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褒めるのはムズカシイ

おはようございます、しましまです。

先日ちょっとがっかりしたことがあったので
今日はそのことについて書こうと思います。


私、子ども向けプログラミングの講師もやってまして
そこでの出来事なんですが。

3年くらい通ってる子が
ゲームらしいものを作れるようになってたんですね。

システム的なこともさることながら
流行りの曲を入れたり
画像素材も好みのものを探して見た目もそれっぽい。
(作品は自分で楽しむためだけのものなので
著作権云々は脇に置かせてください)

一緒にやってる他の講師は
いいの作れるようになったなあー
って褒めてました。

私もそうは思うのだけど…
なんか、なんか違う!


というのも、昔のその子は
素材の音にいろんな効果かけたりした
不思議な音をBGMに使ってました。
好みかどうか、で言うと好みではなかったけれど
不思議な音作るなあ
おもしろいなあ
ってわりかし毎回楽しみでした。

それが、
普通にあるゲームみたいになっちゃった。


この素材使いたい!で使ってるのは別にいいんです。
できるようになってくると、
こういうのがつくりたい!ってイメージが明確になるし
イメージに近づけようと思ったら
自分ではうまく描けない、作れないから、
素材使おうって気持ちもわかる。

けれど、大事な才能を凡庸にしちゃった気がして
ちょっと苦しかったんです。


確かに、この子の良さは万人には理解し難い物だったかもしれない。
けど、万人にウケるものは時に凡庸。
オンリーワンとは対極にあるんです。

才能とかセンスって
オンリーワンだからこそ価値があったりしませんか?


「けど、結局【わかるモノ】を作らないと、
スゴいとは思っても、賞賛や評価にはつながらないよね」

同僚に言われた言葉。
確かに一理あるんです。

スゴい才能を持ってても、周りがわからなさすぎて評価されない辛さ。
ゴッホのように、死んでから評価されてもね…
生きてた頃の当人は辛すぎるよね、と思う。

でも、それって
他人の価値観のモノサシに自分を合わせるってことになる。
それは本当にいいことなのかな…?

特に【子どもを育てる】という目的がある場合
親や周りの大人のモノサシで評価することが
本当に子どものためになるのかなって思うんです。


子どもの現実世界って本当に狭いです。

そんな小さな世界で
みんながみんな同じ基準で評価したとしたら
成長して物理的に世界が広がっても
その子の世界はきっと小さいままだと思うんです…。

世界は広い。
価値観は星の数ほどと言ってもいい。
だから、子どもの世界も現実世界の縮図でないといけない。

そのためには、もし子どもが自分のモノサシで
計れないモノを持っていたら
自分がモノサシを拡げて対応することも
大事なんじゃないかと思うんです。

「すごいなあ~」
(とは思うけど全然わからんわ⤵)

じゃなくて

「すごいなあ~」
(理解できないのは申し訳ないけど
自分に無い素晴らしいセンスを持ってると思う⤴)

みたいに。

本音を言えば
それは親の役割であってほしい。
子どもの自己肯定感を育てるには
親からの受容、肯定が一番効くと確信してるからです。


心の中に無限に広がる世界を
保ったまま大人になった人が
オンリーワンになれるような気がしているから
私は、子どもの心の世界に
仕切りを作るようなことはせず
そのままのすごさを実感を持って
認めれるようになりたい。

そのためには、自分のモノサシを
拡げるようになりたい。

自己理解や他者理解は
そのためにやっているような
ところもあります。
いろんな価値観を知って実感できないと
言葉の音に気持ちが乗らないから。

音は究極の非言語コミュニケーションだと思うんですよね。
だから、私はちゃんと【音】が出せるように
しておきたい。

そして、普段から表現する言葉を
たくさん知っておかなきゃとも思います。


はあ、育てるって奥が深いな…。


++++
追伸

私は音楽、特に音にこだわりがちなのですが
これは古い知り合いの影響だと思います。

SjQの魚住勇太さん。

即興✕テクノロジーでメディアアートをつくる電子音楽家として
その道では有名人のようです。
若いときに彼の追及していることについて熱く語ってもらったのですが
分かるようなわからないような…
ごめんなさい、ぜんぜんわからなかったです(汗)
(自分で再定義できるほどにはって意味で、理解までいかなかった)
彼はそれを学問として研究しつつ、今教育にも携わっているようです。

彼はその場の環境、雰囲気などを含めて音で表現するので
ライブで同じ音楽を聴くことはできません。
(※今もたぶんそうだと思います)

彼の音楽は不思議です。
でも魂を揺さぶられるような感じがします。
ただ、私はそれ以上彼の紡ぎだす音楽を表現する術を持ちません。
表現ツールとしての【音】の概念を変えてくれた人です。

こういうの、本当に才能だと思う。

全然連絡してないので忘れられてるかもしれないけれど(汗)
元気にしてるかなー。

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しましま
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