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おうちで中華 - 涼拌萵筍絲(茎レタスの冷菜)
今日の料理は、涼拌萵筍絲(茎レタスの冷菜)。中国在住時、僕が大好きだった冷菜のひとつだ。
涼拌萵筍絲 凉拌莴笋丝
liángbàn wōsǔnsī
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萵筍(莴笋/ウオスン)という野菜をご存知だろうか。中国原産のレタスの仲間で、日本での呼称は、茎レタス・ステムレタス・茎チシャ・チシャトウなど様々。欧米では、セロリとレタスを合体させたような容姿だということで、セルタス(Celtuce=Celery + Lettuce)とも呼ばれているそうだ。
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鮮度が良ければ葉の部分も食べられる(レタスの仲間だけあって、ほろ苦さが持ち味だ)が、基本的には茎をよく食べる。分厚い皮を剥いて、翡翠色の身を食べるのだ。
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その魅力は、シュクッとした瑞々しい食感。生でも食べられるし、味にクセがないので、冷菜・炒めもの・火鍋の具など、様々な局面で活躍する。
日本ではあまり流通していないけれど、中国では超メジャーな人気野菜だ。中国在住経験者を対象に「日本でも流通して欲しい中国野菜ランキング」をやったら、上位入賞間違いなしの美味しい野菜だと思っている。
嬉しいことに、最近、僕の生活圏ではちょくちょく見かけるようになったので、今後日本でも普及する期待を込めて、最もシンプルな料理を紹介しておこうというわけだ。
千切りした茎レタスを和えるだけだから、作るのは超簡単。それでいて、食べれば食べるほど食欲が高まる最強のアペタイザー(前菜)だ。
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瑞々しい翡翠色が美しく、シャクッとした食感が実に爽やか。アペタイザーには「食欲をそそるもの」という意味があり、中国語では「開胃菜」と言うが、この料理を食べると正に「胃が開く」感じがする。
新しい食材というのはなかなか手に取りにくいと思うけれど、もし店で茎レタスを見かけたら、是非試してみて欲しい。
<余談>
因みに、茎レタスは山くらげの原料でもある。茎レタスの茎を細く切って乾燥させたものが、山くらげだ。
そう、茎レタスは昔から日本にもあるのだ。では、なぜ日本では生の茎レタスがあまり流通していないのだろうか。
理由は、色々と思い当たる。かさばる。外皮が厚くて、歩留まりが悪い。更に、硬い外皮を剥かないと食べられないので、面倒くさい…など。流通効率が高く、消費者に「やさしい」食材がもてはやされる日本では、そんな評価になってしまうのではないだろうか。
でも、味は本当に良いんだよなあ、茎レタス。もっと流通してほしい。そんなの待ち切れないよ!という方は、自家栽培する手もありますよ(笑)
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