【ガジェット】UMIDIGI スマホの評価と問題点
こんにちは。
谷塚総合研究所、ガジェット部の塚本です。
今日は、Amazonスマホランキング上位常連のスマホメーカー、「UMIDIGI」について。
UMIDIGIってどんな会社?
UMIDIGI (深圳优米智能科技有限公司、优米手机、ユミディジ)は、中華人民共和国の広東省深圳市を拠点とする通信機器メーカーである 。2018年までは「UMi」ブランドを名乗っていた。
2012年2月に設立。その年の7月に同社初のAndroidスマートフォン「Umi X1」を発売。
2015年4月にUMiおよびUMiDIGI(优米手机)ブランドとして携帯事業に本格参入し、国外販売に力を注いだ[4]。
商品に搭載されているCPU・GPUは主に台湾の半導体メーカーのMediaTek社(略称:MTK)の物が使用されている。
上記、Wikiより引用
メーカー名であるUMIDIGI、カタカナ読みは「ユミディジ」、优米手机は直訳すると「優米スマホ」。
既に有名メーカーであるXiaomiは「小米」。
米って言葉に意味があるんだろうけど、調べても「メートル」としか出てきませんでした。
あの100メートル走とかのメートルです。
分かる人いたら教えてください。
中国ではすでに多くの販売実績があり、2018年ごろからグローバル市場へ向けて販売開始、日本でも認知される存在となってきました。
Amazonでの購入が可能なので、Amazonの返品サービスを受けることが出来ます。
Amazonの返品サービスは、「とりあえず、おかしかったら返品が出来る」というレベルですので、購入後に不具合が発生しても、安心して返品・返金が可能です。
私が実際にスマホを使ってみた感想としては、「発展途上ではあるが、全然使える」といった印象です。
SoCはMedia Tek社のものを使っており、目立った不具合はありません。
一般的には、Qualcomm社のSnapdragonが有名ではありますが、ここ最近ではMedia Tek社のSoCがSnapdragonのシェアを追い抜き、世界一位のシェアとなっています。
UMIDIGIというメーカー、聞きなれないですが「怪しい中華ブランド」とはちょっと違うようです。
UMIDIGIスマホってちゃんと使えるの?
UMIDIGIの強みである、「対応バンドの多さ」。
スマホオタクの方以外は全く分からない言葉ですが、日本でいうドコモ・au・ソフトバンク・楽天の自社で携帯回線を作っている会社は、総務省の許可・指導等により、決まった周波数での通信電波を送受信しています。
その回線の電波を送受信するには、回線事業者が展開している周波数帯、いわゆる「対応バンド」の合致したスマホでなければ、携帯電話として使用することが出来ません。
UMIDIGIは、安価なデバイスからミドル機までのラインナップで多くのバンドに対応しており、日本の各キャリアで「使えない」といった事象が少ないです。
上がUMIDIGI S5 PROの対応バンドと、国内キャリアの対応バンド一覧。
それぞれが対応しあっていないと、スマホは電波を送受信できない。
格安スマホでは、対応バンドの少ない機種が多く存在する。
UMIDIGIスマホを比較検討されている方ならわかると思うのですが、UMIDIGIスマホの「スペックモリモリ感」
私が実際に使っている、UMIDIGIのフラッグシップモデル 「S5 PRO」なら、
6GBメモリ 256GBストレージ
Antutuベンチマーク約29万点
6.39インチ有機ELディスプレイ
画面内指紋認証
4800万画素メインカメラ、望遠・マクロ・深度測定の4眼カメラ
ポップアップ式のインカメラによるノッチレスディスプレイ
4680mAhの大容量バッテリー
android10搭載
スペックを比較検討していると分かるのですが、3万円未満のスマホの中では群を抜いたハイスペックであり、比較する意味もないほど S5 PROの性能は飛びぬけています。
ですが、様々なスマホ比較の場で、UMIDIGIは酷評されています。
その理由は、「スマホはスペック以外のところに、ユーザーの満足できるポイントがあるから」です。
それらは主に、以下のようなもの。
・軽さ
実際の重量、手にした時の持ちやすさ、様々な姿勢・持ち方でのフィット感。
実際に使っているとき、「いかにストレスを感じないか?」という点が、日常の多くの時間を共にする「スマホ」という存在の評価に関わります。
その点、iPhoneやHuaweiといった老舗スマホメーカーのユーザー満足度は高い。
・ソフトウェア・ユーザーインターフェイスの拙さ
アップルやファーウェイといった、世界シェア上位のスマホメーカーの「なんとなく使いやすい」部分は、ソフトウェア開発の完成度の高さからくるものです。
新参メーカーや発展途上のメーカーでは、まだ届かない部分があり、それがソフトウェア開発であり、ユーザーインターフェイス開発の部分なのです。
「性能はいいけど、なんか使いにくい」というのが、今のUMIDIGIの正直な感想です。
・ハイスペックと実使用満足度の乖離
例えば、画面内指紋認証ですが、これは正直使いにくい。
比較として、Xiaomi Redmi Note 9Sの指紋認証は、電源ボタンと兼用で側面にあります。
側面指紋センサーであれば、電源ボタンを押すのと同時にホーム画面へ行くことが出来ますが、画面内指紋認証であるS5 PROであれば、画面を表示させ、画面に指を置く。という動作が必要であり、「電源ボタンを押すのが面倒」「物理ボタンと違って、指紋認証の場所が分かりずらい」といった不満があります。
確かに有機ELディスプレイを搭載して画面内指紋認証をするというのは素晴らしい技術です。
ただ、ユーザー側が使いにくいのであれば、それは進化の方向を間違っています。
ちなみにS5 PROは、ポップアップ式のインカメラを搭載しているので、顔認証にも非対応です。
スペックは素晴らしいのですが、実際に使うとなると、やはり「使いやすさ」というのが重要なのだと感じます。
UMIDIGI S5 PROの指紋認証ボタン。
電源ボタンを押すか、机等から持ち上げることでこの画面となる。
対する Xiaomi Redmi Note 9s は側面指紋認証で、
指が触れるだけでホーム画面が起動する。顔認証も対応。
・意外と大事な「防水」「防塵」「おサイフケータイ」非対応。
お風呂でスマホを使わない人でも、水にぬれた手でスマホに触れることはあります。
お風呂上りや洗い物をしているとき、外出時の雨など。
精密機器なので、ちゃんと手を乾かしてから触ればいいものですが、「防水」というスマホ機能を使ったユーザーであれば、「当たり前のように水にぬれた手でスマホを触る」ことがあります。
それが出来ない・使えないというのは意外とストレスです。
格安スマホの多くは、NFCという無線通信規格に対応しているのですが、日本で普及している「Ferica」「iD」「オサイフケータイ」「edy」なんかは非対応です。
日本で普及している通信規格は、日本以外での需要が少なくメーカーは、日本専用に規格適合品を作らなくてはいけません。
グローバルメーカーであるUMIDIGIにとって、「日本のためにコストを増やす」ことになり、現在は非対応です。
防水防塵・おサイフケータイともに、今後の対応に期待です。
NFCタイプA・Bに対応したスマホは多いが、日本の主流規格である
「タイプF」に対応したスマホは少ない。
・日本は、当たり前のように10万円前後するiPhoneを学生が持っているような特殊な国です。
その特殊さが、「確かにUMIDIGIすごいけど、前に使ってたiPhoneと比べると、寝ながらスマホしてると疲れる。」等といった評価につながります。
ハイスペック機であるiPhoneと比較すること自体おかしなことなのですが、iPhoneが当たり前に流通している日本では、それがまかり通ってしまうのです。
UMIDIGIスマホはおススメ?
結論から言えばおススメです。
使えます。
ですが、用途を選びます。
私の場合、メインの通信端末はデスクトップパソコンであり、ごろ寝でのネットサーフィンや動画視聴の際にスマホを使います。
外出時のメインスマホは Rakuten Mini なので、大きな端末は基本的に使いません。
ミドルスペックのスマホを三台所有していますが、一番よく使うのは、カタログスペックの一番低いスマホです。
私のメインスマホ。
「軽い」「持ちやすい」「指紋認証が楽」「カメラが綺麗」
普段から良く触るスマホは「より良いユーザー体験が出来るか?」といった加点方式ではなく、「どれだけストレスが少ないか?」といった減点方式で評価するようです。
ただ、私はスマホでゲームをしたり、重いアプリを常用したりしません。
仮に、「3万円程度で出来る限りゲーム性能の高いスマホが欲しい。」というユーザーであれば、UMIDIGIはおススメできます。
SoCの性能の高さ、メモリの多さ、ストレージの多さ、有機ELディスプレイの鮮やかさ、大容量バッテリーの充電持ち、ノッチレスディスプレイによる画面占有率、最新のandroid搭載。
まさに「スペックモリモリスマホ」です。
UMIDIGI S5 PROは使えるんですよ。
使い倒す場合であれば。
UMIDIGIスマホの使い方
まさに、「最高のサブ機」といったスマホラインナップです。
・なるべく安く、ゲーム専用スマホが欲しい。
・スペック不足を感じない安価なサブスマホが欲しい。
・安心して購入できてとにかく安いサブスマホが欲しい。
UMIDIGIのスマホラインナップは、これらの多くの点で満足度が高いものとなっています。
私も仮に、「ゲームをしたい」「バッテリー持ちを気にしたくない」「ガンガンデータを詰め込みたい」「出来る限り安価でスペックの高いスマホを使いたい」
と思うのであれば、UMIDIGIスマホを使うことだと思います。
今は、ネットサーフィンとごろ寝スマホとしての用途しか見いだせていないので、やはりUMIDIGIスマホは使いにくい。
UMIDIGIスマホのまとめ
・「普通に使える」
・「対応バンドが広くて安心」
・「価格のわりに、スペックモリモリ」
・「重い!デカい!持ちにくい。」
・「あらゆる意味で、使い倒すスマホ」
Amazonで頻繁に大幅値下げセールをおこなっています。
自分の用途と相談し、「スマホを使い倒すことが出来る」のであれば、UMIDIGIスマホ、おススメします。
長くなりましたが、以上で終わります。
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最後までご覧いただき、ありがとうございました。