マガジンのカバー画像

読書と映画の感想文

29
読んだ本の感想です。
運営しているクリエイター

#小説

知られざる焼き物の世界。紺青の鈴

紺青の鈴 高橋治 著   紺青の鈴という小説を読んだ。 これを読んだには理由がある。石川の銘…

ちいさな島
3週間前
21

ぼくは本を壁に投げつけた。"NEVER LET ME GO"

もともと映画を見たのが先である。Youtubeで予告編を観て不思議な雰囲気のSF作品という印象を…

ちいさな島
7か月前
7

勘違い甚だしいのが腹ただしい「それから」

「それから」はこれも二十年以上前に読んではみたものの暗くて途中で投げ出したままにしていた…

ちいさな島
7か月前
4

胸糞悪い小説「坊っちゃん」

立て続けに日本の古典ばかり読んでいる。この本も20年くらい前に読んだはずだが中身をまるで覚…

ちいさな島
7か月前
14

最後まで読みましたか?「雪国」

雪国を最初に読んだのは2000年始めのことだからもう20年も昔のことである。そして内容はまるで…

ちいさな島
7か月前
13

めったにない凄い小説「荒涼館」

チャールズ・ディケンズの小説はどれもデイヴィッド・コッパーフィールド的と言えるようなもの…

ちいさな島
7か月前
11

何度も読むよ。「夢の木坂分岐点」

著者の筒井康隆はぼくの好きな作家の筆頭である。中学生の頃作品に出会って図書館で貪るように読んで、自分で本が買えるようになってからほとんど買い揃えて繰り返し読んだほど好きである。中でも「夢の木坂分岐点」が最高傑作であるとぼくは思う。   主人公の男は作家である人生とサラリーマンである人生を両方生きている。作家且つサラリーマンではなくて、別々の人生が同時に存在して、それらが微妙にお互いに作用しあっているのだ。アカデミー賞を受賞した、Everything, Everywhere,

どこまでも透明な「銀河鉄道の夜」

何度も読み返したい本というのがある。そして小説の場合は短編であることが多い。なぜ長編を何…

ちいさな島
7か月前
8

またぎの精神世界に触れる。山嶽巨人伝

「山嶽巨人伝」戸川幸夫 昭和34年(1959年) 前回Hunterというアフリカの狩猟家の本を読んだ…

ちいさな島
8か月前
12

死ぬ前に読めて良かった!「スマイリーと仲間たち」

原題を”SMILEYS PEOPLE”という。仲間たちにしたのは少々物足りない感じがしないでもない。仲…

ちいさな島
8か月前
9

読まずに死ねるか!スクールボーイ閣下

ジョン・ル・カレの「スパイ三部作」の中間に位置するこの小説が、まさに第一作目の続編を描い…

ちいさな島
8か月前
8