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ちょっとニッチな児童文学

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主に児童文学の内容と感想を書いた記事をまとめています
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#児童文学

ちょっとニッチな児童文学13『ぼくらの胸キュンの作り方』

こんにちは。ちょっとニッチな児童文学にようこそお越しくださいました。 このnoteを投稿しているMaemichiと申します。 「ちょっとニッチな児童文学」では、世の中であまりメジャーとはいえないジャンルの児童文学を、わたくしMaemichiがつらつらとご紹介いたします。 内容には多くのネタバレを含んでいるのでご注意を! 今回ご紹介するのは、神戸遥真さんの『ぼくらの胸キュンの作り方』です。 あらすじ(結末がバレてしまうので注意) 目黒日向(めぐろひなた)は中学2年男子のサッ

ちょっとニッチは児童文学12 「羽つきスキップ」

 こんにちはMaemichiです。「ちょっとニッチな児童文学」へようこそお越しくださいました。  今回はジェンダーフリーアンソロジー『TRUE Colors』より水野瑠見さんの「羽つきスキップ」をご紹介します。 いつもながら、多くのネタバレとMaemichiの勝手気ままな感想が幕を開けます。それではどうぞ。 木之本大希と生理とナプキン  中学生になったばかりの木之本大希(きのもとたいき)は見た目も中身も子供っぽいと自覚している。級友の間で交わされるクラスの女子を対象としたエ

ちょっとニッチな児童文学 11 「チキンとプラム」

 ちょっと更新滞ってしまった……のつもりが、気づけば1年3ヶ月ぶりのnote更新になっているMaemichiでございます。 noteのアカウントが生きていることが奇跡です。(ログインパスワードを間違えまくってロックがかかったことはさておき)  さて今回は、ジェンダーフリーアンソロジー『TRUE colours』より、「チキンとプラム」をご紹介します。いつもながら、多分のネタバレを含んでおりますので、わざわざネタバレnoteなんて見たくないわ!という方はご遠慮ください。  

ちょっとニッチな児童文学⑩『笹森くんのスカート』

ちょっとニッチな児童文学もなんとか10作品目を迎えました。 今回紹介する児童文学は神戸遥真さんの『笹森くんのスカート』です。 スカートをはいた笹森くんと同級生たち夏休み明け、笹森くんがいきなりスカートをはいて登校して来た。(笹森くんは見た目も良いから実はけっこうモテ男子です。) その様子を5人の登場人物が自分の置かれた立場から好き勝手に解釈していきます。 最初にネタバレをしておくと、笹森くんがスカートをはいた理由は、幼馴染である真緒(まお)の「スカートをはきたくない」

ちょっとニッチな児童文学⑨『ぼくたちはまだ出逢っていない』

継がれていく3人 こんにちは。maemichiです。今回は八束澄子さん作、『ぼくたちはまだ出逢っていない』をご紹介します。本書でフォーカスされている題材は「金継ぎ」です。 中心となる人物は3人です。 イギリス人の父と、日本人の母を持つ中学3年生の陸。彼は金色の髪と日本人離れした体格で目立つ容姿のためかいじめの標的になっている。 陸の親友の樹。生まれた時から腸に持病があり、陸とは正反対のおとなしい見た目。背も小さく、体力がない。陸からの信頼が厚く、樹も陸のことを信頼している。

ちょっとニッチな児童文学⑧ 『スペシャルQト(キュート)なぼくら』

初めましての方も、お久しぶりの方も新年あけましておめでとうございます。maemichiです。noteの更新、すっかり停滞しておりました。去年も新年明けてしばらくは定期的に更新していたのですが、いくつか更新してその後、まったく続かず……。今年はどれくらい更新できるやら。 ということで、新年初更新してみようと思います。 新年1発目の更新は如月かずささんの『スペシャルQト(キュート)なぼくら』です。私の大好きな児童文学作家さんの作品です。 ここからちょっとしたネタバレを含みつ

ちょっとニッチな児童文学⑦『強制終了、いつか再起動』

ちょっとニッチな児童文学へようこそ。このノートを書いているMaemichiと申します。 このnote記事は、さまざまなネタバレを含みつつ児童文学を紹介しています。 このnoteを読めば、本を一冊読みきった気分になれます。 今回は吉野万理子さんが書かれた『強制終了、いつか再起動』をご紹介します。 衝撃の児童文学!若年層に広がる薬物汚染を描くこの本の感想を一言で言い表すなら「衝撃!」の一言。一気に読みました。 衝撃的だった理由は、本書のテーマが、児童文学では全く見かけない

ちょっとニッチな児童文学⑤『ソラモリさんとわたし』

こんにちは。Maemichiです。「ちょっとニッチな児童文学」へようこそお越しくださいました。このnoteでは世の中にあまり知られていないであろう児童文学作品をネタバレ込みで紹介します。ご注意ください。 さて今回は。はんだ浩恵さんの『ソラモリさんとわたし』をご紹介いたします。 初版は2021年の12月。ごく最近出版されました。ちなみに第3回フレーベル館ものがたり新人賞受賞作品だそうです。わたくしは「フレーベル館ものがたり新人賞」というものがあるということを、この本で初めて

ちょっとニッチな児童文学⑥『アドリブ』

「ちょっとニッチな児童文学」へようこそお越しくださいました。 このシリーズでは、わたくしMaemichiが児童文学を中心に紹介しています。ネタバレと、Maemichiの感想も多分に含まれております。 今回ご紹介させていただくのは、佐藤まどかさんの『アドリブ』です。 さっそくネタバレ続きです……。ご注意を。10歳の時にオーケストラのフルート演奏を見て、フルートを始めることにした森 祐司(ユージ)。一度もフルートを触ったことがないのに、国立音楽院を受験して合格します。 入学

ちょっとニッチな児童文学④ 『野原できみとピクニック』

このnoteを開いてくださってありがとうございます。Maemichiと申します。 なぜこのnoteを開いてくださったのでしょうか? まさかとは思いますが、タイトルの「ちょっとニッチ」を「ちょっとエッチ」と見間違えたわけではありませんよね? もしそうなら、そのような煩悩は脳内から振り払ってください。 このnoteのタイトルは 『ちょっと「ニッチな」児童文学』です。 (念のためお伝えしておくと、「ニッチ」とは隙間という意味です。) このnoteはわたくしMaemichi

ちょっとニッチな児童文学②

こんにちは。お久しぶりです。「ちょっとニッチな児童文学」へようこそお越しくださいました。noteをお読みいただきありがとうございます。 今回も世間様にあまり知られていないであろう児童文学作品を、大量のネタバレとともに紹介していきます。 前回は如月かずささんの「カエルの歌姫」の紹介でお会いした方もいるかと思います。まだお読みになっていない方はこちらもぜひどうぞ! さて今回も如月かずささんの作品をご紹介いたします。 ところであなたの好きな、もしくは好きだった給食のメニューな

ちょっとニッチな児童文学①『カエルの歌姫』

このnoteを開いてくださってありがとうございます。初めまして、わたくしmaemichiと申します。 なぜこのnoteを開いてくださったのでしょうか? まさかとは思いますが、タイトルの「ちょっとニッチ」を「ちょっとエッチ」と見間違えたわけではありませんよね? もしそうなら、そのような煩悩は脳内から振り払ってください。 このnoteのタイトルは 『ちょっと「ニッチな」児童文学』です。 (念のためお伝えしておくと、「ニッチ」とは隙間という意味です。) このnoteはわた

ちょっとニッチな児童文学③『透明な耳。』

 このnoteを開いてくださってありがとうございます。Maemichiと申します。約1年半ぶりの投稿になってしまいました。  このnoteはわたくしMaemichiが世間様にあまり認知されていないであろう児童文学作品を、つらつらと紹介していく場でございます。 今回は『透明な耳。』をご紹介します。 ネタバレを含みます。物語の詳細な内容や結末を知りたくないという方はネタバレ部分を飛ばしてお読みください。 耳が聴こえなくなった由香   由香は自転車事故によって両耳が聞こえな