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我が家の食卓を温めるじいちゃん味噌

月に一度、「じいちゃんみそ」が送られてくる。
ばあちゃんが詰めてくれた野菜やお米の底から顔を出す、ずっしりとしたタッパーには、「じいちゃんみそ」の見慣れた文字。

昔からじいちゃんが台所に立っている姿は見たことがなかったのに、退職してから味噌作りを始めたそう。几帳面なじいちゃんは、きっとこだわりの材料を集めて、分量をきちっと計って作っているのだろう。

かくいう私も、実家にいた頃は台所に立つことがなかったが、今では家族のためにお味噌汁を作っている。
ちょっとぶっきらぼうだけど、本当は誰よりも家族想いのじいちゃんが作る味噌は、粒がわかるほどごろっと大豆が入っていて、やさしい甘さがある。
大雑把な孫でも、いつでもホッとするお味噌汁を作ることができる。

たまにしか会えないけれど、じいちゃんみそのお味噌汁が、頑張った心と体を毎日守ってくれている。
これからも作ってね。

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