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無意識の『当たり前』を見直すこと。


みなさん、
こんにちは。

随筆家 兼 文筆家 兼 イラストレーター
のChii。です。


今日も
昨日に引き続き、

最近、読んだ本の中で
わたしが感じたことを共有しよう

と思います。



みなさんは
『差別』について
どういう印象がありますか?

また

みんなが平和に暮らすには
何が必要となるのでしょうか?


……というと、

質問が重い!

と感じられるかもしれませんね。


ただ、

今日紹介する本を読んだとき、
改めて自分にこの問いを投げかけたい

と思ったのです。
(じゃあ、人にその問いを投げないでよ、
という感じかもしれませんが……笑)


今日紹介したい本は
こちら↓。


『ソーシャルジャスティス 小児精神科医、社会を診る』
内田 舞 著/文藝春秋 出版


YouTubeで
中田敦彦さんのトークチャンネル
を見ていたとき、

対談で
この本の作者である内田舞さんが出演されていた
のです。


話を聞く中で、

内田さんの優しいお人柄と
社会全体を良くしていきたい、という思いに惹かれて、

本を買って読んでみたという。


読んでいく中で感じたことは、

みんなが生きやすくなるためには
無意識の『当たり前』を見直すことが必要で、

それを

日々日々
各々が更新していくことが大事だな、

ということ。


わたしたちの中には
誰でも無意識の中で偏見や差別が存在します。


男性とはこういうもの。
女性とはこういうもの。

仕事とはこうあるべきで、
家庭とはこうあるべき。

日本はこういう国で、
海外はこういう国。

白人とはこういう人で
黒人とはこういう人で
黄色人とはこういう人。

こういうことがあったら、
こう思って当然。

これが良い、
これが悪い。

こう考えることが普通で、
こう考えることは異常。

……おそらく、
もっともっと存在するのだと思います。

そして、


それを

日々目にする出来事に対して
『判断(ジャッジ)』として使用
して

います。


それが
悪いわけではありません。


その自動的な判断があるからこそ、
わたしたちは少ない労力で生活できるとも言えます。


自分の身の回りのすべてのこと
において、

『これはどういうことなのだろう?
これに対してわたしはどうする必要があるのだろう?』

と考えていては、

時間がいくらあっても足りないから

です。


けれど、

その弊害も存在します。


それが

ときに
無意識の『差別』に発展する。

その『差別』
当たり前だと認識されているからこそ、

誰も
どうにかしようと思わない。

それが
膨れ上がって、

『迫害』や『戦争』という形になる可能性は
決してゼロではありません。


それが

自分に関係ないことであれば放っておく人も多い

のかもしれません。

実際、

自分自身に関してもそういう側面がない

とは言い切れません。



けれど、

深く考えていけば、

無意識の中に存在する『当たり前』の見方が
『差別』があることを許す
なら、

それが
いざ自分に降りかかってきたとき、

その自分に対する『差別』を
拒絶や抵抗する術があるでしょうか?


自分のことではないときには
他人事として放っておいた
のに、

いざ

自分に
その火の粉が降りかかってきたとき、

『それはおかしい』

と声高に言えるでしょうか?


綺麗事を言えば、

『差別』がまったくない社会が理想です。


『差別』がある社会が良い、
という方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、

大多数の方が
『差別』がない社会の方が良いと思われるのだ

とわたしは考えます。


けれど、

なかなかそれが実現しない要因の1つには

それぞれが
無意識の『当たり前』にある『差別』や否定的な見方を
見直さないことにある
のでは?

と思うのです。


内田さんは

本の中で
『再評価』という言葉を紹介されて

いました。


ある出来事に対して
ネガティブな感情を感じたとき、

本当に
そのネガティブを感じる必要があるのか、

自分の感情が出した評価を
もう一度見直すことなのだそう

です。


いつものように
そのネガティブを感じたままにしておくことは
おそらく楽

だとは思います。


けれど、

それを
初心に返って見直してみると、

また
別の側面が見えてくる。


そういう印象を受けました。


そして、

だからこそ、

無意識の『当たり前』を見直して
自分の中の認識を更新していくこと。

毎日するのは難しくとも、

ときどきは

『本当にそうか?』

と見直すこと。

そして、

それを繰り返すこと。


それが
大切なのではないか、

と思ったのです。


世界自体が
日々様々なことが起き、
激変していく中
で、

自分の中の無意識の認識だけが
更新されていないのは

随分
奇妙なことだな、

と感じます。


見たくないものを見ようとせず、
蓋をすることはすごく簡単
です。


わたしも
すべてに面と向かって考えてるのか、
と言われれば

答えは
『NO』です。


けれど、


少しずつでも
自分の認識を更新して

少しでも
みんなが生きやすい世界になっていくように

日々
考えて行動していければいいな。


そういうことを
感じさせられた本でした。


もし気になられた方は
読んでみられてください♬


正直な話、

この深くて濃い内容に対して
お値段が1,000円ちょっとというのは
安くないですか……?

と思います。
(本って1,500円とか2,000円くらいしますよね……?)


勝手に

多くの方に読んでもらわれたくて
この値段設定にされたのかな、

と推察。
(あ、わたしは回し者ではないので、
この本を買われたとしても
わたしには1銭も入ってきませんよ……? 笑)


結びに、

あなたの心が
ゆるゆるとゆるまっていきますように……。

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