おうちで中華 - 排骨燉豆角(豚スペアリブとモロッコインゲンの煮込み)
どうも僕は、中国の、特に東北地方の大皿にどかんと持った料理が好きみたいで、定期的に作りたくなる。
今回は、東北人なら知らぬものはない排骨燉豆角(豚スペアリブとモロッコインゲンの煮込み)だ。
排骨燉豆角 排骨炖豆角
páigǔ dùn dòujiǎo
中国で「豆角」といえば普通はササゲを意味するが、南方の植物であるササゲは東北地方ではあまり育たない。この料理における「豆角」とは、東北地方で大量に栽培されている「油豆角(モロッコインゲン)」のことだ。
巨大なモロッコインゲンと豚の骨付きスペアリブを炒め合わせて煮込むだけの武骨な料理だが、穏やかな醤油味が豆にも肉にも染みて、おびただしく旨い。例によって地味な見た目だけど、見た目じゃないのだ、料理は。
クタクタに煮込んだモロッコインゲンの旨さを、これほど味わえる料理もない。長く煮込むことで固い鞘も美味しく食べられるし、中の豆にはしっかり食べ応えがある。
因みに、油豆角という名前の由来には諸説ある。
ひとつは、まだ肉を日常的に食べられなかった貧しかった時代、この豆の食感が肉を髣髴とさせたことから「肉豆角」と呼ばれるようになり、やがて似た発音の「油豆角」に変わったというもの。
もうひとつは、この豆をラードで炒めたところ、細かな油の粒が豆の全面をおおっている様子が、まるで豆から油が出てきたように見えたことから、「油豆角」と呼ばれるようになったというもの。
どっちも微妙にこじつけくさいので、どっちを信じるか迷っている(笑)。
日本ではそれほどメジャーな豆ではないようで、スーパーではあまり見かけない。今回は中華街で冷凍ものを見つけたので、試してみた。そりゃ生の豆の方がいいけれど、気軽に作れるのは嬉しい。
冷凍ものならAmazonにもあったし、同じくひと口大に切った排骨(骨付きスペアリブ)もあった。気軽にお試しいただきたい。
たっぷり作って、ガッツリ食べよう。
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