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【日記】技術職の「上達」と「慣れ」・生活に張りの出る疲れ方 ほか

一日の振り返り

今日の仕事と明日の予定

 今日は出勤日だった。明日は休みで、会期最終日の「兵馬俑と古代中国」と最近始まった「エゴン・シーレ展」を観に上野へ行く。前者は開館と同時に行くけど最終日だし、後者も始まって間もないとはいえ平日よりも混み合っていそうなのが不安なのだけど、果たしてどうか。

 今日の仕事も全体にわたって集中力を高く保つことができていて、悪くない生産スピードで作業することができた。もうすぐ鮮魚加工業に携わって一年になるけど、一年間分の妥当な成長スピードで上達できているのだろうか、と最近自省する機会が増えてきている。願わくば、平均的な成長速度よりも素早い成長ができていてるといいなと思う、それなりに高い熱量を仕事に注ぎ込んでいるから。

技術職の「上達」と「慣れ」

 仕事に慣れることと仕事が上手くなることは全く違うものだと思う。応用が効くのは上達。自分が日々少しづつ進歩していく要素がそのどちらに分類されるものなのかを自己判断するのは大切なことだ。そして、自分の成長は自分一人の功績によって作られるものではない、ということも忘れてはならない。尊敬している上司がいなければ、私は今ほどの技術向上意欲を持ち合わせていないかもしれない。

生活様式

運動と読書の両立

 2/2から運動のスイッチが入ったようで、今日に至るまで毎日トレーニングや強度の高いストレッチを2~3時間行っている。そのため全身に筋肉痛があって、筋修復や疲労回復のために食事や休養への入れ込み具合も高まっている。いい習慣ではあるんだけど、身体の成長は弛まずに日々コツコツやり続けていくことが一番大切で、1日1日の質・密度はそれに比べれば重要ではない。

 私は毎日継続していくことよりも1日の密度を重視する傾向にある。それは1日の終わりに満足感を得るのが楽しいからだ。今は運動に費やす時間が多い分、読書の密度が低くなっている。ただし読んでいないわけではなく、毎日読書に充てる時間を確保することはできている。こうやって、読書・運動の比重を気にするよりかは、とにかく毎日そのどちらも行えた、という事実を喜べるようになるべきだろうと思う。そう思えるようにしたい。

生活に張りの出る疲れ方

 仕事、毎回全力で取り組んでいるが故に、どれだけ健康で活力を蓄えられる生活を送っていたとしても、終業後はそれなりに精神も身体も使い切ったという感覚に陥りやすい。集中力の維持と体力の消耗を抑えることをどれだけ両立しようとしても限界があることを最近理解できるようになって、1日に利用できるエネルギーの量には限りがあるのだということを実感している。自分が自分の意思で取り組むことに関しては、何事も惰性や思考停止を混入させたくない。

 ただ、毎日全力で取り組みながら毎回消耗を感じられているというのは、毎回自分がきついと思える強度まで仕事で追い込めているということで、長期的に眺めてみれば精神力や体力の向上につながっている状態なのかもしれない。そうだとしたらとても健全。嬉しい気分になれるので、そう思い込むことにしようと思う。

 気持ちのいい疲れとそうでない疲れがある。身体と頭の両方を使い、やり切った後に清涼感を感じられる疲れは翌日にも残りづらい。2種類の疲れ方があることは室伏広治氏の本を読んで理解したことなのだが、これは私が日々張りのあるよい生活を送るための指針の一つにしているものの一つだ。

雑記

一月を振り返りたい

 一月の振り返りをやろうと2月入ってから毎日思っているんだけど、なかなか取り組めない。毎日確保しているこの日記を書く時間で振り返ろうとしているから難しいのであって、休日の時間に余裕があるときにやるべき作業なのかもしれない。明日できそうなタイミングあったらやる。美術展2件行って夕方は2時間踊るからなさそうだけど。

今日読んだ本

『白』

前書きだけ開く余裕があった。『陰翳礼讃』が「翳」に日本の美意識の所在を見出したのに対し、『白』ではその対極にある「白」も日本の美意識の根底に根ざす一要素だと主張している。その「白」という概念が、色を指す一般的な認識とは異なることは自明なのだが、その概念が何を指すのかは読み進めた先で理解できることだ。2月中に読みたい。原研哉氏の文章表現や世界の見方がやっぱり大好きだ。

『夜と霧』

 本当は今週で読み終わるはずのペースだったのだが、3日前から運動ばかりするようになったので全然ページが進んでない。

 収容所から脱出した後の記述が徐々に現れるようになってきた。収容所内の、過酷と表現しても足りないくらいの生活環境や、そこから著者が得られた教訓を読むだけでも切迫した気持ちになるのだが、本当に深く受け止めるべきなのは収容者が平穏な日常に戻ってからの描写だろうと思う。

 収容者が世俗に戻ったとして、果たして本当に無事に生活に馴染めるのだろうか。収容経験を経た者の視点を通すと、人々や世間はどのように映るのだろうか。早くどんどん続きを読み進めたい。

観た映画

『ミッション』

 昨日から、家事や食事・ストレッチの最中に映画を流すことが多くなった。今観ているのは、2/1に観た「モリコーネ」から数珠繋ぎで観始めたもの。

山を動かす信仰も愛がなくては無意味だ
持てる物を貧しい人にすべて与えようとも
愛がなくては無意味だ
愛とは忍耐であり
おごらず そしてねたまず
永遠である
子供のころ持っていた素直で純粋な感受性は
大人になると消えてしまった
今では信仰と希望と愛がある
3つの中で愛がもっとも大切だ

 メンドーサが神父となることを決めた際、ガブリエルから手渡された書物を朗読したものの抜粋。強く胸を打つものがある。

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