脳が甘さを感じインスリンを分泌する仕組み
脳が甘さを感じ、インスリンを分泌する仕組みについて説明します。
脳が甘さを感じ、インスリンの分泌を行う仕組み
❶脳が甘さを感じ、血糖値の上昇を予測する
脳は、甘さを感じると、血糖値が上昇することを予測します。
❷脳からインスリン分泌を促すホルモンを分泌する
脳は、インスリンを分泌する膵臓のβ細胞に働きかけ、インスリン分泌を促すホルモンを分泌します。
❸膵臓のβ細胞からインスリンが分泌される
インスリンを分泌するホルモンの働きにより、膵臓のβ細胞からインスリンが分泌されます。
❹インスリンが血液中に放出される
インスリンは、血液中に放出されます。
❺インスリンが血糖値を下げる
インスリンは、血糖値を下げる働きがあります。
人工甘味料は脳を勘違いさせる?
人工甘味料は、甘さを感じる味覚受容体と結合する性質を持つため、脳は甘さを感じます。
しかし、人工甘味料は糖質を含まないため、血糖値は上昇しません。
脳は、甘さを感じながらも血糖値が上昇しないことで、インスリンを分泌するホルモンを分泌しなくなる可能性があります。
甘さを感じると血糖値が上がると予測したにも関わらず、血糖値が上がらなかったためです。
これにより、インスリン分泌が低下し、血糖値が下がりにくくなると考えられています。
脳が勘違いをしてしまうわけです。
また、人工甘味料は、甘味物質に慣れやすいため、甘いものに対する欲求が増加し、糖質の摂取量が増える可能性があります。
これにより、血糖値が上昇しやすくなり、糖尿病のリスクが高まると考えられています。
まとめ
人工甘味料の摂取と糖尿病のリスクとの関連については、まだ完全には解明されていませんが、注意が必要です。
糖尿病予防には、適切な食生活・適度な運動・ストレスをためないことが大切なので、併せて気をつけましょう。