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子どもは何が悪いか分かってる! 教師は聞くだけでいい 事件簿②

誰が悪い? 何をしたから悪い? どうすればよかった?

事件の経緯を振り返った子どもは、たいていの場合、自分なりの答えをもっている。
だから、教師は事件の経緯を確認できれば、後は子どもの話を聞くだけでいい。

今回は、事件のリプレイ後のお話です。

リプレイ方式(『事件簿①』)で確認した後

子どもは子どもなりに分かってる。何が悪かったか、どうすればよかったかを分かってる。多くの場合、子どもなりに自分がしたことを悔やんでいる。

そこに重ねて周囲から「オマエが悪い」と言われるのは辛い。ましてや大勢の前で「悪いヤツだ」となじられたら、どんなに辛いだろう。その辛さを逃れたいと思った子が、自分の悪さを隠すためのウソをついても不思議はない。
そういうウソをつかせないためにも、子ども自身に何が悪かったのかを話させ、教師は「そうだったんだね」と子どもの言葉を認める。

「自分が悪い」という子どもを叱る必要は無い。教師は謝る機会を作ればいい。謝ることができたら「大切なことができたね」と認めればいい。
そうすれば、子どもは安心して話すことができる。ウソつきにならずにいられる。

子どもだからこそ間違える。思いもよらぬ間違いや勘違いはある。それを繰り返しながら「今度はできるといいな」と分かっていくのが成長だと思う。教師はそれを応援したい。

実は、自分が一番悪いと思っていた あかくんは、ももちゃん、みどくん、あおくんに「ごめんね」を言われて、困ったような顏で「ボクが悪いんだよ」と言っていました。その様子に、あかくんは「ごめんね」と言われたことが少ないのかなとも思い、ちょっと切ない気がしました。
私自身も、ももちゃん達三人が立った時には「あれ?」と思いました。三人は、経緯を知らずに あかくんを誤解していたことを「悪かった」と思ったようです。三人をとても愛おしく感じました。

次回は、事件対応のポイントです。教師は「聞くだけでいい」けれど、そこにどんな配慮があるのかをお話します。

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