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三味線日記 1月-3

先生とお姉さんは、時間より遅れて来る。
流れている時間が違うのだ。

何十人も教えていた教室を閉めてから、スタンスを変えた先生。
「お姉さんとお喋りしながら、ゆっくりやるからね」
と始める前に聞いていた。
慌てない、あわてない(笑)。

三度目のお稽古が、はじまる。


今日習ったこと

ツボ・勘どころ
左手で糸を押さえる所。あん摩でツボを押さえるように、と表現される。
うーん…ピンポイント? わかるようで、まだわからない(笑)。

尺とりむし
2を押さえて4を爪弾く。4を押さえて6を爪弾く。偶数で16まで繰り返して尺をとる。
ゆ、指が届かない。💦


四季桜


『さくら』の曲弾に入った。
座布団二枚のス、つまり速弾きの掬いが多く、まるで「掬い」の練習曲。

滑らかに掬えない。
そのうえ曲のラストは、あの尺とりむし!
必死に勘どころを追うと
「体が傾いてる!」と注意される。💦

弾いている途中、手元から譜面に視線を戻すと、どこを弾いているのか迷子になる。焦るとますますわからなくなる。💦

難しいが、たまにピタッと合うときがあって、楽しい。たま~に(笑)。



先生が床屋に行った話をする。
「そこの主人が一週間入院していてね。退院してハサミを持ったら、勘がなかなか戻らなかったそうだよ」

お姉さんが
三味線も「一日休んだら三日かかる」
とサラッと言った。
「えっ!」と驚くわたしに先生が
「本を読もうかな、という感じで、三味線を弾いてごらん」と言う。

日常に三味線を?
できるだけ毎日、弾くようにしている。忙しくて出来ない日もある。それでいいのかな。
うーん…距離感がわからない(笑)。





高橋竹山の即興曲『岩木』を聴きました。まるで、この方自身が楽器のようです。三味線は、奥深いものですね。
よければ、聴いてみてください。




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きみとめ
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