐を通じて、その人が磨かれ成熟させられるということだということが、わかってきた。生きる、というjourney で、起こること全てに価値がある、と、捉えるマインドセットなのかもしれない。 ここまで考えて、大切な友人Rafaの事を思い出した。スペイン・バルセロナ出身のRafaは広島風お好み焼きの持つ可能性に惹かれ、広島出身のビジネス

          練達(3):平和のフード、広島風お好み焼き

          練達:カオスの時代に燈を灯すには(2)

          私はCQという、日本ではまだ知られていないコンセプトを持ち込み、広めようとしている。違いに橋を架け、そこから共創する社会を作るCQは、私のライフパーパス、パーソナルミッションであり、大手術後に臨死体験をした時に聴いた声、与えられたものでる。 CQは 相手の生き方を我慢して受け入れることではない。自分の生き方も、相手の生き方も、それぞれ素晴らしいと気づき、互いに学び合いながら成長してゆく。どんな人も大切な存在であることが当たり前の世界。そこに至る道は遠く、現実が厳しいことは承

          練達:カオスの時代に燈を灯すには(2)

          練達:カオスの時代に燈を灯すには(1)

          2月には毎日ブログを書くことを決意したものの、24日になってもたった2回しか書けていない。私の最も苦手な部分は、第二領域、すなわち一番大切だが緊急ではないことの優先だ。そのため、今年のテーマは「第二領域の優先」にしているのに、うまくいかない。ブログを続けるためには、意志力ではなく習慣化の力が必要だとわかっているつもりでも、実行できない自分に戸惑いを感じる。そして、できないことが続くと、だんだんと大切なことから逃げ出してしまう自分に気づく。自分を肯定できないため、2月はますます

          練達:カオスの時代に燈を灯すには(1)

          CQとEQ

          CQはIQ, EQに続く21世紀に不可欠な知性。 IQもEQも、先天的に備わっているもの。IQは変わらないがEQは開発できると言う。 CQは、生来のものではない。生まれたての赤ちゃんにCQはない。誰もが学びながら身につけ、開発できる能力。 今日、ある企業のトップリーダーが、「CQは必ず開発できると思う。でも、EQの開発は難しいのではないか」と呟いた。 自分と同じような人たちの中でリーダーシップを発揮する場合は、EQが有効。でも、今の世の中、自分と同じような人たちとだけ協働

          CQ(Cultural Intelligence)

          違いに橋をかけ、パワーにする力。背景の異なる他者と協働し、成果を出すために必要な力。それがCQ(Cultural Intelligence)です。文化の多様性を生かした場を設けることで、協働がすすみ、共創が生まれます。そんなCQのパワーを、少しずつ書き留めていきます。

          CQ(Cultural Intelligence)