こっちに来る
自分で頼んでおいてなんだが
Uberの人が私の家まで
じわじわ近付いてくる ということに
込み上げてくる思いがある
位置情報を見なければいい話だけど
どうしても見てしまう
自分の感情が変化することを祈りながらじっと
私のオーダーを一生懸命運んでくれてるのだから
“ありがたい”とか、
せめて“なんかかわいい”と思えるのが理想なのに
どうしても身の毛がよだつ思いになる
もう一度言う、
自分で頼んでおいて本当になんだが
ごめんよUberの人
いざ手元に届けばなんてことはない
さきほどまで感じていたゾワゾワも
一気に吹き飛んでしまう
・・・つまり私は
来る来る感 というものに
支配されてしまう体質なのだ
振り返ってみればこの体質とは
学生の頃から付き合っている
🧑🏫「100ページから段落ごとに読んでもらおう、
じゃあこの列から蛇の字で」
てことはあと8番目か…
自分の順番が徐々に近づいてくる、
あー来る来る〜ッ!
ソワソワ 喉の調子整えて ドキドキ
この時間にとても気疲れしていた
そして恋愛面にまで影響が及ぶ
『3回目のデートで告白がベスト』
とある男性との出来事
1回目のデートで誠実だなと思い
2回目のデートで話しやすいなと思い
見た目も中身も気に障るところがなく
共通の話もあるし優しそうだし
付き合ってみてもいいのかな〜と思っていて
お互い社会人にしては割とすんなり
3回目のデートに行くことになった
デートの最中、突然脳にチラつきはじめる
3回目のデートで告白がベスト の言葉
チラついたら最後、
そればかり気になってしまって
案の定楽しめない
矢先、なんだこの妙な沈黙は
ま!さ!か!来るかー告白来てしまうのかーッ
ええ、案の定告白してくれました
予想どおりの展開に
急激に冷めてしまった
あの時の男性には本当に申し訳なかったけど
お断りし、以来会うことはなかった
にじりよってくる感じが伝わる
あの奇妙な空気に慣れることができない
おそらく一生付き合っていくのだろう
感情の変化が訪れることを
ひそかに期待しながら