マガジン

  • 聞こえ方の違うみんなでワイワイするために。試行錯誤の記録

    RSGT2023でいろんな聞こえ方の人が一緒にワイワイするための準備として実験をします。

最近の記事

筑波大・琉球大のシステム開発合宿(enPiT合宿)に技大生8名と参加中

筑波技術大学には産業技術プロジェクトC・Dという、学外の学生と一緒にプロジェクト学習を行うことが目的の科目がありまして、その1テーマとして、アジャイルな開発を学ぶ合宿に参加しています。 今年は9月18日から27日にかけて7日間開催しています。第1週が終わったので、今回の記事はその記録です。書いてたら長くなっちゃったんで、適当に呼び飛ばしながら見てください。 前提:名称(enPiT/AgileMiniCamp)についてまず、この合宿の名称が複数あるのでその整理から。 この

    • 筑波大学 人と音の情報学研究室(LSPC)の着手発表会に参加しました

      2024年7月31日に筑波大学 人と音の情報学研究室(LSPC, 指導教員:寺澤洋子先生)の着手発表会にご招待いただいたので、本研究室の学生(飯塚、齋藤)と一緒に参加してきました。本学からはSOUNDラボ(指導教員:平賀先生、安先生)も参加し総勢約10名でお邪魔してきました。 荒木さんによるリズムと発話による相互干渉の研究と、木戸さんによるJPOPの歌声の性質の変遷過程の分析、どちらも大変面白い研究でこの先が楽しみです!リズムと発話の干渉に関してはちょうど直前に対話の科学勉

      • enPiT筑波大 2022の最終レポート集

        今年もenPiT筑波大が終わり、学生の最終レポートが提出されました。 enPiT筑波大ではブログ形式でこの1年どんなチームでどんなプロダクトを開発したのか、どんな学びや思いがあったかを書きます。 教員だけに提出か一般公開か選択することができるのですが、今年は特に一般公開している人が多かったのでまとめました

        • RSGT2023フル参加しました

          Regional Scrum Gathering Tokyo 2023にフル参加しました。 久しぶりに参加と言っていたけどよく考えたら実はフル参加したのは初めてでした。(今までは1日か2日しか参加していなかった) うきうきなっとう(筑波技大の学生アジャイルチーム)の登壇とうきうきテーブル(雑談テーブル)の実験は連載しているのでそちらでご覧ください。 この記事ではそれ以外のことを書こうと思います。 積極的に雑談しに行ったご多分にもれず(意外に思われるタイプの)人見知りの私

        マガジン

        • 聞こえ方の違うみんなでワイワイするために。試行錯誤の記録
          11本

        記事

          文字起こしツールYYProbeの便利な使い方(聞こえの違うみんなでワイワイするための試行錯誤 番外編2)

          RSGT2023でうきうきテーブルという、聞こえ方の違うみんなでワイワイする仕組みを試して導入しました。 今回も番外編。うきうきテーブルで使った文字起こしツールYYProbeについて、RSGT2023で発見した便利な使い方を紹介します!なお、この使い方は多分他の文字起こしツールでもある程度同じようにできるのだと思いますが、他のツールでどうやるかについてはここでは説明しません。(他のツールをお使いの方教えていただけると嬉しいです^^) ZoomやYoutubeのスピーチを英

          文字起こしツールYYProbeの便利な使い方(聞こえの違うみんなでワイワイするための試行錯誤 番外編2)

          聞こえの違うみんなでワイワイするために。試行錯誤の記録(その9 RSGT2023 Day1)

          さていよいよDay1です。 うきうきさんたちの登壇と、うきうきテーブルの運用1日目です。 実はこれを2日目の会場に向かう電車の中で書いているので手短にまとめます。 登壇「聴覚障害のある学生チームによる臆さない発言環境の形成」 https://confengine.com/conferences/regional-scrum-gathering-tokyo-2023/proposal/17568 うきうきさんたちの登壇は素晴らしいものでした!1回目の発表から対話形式にして

          聞こえの違うみんなでワイワイするために。試行錯誤の記録(その9 RSGT2023 Day1)

          素朴な疑問をぶつけてみた(聞こえ方の違うみんなでワイワイするために 番外編)

          この記事は「聞こえ方の違うみんなでワイワイするために」シリーズの番外編です。これまでの経緯はこちらをご覧ください。 一応、RSGT2023前は以下の記事で締めようとしてたんです。 でも、直前のリハーサル後にうきうきさん達とチャットをする中で他の参加者とワイワイするといっても今まで聞こえない人と話す経験がなくてどう接していいかわからずにアワアワしてしまう人もいるかもしれないねぇ、みたいな話になり。 じゃあせっかくだから、私が素朴な疑問を投げてみようかと思いつき、質問を投げ

          素朴な疑問をぶつけてみた(聞こえ方の違うみんなでワイワイするために 番外編)

          聞こえ方の違うみんなでワイワイするために。(その8 RSGT2023参加者への案内)

          RSGT2023も来週の水曜日から。Day0を含めれば連休明けからです。 超絶ワイガヤしている中に、聴覚障害の学生たちが参加して一緒にワイワイするという、私にとっても(多分学生たちにとっても)初めての試みでドキドキワクワクしています。そんなわけで色々準備をしていたのですが、今回はRSGT2023の参加者向けにご案内したいことをまとめます! RSGT2023 Day1の16:15のセッションで発表する「うきうきなっとう」の皆さんは聴覚障害者です。そんな彼らが参加者とワイワイ盛

          聞こえ方の違うみんなでワイワイするために。(その8 RSGT2023参加者への案内)

          聞こえ方の違うみんなでワイワイするために。試行錯誤の記録(その7 個別編)

          これは以下の連載の1記事です。 今回は試行錯誤の話じゃなくて個人的に思ったことを書きます。 聴者の立場で書くので、いろいろわかってないことあったらフォローお願いしたいです。 ほとんど聞こえ方全然関係ない話しかしてないので、その前に。 コミュニケーションの仕方や工夫についてまとめているやまもんくんの記事を引用しておきます。是非こちらをご一読ください^^ 話す場所は至る所にある 今回RSGT2023でいろんな聞こえ方の人が話しやすい場所を確保するためにウキウキテーブルの準

          聞こえ方の違うみんなでワイワイするために。試行錯誤の記録(その7 個別編)

          聞こえ方の違うみんなでワイワイするために。試行錯誤の記録(その6 耳栓会話の実験)

          ワイワイテーブルを聴者2名で簡易的に実践。https://note.com/chiemi627/n/ne2e69574f7fa 耳栓+音声認識での会話を、忘年会シーズンの居酒屋でやりました。 仕組み的には大成功。周りガヤガヤでも結構きちんと音声認識ができていました。ピンマイク+雑音に強い音声認識最高です。 あと、耳栓しても相手の会話は問題なく聞き取れるんだけど、周りがガヤガヤしている状況と合わせると普段より部分的に聞き取りづらくなるし、あってるのか不安になる。 そんな感

          聞こえ方の違うみんなでワイワイするために。試行錯誤の記録(その6 耳栓会話の実験)

          聞こえ方の違うみんなでワイワイするために。試行錯誤の記録(その5 うきうきテーブル)

          ここ数回の試行とうきうきメンバーとの議論、そしてちょいちょいやってるミニテストを経て、こんな感じの雑談テーブルを作ってみようかと思ってます。手段は色々考えたのですが、今回は使う人の視点でコンセプトを語ってみます。 うきうきテーブルとは このテーブルでは、会話の内容が文章になってテーブルの中心に表示されます。その文章は大体合っていますが時折意味不明です。 このテーブルで話す人は、いつもよりちょっと聞こえづらい状況になります。その分見える情報を共有しましょう。 このテーブ

          聞こえ方の違うみんなでワイワイするために。試行錯誤の記録(その5 うきうきテーブル)

          聞こえ方の違うみんなでワイワイするために。試行錯誤の記録(その4 実施編)

          この記事は以下のマガジン連載の一部です。 https://note.com/chiemi627/m/md9dd6353c72a 雑談会やってみた 本日もTsukuba Place Labでやりました。人数は  うきうきメンバー 4人   Labにいた方 3人+私+私の息子 と言う感じ。(ずっと入っているわけではなく、出たり入ったり) うきうきメンバーのやまもんとふじえもんの記事です! 所感 あとで書き足していくのでとりあえず所感だけ 1. 音声認識ツールの使い道

          聞こえ方の違うみんなでワイワイするために。試行錯誤の記録(その4 実施編)

          聞こえ方の違うみんなでワイワイするために。試行錯誤の記録(その3 準備編)

          この記事は、下のマガジンの連載記事の一部です。 https://note.com/chiemi627/m/md9dd6353c72a 次回 12/19に雑談するための準備をこちらに書いときます。 こうした方がいいよーとか、アドバイスある方は是非ともコメント下さい! アイデア輪になって話す形式(真ん中にテーブル、かな) 輪の中心にiPad(またはiPadに繋いだモバイルディスプレイ)をおき、チャット画面を表示する 指向性マイクをトーキングオブジェクトがわりに使う 結果

          聞こえ方の違うみんなでワイワイするために。試行錯誤の記録(その3 準備編)

          聞こえ方の違うみんなでワイワイするために。試行錯誤の記録(その2)

          この記事は、下のマガジンの連載記事の一部です。 音声認識アプリ YYProbe (https://www.yysystem.com/) を使って雑談をしてみました。YYProbeを使った理由は雑音に強いと聞いたから。それと個人で使っていて体感的には認識率が他のアプリよりも高いと感じたからです(定量的には未検証)。 雑談に参加した構成はこんな感じ。 うきうきなっとうメンバー 5人 RSGT 2023で発表をする本学アジャイルチームのメンバー。全員聴覚障害者です。説明が長

          聞こえ方の違うみんなでワイワイするために。試行錯誤の記録(その2)

          聞こえ方の違うみんなでワイワイするために。試行錯誤の記録(その1)

          1月のRegional Scrum Gathering Tokyo 2023。 私がとても楽しみにしているイベントです。 アジャイル開発を実践している人たちが集まってワイワイするgathering。 今回は筑波技術大学の学生アジャイルチームが発表するのです。 https://confengine.com/conferences/regional-scrum-gathering-tokyo-2023/proposal/17568 発表も楽しみだけど、学生たちがRSGTの参

          聞こえ方の違うみんなでワイワイするために。試行錯誤の記録(その1)

          OnOff 2022: ギャラリーを作る

          この記事は、筑波技術大学の食堂で行っているプロジェクト「OnOffプロジェクト」のシリーズです。こちらにこれまでの記事を掲載していますので、ご興味のある方是非ともご覧ください。 8月6日(土)の本学オープンキャンパスでOnOffプロジェクトを高校生たちに宣伝することになりました。食堂でくつろいでいただくのが一番、ということで昼食時に一休みしてもらうことになったんですが、活動の内容がわかるポスター的なものがあったほうが良いだろうということで、ギャラリーを作りました。こちらは教

          OnOff 2022: ギャラリーを作る