PMDDとわたし
わたしはPMDDです。と言っても正確に診断してもらったことはありません。でも確実にそうだと思っています。
PMDDとは、簡単に言うと月経前症候群と呼ばれるPMSの精神的症状が強く出るケースです。生理前に鬱になる、といった感じです。詳しいことは調べていただくと分かるかと思います。
学生の頃。普段はマイペースだけど友人もそこそこいて、同級生の彼氏もいました。しかし生理前になると…定期的に自暴自棄なり休みがちになる。授業中眠気に耐えられず寝てばかりいる。体育なんて無理。一時期不登校。友人と揉める。自分はメンヘラだと思いどんどんネガティブになる。
バリバリの社会人だった頃。普段は優しくて落ち着いていると言われました。しかし生理前になると…職場の上司にボロクソ言われて一目もはばからず大号泣。それだけでなく事あるごとに泣く。頻繁に同期と揉める。トラブルメーカーと呼ばれる。定期的にイライラ爆発して反発。どんどん敵を作り孤立。
大体生理前に内輪のトラブルを起こし、生理痛で休み、それが続き居づらくなって退職、職を転々としました。どこへ行っても続かず。自分はダメ人間だと思いました。でも、決まって元気な時はすごく褒められるし上手くいくんです。なのにわたしの月の半分は暗黒の世界なんです。その時のわたしの言動や行動によって、仕事の評価も人間としての信頼性も欠けていくのです。
当時はネガティブで自己中心的な人間だからダメなんだ、と思っていました。そういう性格なんだと。身体的症状もあったのでPMSや生理痛が酷いことは気づいていましたが…
ある時PMDDという病気を知ります。辛すぎて寝込んでいた時、ネット検索するうちに辿り着きました。調べるほど自分のような体験談が…なぜ今まで知らなかったのか。分かる分かる！と読み進めるうちに号泣しました。わたしはおかしい人間ではない、これは病気なんだ、と知れたから。
しかし、わたしが長年苦しみやっとたどり着いたこの病名。もちろん世の中には浸透していません…。
病名が分かり、職場の上司に月に1日生理で必ず休みがちな事を指摘されていたので事情を説明しました。その時は、わたしもPMSだけど努力して改善したし生理痛は皆あるけど我慢してるよ？と小馬鹿にされました。そしてまたこの職場でも、生理に振り回される少し頭のおかしい子として認識されていました。
何軒か婦人科にかかり、ピルや漢方を処方されました。ピルは体に合わず激太りしました…漢方は信じて飲んでいましたが大きな改善はありません。
自分なりに沢山試しました。命の母を飲む、養命酒を飲む、ハーブティを飲む、散歩をする、筋トレをする、ヨガをする、カフェインを控える、お酒をやめる…もちろん効果的なものもありました。しかし劇的な改善には至っていません。
精神科に行って薬を貰うべきかと悩みました。しかしお金もかかるし、妊活したかったので躊躇してやめました。そして今に至ります。
今は2年前に結婚し、仕事は数時間のパートのみです。まだ急な欠勤はしていませんが事前にPMSが酷いと伝えてから採用してもらっています。
今思えばフルタイムで働くなんて無理してたと思います。相当辛かったです。症状の酷い時は何もやる気が出ない、起き上がるのもしんどく、体も重く、涙が出てくるのを堪えながら仕事をしていました。集中力もなく、その上どんどん過去の嫌だったことやトラウマの出来事が頭の中を支配するんです。もうそうなったら仕事に身が入りません。休憩時間は疲労困憊で、休憩室にいて誰かと顔を合わせるのも無理でトイレで泣いてずっと過ごしたこともあります…まるで地獄です。布団被って家で引きこもりたいのに、無理やり裸にされて民衆の前に立たされ踊らされてる気分、みたいな。例えが分かりづらい笑
電車に乗るのも辛くて、こんなこと言ってはいけないと思いますが、自殺する人の気持ちが分かりました。そう、死にたくなるのです。というかわたしの場合は苦しみに耐えきれず、消えたくなるという表現が合っているかもしれません。周りの理解も得られず、普段とはまるで違う自分に戸惑い、恐ろしい程精神的にやられてしまう。
加えて、わたしは一時期過食嘔吐でした。本当に短い期間でしたが、今もその名残で、生理前や不安定な時期には過食を繰り返しています。現在嘔吐は留まり、下剤の服用が増えてしまっています。元からストレスには弱い方でした。
同じ女性でも全く生理痛のない人はまるで分からない世界だし、例え同じようにPMSがあっても、我慢出来ないの？と自分の辛さと同じだと思って理解してくれない人が多かったです。分かったようでも、面倒くさいと思われていました。もちろん休みがちな社員は困るので当たり前ですね…迷惑をかけて申し訳なかったなと思います。
もしわたしのようにPMDDの症状がある女性がいたら…仕事面はある程度諦めが必要かと思います。フルタイムで働く事は世の中の皆がしていることでそれが世の中の普通なのでしょうが、決して無理はしないでください。その方があなたのため、体の為です。わたしは元気な時に合わせて仕事を選ぶ事をやめ、自宅近くの数時間だけのパートを選びましたが本当に良かったです。今までの、長い時間電車に乗って1日立ち仕事をするという過酷な条件では続きませんでしたから。
旦那にはありのまま伝えています。もちろん経験した事のない苦しみですからどこまで理解してくれてるのかは分かりません。月の半分調子の悪い時が多く申し訳なく思っています。その時期は旦那が一生懸命働いて疲れて帰宅しても、わたしは整っていない部屋で横になり涙を流しているんです。酷い時は過食して胃が重くて自業自得で辛くて泣いています。それでもティッシュで涙を拭いてくれる優しい彼に感謝しています。
わたしはこれからもこの病気と共に生きていくしかありません。もしかしたら、ずっと悩んできた精神科に通うかもしれません…どうなるかは分かりませんが、わたしは頑張って生きていきます。
同じように苦しんでいる女性がいるなら分かち合いたい。あなただけじゃないよ。と、言いたいし言われたい‥そんな風に思っています。
どうか世の中にPMDDに理解ある優しい方々が増えますように。