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おうちで中華 - 酸菜白肉(白菜の漬物と豚三枚肉の煮込み)
今日ご紹介するのは、酸菜白肉(白菜の漬物と豚三枚肉の煮込み)。冬の東北料理といえば真っ先に名前が挙がる超定番料理だ。我が家の大好物でもあり、毎年これを食べないことには冬を迎えた気がしないほどだ。
酸菜白肉
suāncài báiròu
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作り方は意外に簡単。東北地方の冬には欠かせない酸菜(白菜漬物)と豚三枚肉と春雨を土鍋でコトコトするだけで、最強の旨味爆発鍋が完成する。毎回作ってる最中から「これ絶対旨いよ!」とテンションが上がる。
見てくださいな、土鍋の蓋をとった瞬間からほとばしる圧倒的ご馳走感!
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柔らかな豚三枚肉と酸菜を一気に頬張る。熟成が進んだ酸菜のまろやかな酸味が豚肉の旨味と溶け合い、おびただしく旨い。これだけの豚三枚肉を食べたら重くなりそうなものだが、酸菜と一緒に食べると不思議と何枚でも食べられてしまう。
熱々のスープとともにすする春雨は、この料理の影の主役だ。単なる春雨がスープを吸ってご馳走に化けている。思わず虚空を見つめる旨さ。あとはもう箸が止まらなくなる。
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食べ進むうちに胃の奥からじんわりと広がる温かさが、身体のみならず心までほっこりと温めてくれる。冬となれば厳しい寒さが何か月も続く東北地方で、この料理が愛されてきた理由が胃袋で理解できるはずだ。
旨そうだけど、酸菜がないよ!という方もご安心あれ。今どきは通販で簡単に買える。まずは市販の酸菜で作ってみて、気に入れば酸菜の自作を検討してみるのがいいだろう。自家製の古漬け酸菜で作ると、酸味も旨味もぴゅるぴゅるでたまらんのですよ。
尚、酸菜を自作する方は、こちらをご覧あれ。簡単ですよ。
合わせる酒は現地なら白酒一択だが、もちろんビールでもいいし、焼酎や泡盛を生(き)で舐めるのもいいだろう。また、幼児の我が子曰く「ごはんにもすごくあう!」そうなので、下戸の方も安心して作ってほしい(笑)。
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