評価を気にすることを止めたという話
私は翻訳者という仕事柄、コンペとかコンテストとかいうものに参加したり、翻訳者としてエージェントに登録するための試験(トライアル)を受けることが多い。
今まで経験がある専門分野のコンペにはもちろん参加するが、全然畑違いの、だけれど興味がある分野のコンペにも参加する。評価が返ってくるものも来ないものもあるけれど、専門分外だとやっぱり評価はよくはない。
「ダメ元」、「コンペを通じて勉強すればいい」と分かってはいても、悪い評価はやっぱりいい気分はしないし、モチベーションも下がる。最近では、「専門外はやっぱりムリなんだ。 こんなダメダメでコンペに参加したところで審査官に失笑されるんじゃないか…… 私ってもしかして、恥ずかしいことしてる?」とまで思うようになった。
でも、今朝、ふと思ったのだ。
「私は審査官のために翻訳してるんじゃない! 翻訳が好きで、その分野の翻訳がやりたからコンペに参加してるんだ!」と。
これが、タイトルにもある、「評価を気にするのを止めた」という理由。
つまり、「どうして翻訳をするのか?」という根本的なことをもう一度ちゃんと考えてみたということ。もちろん、仕事につながるというというのも理由の一つではあるけれど、「じゃあ、そもそもなんで翻訳なの? そしてこの分野なの?」ということを考えてみた。
好きなことをやったらいいじゃないか。評価されるためにやるわけじゃないし、そもそも評価というのは評価する人(企業)の価値観や求めるものによって全然違う。それを気にしていては、自分の力が思うように発揮できない。
好きなことをする。堂々とする。それって、私の人生において大事だなと思ったのでした。