何度も読むよ。「夢の木坂分岐点」
著者の筒井康隆はぼくの好きな作家の筆頭である。中学生の頃作品に出会って図書館で貪るように読んで、自分で本が買えるようになってからほとんど買い揃えて繰り返し読んだほど好きである。中でも「夢の木坂分岐点」が最高傑作であるとぼくは思う。
主人公の男は作家である人生とサラリーマンである人生を両方生きている。作家且つサラリーマンではなくて、別々の人生が同時に存在して、それらが微妙にお互いに作用しあっているのだ。アカデミー賞を受賞した、Everything, Everywhere,